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どうせやるって分かってた。

分かってた・・・分かってたよ・・・
これまでの傾向上絶対書くって分かってた!
そんな感じで「寒い日藤千」番外編:阿苑バージョン

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「・・・鈴、何をしているんだ。そんなところに衾を引っ張って」
「これから繕い物をするの」
「そんな壁際でか?火桶までそんなところに持っていって」
「壁を背にしなくては、きっと阿高は疲れてしまうと思うの」
「・・・鈴、おれが繕い物をするのか?」
「違います。繕い物をするのはわたくしです。さあ阿高、ここへ座って。そして壁を背にしてください。・・・そう、そうです」
「鈴、意味が分からな・・・・・・・・・・・・・・・・」
「思ったとおり!これで二人とも寒くないわ。ねえ阿高」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・阿高?」
「・・・・・・・・・・・・」
「阿高、阿高。どうかしたのですか?」
「・・・いや、なんでもない。おまえは気にせず繕い物をするといい」
「阿高、もしかして嫌だった?やっぱり止め・・・」
「気にするなと言ったろう。大丈夫だ。おまえが寒いのなら仕方ない。暫く付き合うから繕い物をするといい」
「まあ、阿高が珍しくやさしいしいことをいっているわ。どうしたのですか?」
「何も言わずにひとの膝の上に乗ってきといて、よくそんなことがいえるな」
「だって寒かったんだもの。・・・ねえ阿高」
「なんだ」
「明日も、お願いしてもいい?」
「・・・たのまれてやるよ」

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これが段々常習化していって無題2に繋がるという・・・。
しかし藤千夫婦と違ってあまり甘い感じになっていないような・・・?(いや、体勢的にはかなりいい感じのはずなんですが。どうしたことか)
藤千では藤太が提案してますが、こっちでは鈴が阿高にねだる感じです。
書くたびにだんだん千種と阿高が受身になってきています。(予想外!)
しかし阿高はいろいろ言い訳しながら結局鈴のお願いを受けますが、千種は藤太にうまいこと誘導されます。
この辺りが萌えるのです。(どうでもいい結論)

調子に乗ってまた書いてみる

拍手をいただいたのでまた調子に乗って書いてみる。
寒い日藤千」の続き。
翌日の夜。

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「・・・ね、ねぇ藤太」
「なんだい」
「どうしても、このままやらなくてはいけないの」
「だって寒いんだよ。外は相変わらず雪だし、千種は繕い物があるし」
「・・・・・・・・・・」
「千種?」
「・・・・・・・・・・」
「千種、どうしたんだ?随分と顔が赤いよ。熱でもあるんじゃないのか?」
「・・・・・・・・(わかってて言っているわ、絶対)」
「ちーぐさー?」
「・・・藤太。わたし、思いついたことがあるの」
「え、なんだい・・・て、あ、千種!・・・うう、寒い。千種、もどってきてくれよ」
「早く寝てしまえばいいのよ」
「千種がいないと寒いよ」
「わたしはまだ繕い物があるからだめよ」
「だからそれは・・・」
「それでね、わたし気づいたの。鈴ちゃんも繕い物をすると言っていたのよ」
「待った千種、おれはその先は聞きたくないんだが」
「わたしと阿高が交代すればいいと思うの。そうすれば藤太も寒くはないし、わたしも繕い物が心置きなくできるわ」
「千種!おれに阿高と温めあえというのか!?」
「少し前までは阿高と一緒に寝ていたのだから問題ないわね。むしろ懐かしくていいかもしれないわ」
「問題あります、千種どの」
「なんの問題があるというの」
「阿高じゃだめなんだよ。何故ならおれはもうきみのぬくもりでないと満足できない体になってしまったんだから」
「ちょっと!なんてことを言うの!」
「そういうわけだからその案は却下ね。さあもどっておいで千種」
「いやよ!やっ離して、藤太なんて知らないんだから!」
「はいはいはい、はぁやっぱりこれが一番落ち着くなぁ」
「わたしは落ち着かないわよ!もう!」
「千種はどうしていつまでもおれに慣れてくれないのかな。これ以上何もしないと言っているのに、いつまでも身を硬くしている。おれに何か問題でもあるのか」
「・・・っ、それは・・・」
「それは?」
「・・・・・・藤太、顔が近すぎるわ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「やっ・・・やだ、・・・ん」
「・・・・・・・・千種、もうおれから離れるとは言わないでくれ。これでも結構傷ついている」
「ん・・・・な、何も、しないと、言ったのに・・・うそつきっ」
「千種がこれからもずっとおれの傍から離れないと約束してくれるなら、今日のところはこれで我慢しておくよ。どうする」
「・・・・・・・・・・・・」
「ん?」
「・・・そんなの、約束するまでもないじゃない」
「何だって?何と言ったんだ?」
「・・・・ずっと藤太の傍にいるわ!どう!これでいいのでしょう!離してちょうだい!」
「・・・・・・・・・・・ははは」
「藤太?」
「はは、うん、ははは」
「藤太ったら、どうしたの」
「はははははははは!千種!どうしよう、きみを離したくなくなってしまった」
「な!約束が違うわ!」
「分かっている。約束は守るよ。でもあと少しだけ、こうしていてもいいかい。きみを抱きしめていたいんだ」
「・・・す、少し、だけなら」
「ありがとう。・・・千種、大好きだよ」
「・・・知ってるわ」
「え?何?何だって?」
「何でもないわ。それより藤太、本当にあと少しなんですからね!」
「はいはい」

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思ってたより真面目なオチになってしまった・・・!
ギャグで終わらせるつもりだったのに!どこで間違ったんだ!(わりと全体的にどうかと思うノリです)
てか、阿高良かったね!今回は藤太がちゃんと阻止できたよ!
ウチの阿苑の安泰は藤千に掛かっている感じになりつつある今日この頃。

※念のために書いておきますが、千種は阿苑夫婦の邪魔をするつもりは一切ありません。
鈴が部屋に下がった後も繕い物をすると言っていたので、普通に阿高が先に寝て、鈴はひとりで繕い物をしていると思っているんです。
まさか阿苑夫婦も自分たちと同じことをしているとは思っていないんです。(←!?)

寒い日藤千

苑上語りは一旦閑話休題いたしまして、どんだけやってるんだというネタの「寒い日」で藤千。

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「千種、いつまで繕い物をやっているんだい」
「もう少しよ」
「寒いよ千種」
「先に休んでいて構わないわよ」
「そうじゃなくて・・・」
「きゃ!藤太、危ないわよ!今針を持っているのに!」
「じゃあ針を置いてください」
「だめよ。今やっておかなければ、後々困るのは藤太なのよ」
「う・・・それは、そうだけど」
「さあ離してちょうだい」
「うう・・・」
「まったくもう」
「あとどれくらいなんだい」
「もう少しよ」
「うう・・・寒くて死にそうだ・・・」
「おおげさね」
「千種ぁ・・・あ、そうだ。じゃあ折衷案を取ることにしよう」
「折衷案?」
「おれは寒い。千種は繕い物がある。その両方を解決する素晴らしい案だ」
「どうするの」
「おれが千種を膝に乗せる。千種はそこで繕い物をする」
「な!」
「何て素晴らしい案だろう!さっそく実行しよう。・・・あれ、千種、どうしてそんな隅にいるんだ?」
「だ、だめよそんなの」
「どうして」
「どうして、て・・・う、うまくいくはずないわ」
「やってみなくちゃ分からないよ。さあこっちへおいで」
「いや」
「じゃあおれがそちらへ行こう」
「来ないでちょうだい」
「はいはい」
「きゃあ!や、いやよ!離しなさい!」
「ああ、やっぱり千種は暖かいなあ!柔らかいなあ!いい匂いだなあ!」
「藤太!」
「どうして嫌がるんだ。別にだれも見ちゃいないのに」
「だ、だって・・・」
「ほら、おれもこれ以上はなにもしないから、繕い物をしなよ」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・千種、それじゃあきみの指が危ないよ」
「っ・・・」
「・・・本当に、どうしたんだ千種。指が震えているじゃないか」
「・・・っ・・・な、なんでもないわ」
「あ、待った。・・・・・やっぱり、手が随分冷えている」
「これは・・・」
「やっぱり千種も寒かったんだな。よし、今日はもう終わりにしよう。明日は別の着物を着ればいいさ。はい、針はこっちね」
「藤太、だから、これは・・・」
「ん?」
「・・・・・・なんでも、ないわ。もう今日は休むことにする」
「それがいい。さあ行こう。寝床の準備は整っているよ」

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手が冷えてたのは緊張したからとかね!(妄想)
藤千は千種が素直になってくれるタイミングでぬくもれるか否かが決まる気がする・・・。

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ここまでの日記ログを上げておきました。
ご報告まで。

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