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荻原作品と万葉集【前置き】

久しぶりに語り記事を書こうと思います。
でもその前にお返事を。

りえさん

>お大事になさってくださいね! まだまだ冷えますものね。
(さいたまの友より)
(フォウ!)


フォウ!ありがとうございます!
今寝起きしている部屋が家の中で最も寒い部屋な上に、毎日強烈な病原菌を保有している人々とマスクなしの至近距離で会話するという素敵な職場環境なので、たぶんこれで普通なんだろうなあと達観している日々です。
今のうちにいろんな免疫をつけて楽しい老後に備えようと思います!
さて、オギワラーの皆様ならご承知の通り、荻原作品にはたびたび万葉歌が印象的に取り上げられていますよね。
あれ、どういう意味が込められた歌かご存知ですか?
古典が得意な方なら簡単に分かってしまうかもしれませんが、私のような古典も歴史も壊滅状態だった学生時代を送ってしまった方も中にはいるかもしれない!?
そんな方と一緒に、荻原作品に登場する万葉歌を探ってみようという試みです。
近年薄紅天女の創作の必要性から古事記や万葉集に興味を持ってしまった私が、なんとなく分かったつもりになって語りますので、詳しい方はぜひいろいろツッコミをお願いします。
ちなみに万葉歌以外も登場しますが、私には手に余るのでどうか他のお方ぜひお願いします。(お願いばっかりですみません)
今回取り上げるのは、「空色勾玉」と「RDG」に登場する万葉歌です。

山吹(やまぶき)の 立ちよそひたる 山清水
 汲みに行かめど 道の知らなく(高市皇子)

「空色勾玉」第三章 稚羽矢

海ゆかば 水漬(みづ)く屍(かばね) 山ゆかば 草むす屍
 大君
(おほきみ)の 辺(へ)にこそ死なめ 長閑(のど)には死なじ
「空色勾玉」第四章 乱
※これは出典が「續日本紀」となっていますが、万葉集にも同じような歌があるので取り上げます。

旅人の 宿りせむ野に 霜降らば
 吾
(あ)が子羽ぐぐめ 天(あめ)の鶴群(たづむら)(遣唐使随員の母)
「空色勾玉」第五章 影

天地(あめつち)の 寄り合ひの極(きは)
 玉の緒
(を)の 絶えじと思ふ 妹(いも)があたり見つ(作者不明)
「RDG」1巻 第四章 和宮、他

梓弓(あずさゆみ) 引きみ緩(ゆる)へみ 来ずは来ず
 来ば来其を何ぞ 来ずは来ば其を(作者不明)

「RDG」1巻 第四章 和宮、他

以上五首について私の分かる範囲で書いてみます。
お暇な方はお付き合いいただけましたら幸いです!

九州行く日決定

九州、というか、宮崎旅行の日程が決まりました。
7月19~21日の三日間です。
今から半年後が楽しみすぎる。
でもまずは明日からの富山県旅行を楽しむわけです。
旅行がこんなに楽しいものになるとは、昔は思ってもみませんでした。
薄紅にハマって古代史を勉強するようになって、私の何もかもが大きく変わりました。
こういう世界を知らなかったころもそこそこ楽しく生きていたし後悔はないですが、もう知らなかったころには戻れないと強く感じます。
旅行に行くまでに何かしら更新できたらいいなあと思います。
話なり語りなり何かしら薄紅で。→いろいろ書いていたら空色になりました。(唖然)
ちーさやの短めの話です。

なくしたつばさ

<なくしたつばさ>

夜のしじま。
やさしい闇。
褥の中でじゃれあいながら、その人が言った。

「狭也がわたしを稚羽矢と呼ぶから、わたしはもう夢を見ないのだ。あなたの呼ぶ稚羽矢でいたいのだよ」

例えば鳥になりたいとか、例えば魚になりたいとか、子どもならだれでも一度は夢に見る。
そして、大人になるにつれてだんだんと知っていく。
自分は自分以外の何者でもないのだということを、諦めとともに。
狭也は稚羽矢の夢を奪ってしまったのかもしれない。
稚羽矢がいつか恋の熱から覚める日が来たら、自由に夢を見ることができていた日々を懐かしく思い出すのではないだろうか。
狭也が、自分がまだただの里娘であったころ、気ままにまるで背につばさが生えたみたいに自由に飛び回っていたころを、ときおり懐かしく思い返すように。
だけど、と狭也は思う。
不思議なことに、昔を懐かしく思い返すと、それと同時にたまらなく稚羽矢の腕が恋しくなる。

「狭也がわたしを稚羽矢と呼ぶから」

それなら稚羽矢、あなたも。

「稚羽矢、あたしがあなたを呼んだら、あなたもあたしを狭也と呼んでちょうだい」

狭也の目の前でその人の唇が動く。
その中の、あかくねっとりとした舌が闇を割る。

「狭、也」

なくしたつばさは、もう必要ない。
某お方の拍手小話で稚羽矢が狭也について語る話を読ませていただいた時に私の中に衝撃的に浮かんだ話でした。
今更書いてみました。

RDGアニメ化!?

RDGがアニメ化するとツイッターで知りました。
なんてことだ!完結してからゆっくり読もうと思っていたのに、それではアニメ化の盛り上がりに乗れないばかりか、ネタバレを恐れてアニメを視聴することすらできないではないですか!
これは由々しき事態ですね。
アニメの放映がいつなのかはまだ分かりませんが、放映されるまでにせめて1巻くらいは読み終わっておかないと。
文庫が丁度1巻だけでているようなので、とりあえずそれに手を出してみようかなと思っています。(また 本が 増える ・・・)

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コメント一覧

Re:当サイトは11歳になりました
2021/12/09 20:35 兼倉(管理人)
Re:当サイトは11歳になりました
2021/11/27 12:01 りえ
Re:お返事です!
2021/05/09 13:07 兼倉(管理人)
Re:お返事です!
2021/05/03 11:50 mikayasi
Re:お返事です!
2021/05/03 11:19 兼倉(管理人)