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閑話休題@薄紅天女について

古事記語り中ですが突如としてこんなこともあります。

閑話休題@薄紅天女について

最近薄紅天女について考えている時間が多いです。
あ、最近じゃなくていつものことでした。(知ってる)
最近考えていることは、薄紅天女最大のミステリー「阿高が苑上を武蔵に行こうと誘った時、どうして自信満々だったのか」ということです。
そんなの疑問に思ったこともないよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方は読み飛ばしてしまってください。

「だめ。帝の娘でなかったならと思うけれど。でも、わたくしはそうなんだもの」
「知っている。でも、鈴がどう思っているか知りたい」

阿高は声を抑えていたが、ためらいのないものが感じられた。
阿高はとっくに知っているのだと、苑上は思った。


阿高は苑上の本音をどうやって知りえたのか?
何か決め手になるようなものが本文にあったのか?
そもそも、阿高は知っているとは言っていない。
苑上が主観的に阿高はすでに知っていると思っているだけ。
阿高がこのとき思っていたことは、本当は何だったのか?
それを苑上が知る日は来るのか?

と、いうようなことを暇があれば考え、無くても考えているわけです。
これは、かなり楽しいです。
みんなもやったほうがいいよ!と、全世界に向けて叫びたいくらい楽しいです。

以下は私のメモです。

・人ならざる力を持ってしまった阿高はそもそも自分が故郷にいたら迷惑になると思っていたから、怨霊退治をする決意をして陸奥から帰らずに都にやってきた。
・皇女を連れて帰るということは、どう考えても故郷に大変なことをもたらす危険性が高い。
・どうして阿高はためらわず(苑上曰く「大ごととは考えていない」)、苑上を連れ帰ろうとすることができたのか。
・大事な人たちの迷惑を超えて、何かを成し遂げたいと思う気持ちが生まれたということ?
・または、苑上に会いにいく前に、今上帝とすでに密約のようなものを交わしていたとか?(「風神秘抄」の草十郎みたいな脅しなのか?またはもっと平和的な何か?)

このサイトを始めた時、私の立場としては「阿高が知っていた(確信していた)のは、苑上が武蔵行きを断らないだろうということであり、苑上が阿高を好きだということではない」としていました。
そろそろこの部分にも一度メスを入れた方がいいかもしれないと思い始めています。

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