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起されて 出雲の王様 語りだす@荒神谷遺跡

出雲観光大使を目指して日々出雲に通いつめている兼倉ですこんにちは!(その割りに絶望的な方向音痴)
出雲といえば出雲大社、そしてその隣にある古代出雲歴史博物館がもっとも熱いスポットとして有名ですが、出雲はそれだけではありません。
出雲の遺跡に関心のある方、弥生時代の王国にときめきを覚える方には是非ご覧頂きたい出雲の遺跡と博物館があります!
それが今回ご紹介する荒神谷遺跡博物館出雲弥生の森博物館(西谷墳丘墓群)」です!
ちなみに題名になっている「起されて 出雲の王様 語りだす」は弥生の森博物館の川柳で入賞していた作品です。

まずは荒神谷遺跡博物館からご紹介。
この博物館は高速道路のインターから結構近い場所にあるのでとても行きやすいんですが、周りに何もない場所なので初めての方はちょっと不安になるかもしれません。
大丈夫です。カーナビを信じて進んでください。
博物館の前に小さな駐車場があり、普段はほとんど人も来ないので十分停められますが、講座などがある場合はすぐに埋まってしまうので博物館の少し手前にある大き目の駐車場に停めることになります。
講座に参加するのはおじいちゃんやおばあちゃんがほとんどなので、その中では若者に入る私は離れた場所に停めるんですよ!(※大して離れてません)

博物館の入り口はこんな感じ。


ちなみに周りの風景はこんな感じ。

何もない!でも静かでとてもいい雰囲気です。私は大好きです。

入り口をはいるとすぐ右手側に受付があります。
人がいない場合もあるのですが、奥の方にいるだけなので声をかけると出てきてくれます。
ここでチケットを購入して中を見学します。
なお、受付の脇に小さく販売スペースがあります。
※中は写真撮影禁止なのでここから写真がありません。

まず、総評として。

この博物館は展示のスペースこそ狭くて内容も少ないです。
でもがっかりしないでください!
それぞれがかなりこだわった濃い内容の展示をしているんです!

細かいところのみどころを書いてみます。

始めの通路には出雲の歴史年表が壁に書かれています。(確か)(うろ覚えでスミマセン・・・)
そして中では荒神谷遺跡発掘のドキュメント映像が大画面で流しっぱなしになっています。
結構感動的に作ってあります。
友達はしらっとしてましたが、私は結構ぐっと来ました。
弥生時代の遺跡が好きかどうかで印象が違うかもしれません。
映像が流されていたスペースの周りには展示物がいろいろ置いてあります。
この荒神谷遺跡で出土した大量の銅剣や銅鐸や銅矛などの実物はここではなく「古代出雲歴史博物館」に納められているのですが、それだけではなくこれらの出土品の製作当時の姿を忠実に再現した複製品もいっしょに飾られています。
かなり圧巻です。ぜひご覧頂きたい。
その再現をするに当たってどんなにこだわって作られたかというドキュメント映像が脇の方で流されています。
こちらも見ているととても面白いです。
また、その下のほうには穴のようなものがあって、覗くと弥生時代の生活の一部を再現したジオラマがあります。
こういうジオラマが大好きな私としては本当に堪らないです!楽しいです!何時間でも眺めていたい!
また、引き出し式になっている展示も狭いスペースを有効に活用していて、考案した方々の熱い思いが伝わってくるようです。
狭いくせに全部きちんと見ようとすると意外と時間が掛かるかもしれません。

さて、ここからが本番です。

実はこの博物館の外には荒神谷遺跡の発掘当時をそのまま再現している場所があるんです!
そこをぜひご覧頂きたい!
ここから写真入で書きます。

まず博物館を背にして眺めると、右手側に水田のような池のようなものが見えます。
歩いていってみると看板が。



二千年ハス?
実は二千年前のハスの種が植えられているんです。
詳細は現地の立て札で!
ちなみに写真は二年前の4月に撮影しています。
ハスどころか何も見えませんでした。
時期が悪かったのかもしれません。
それともハスの池は別の場所だったのか。

ハスの池(仮)を右手にしてどんどん進んでいくと何か見えてきます。


近づいてみます。

これですよ!
この発見が当時の考古学界の出雲というものの概念を大きく変えたといわれています。(詳しくは博物館内のドキュメント映像をご覧ください)
当時は日本全国あわせて約300本くらいしか出土していなかった銅剣が、この荒神谷一箇所でなんと一気に358本も見つかったというから、当時の考古学者たちの衝撃は計り知れません。
確かこの近くに階段のようなものがあったはず・・・(うろ覚えでスミマセン・二回目)
示す方向に従って道を逸れて少し中に入っていくと・・・

何か見えてきた!

正面。

再現スペースがみえました!!
直接近づくことはできませんが、スペースの向かい側に同じくらいの高さにのぼれる台のようなものが作ってありますのでぜひそこから眺めてみてください。
カメラでズームしてみると確かにたくさんの銅剣や銅鐸があります。


隣。


荒神谷遺跡は出雲の弥生時代を語るときに真っ先に名前が挙がる遺跡です。
過去、出雲というもの自体がまるで虚構としか思われていなかった時代がありました。
出雲とは名前だけの架空の存在で、今の出雲地方とはまったく関係なかったと言う人もいたようです。
もちろん当時から出雲王国は実在したといっている方もいらっしゃったようですが、少数派でした。
神話の中だけに存在する出雲という概念。
それが、この遺跡の発見をきっかけに俄かに現実の形と重みを持ったのです。
今、古事記神話を語るときに欠かすことのできない出雲神話。
その価値を飛躍的に高めたのは、間違いなくこの荒神谷遺跡の発見です。
いろいろな人が出雲という場所自体に注目する、その一番のきっかけとなった遺跡を是非堪能してください。

ちょっと長くなったので記事を分けます。
次は「出雲弥生の森博物館」のご紹介です。
ここではぜひ、巨大な四隅突出型墳丘墓を作ったり広大な地域との交流をもつなど、弥生時代に大いに繁栄していたであろう「古代出雲王国」の息吹を感じてほしいです!
館長さんの細部へのこだわりも見逃せませんよ!

【追記】
おおお!
20日の0時台と本日の0時台(2連パチ!)に拍手を下さった方々ありがとうございます!!!
九州に行ってきたのに出雲紹介をしている私は一体何をしているのか?
九州旅行の成果は後日日向神話語りの時にお見せできればと思っております!
そして出雲も楽しんでいただけると嬉しいです。
日本は全国面白いところであふれていて楽しい毎日です!
拍手ありがとうございました!!!

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