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お返事です!&今年の年賀状の万葉歌

ななこさん

>遅れましたが新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いいたします!

お返事がこんなに遅くなってしまうとは!
誠に申し訳ございません!
明けましておめでとうございます!!
今年もぜひともよろしくお願い申し上げます!!

>兼倉さんのサイトを勝手に覗かせて頂いてから5年ほど経ちますでしょうか…?いつもお世話になっております!
>今年も全力で薄紅妄想しましょう〜!


5年も・・・!
当サイトは2010年11月22日に開設なので、そう考えるとかなり初期の頃からのお付き合いですね。
本当にありがたいことです。
最初の一年以外まともな更新ができておりませんが、今後もしぶとくネットの片隅にへばりついてゆく所存ですので、これからもぜひ末長いお付き合いができることを心より願っております。

コメントありがとうございました!

それでは、下の記事で書いておりました、私が今年の年賀状に選んだ万葉歌です。
今年は計11名様へ年賀状を書かせていただきましたが、人によって内容を変えました。
まずはツイッターにも書かせていただいた万葉歌です。

うぐいすの 鳴き散らすらむ 春の花
    いつしか君と 手折りかざさむ (巻十七-3966)

訳:鶯が鳴いて散らしているだろう春の花を、いつあなたといっしょに手折りかざしにできるでしょうか(中西進)
長く会っていない相手に向けて書きました。
もう年賀状でしか交流が無い相手が多くなってきているのですが、その人たちといつかまた会って楽しく遊びたいなあという気持ちを込めて選びました。

咲く花は 移ろふ時あり
  あしひきの 山菅(やますが)の根し 長くはありけり (巻二十-4484)

訳:美しく咲く花は衰えゆく時がある。あしひきの山中の菅の根こそ、長く変わらないことだ(中西進)
これも上と同じような気持ちなのですが、こちらは特に親しかった一人に贈りました。
出会ったころは十代で、同じ高校で同じクラスで同じ予備校に通っていた人ですが、今は住む場所も取り巻く環境も大きく違っています。
変わっていくものもあるけど、そんな中でもあなたとの友情は少しも変りないよ、という気持ちを込めて選びました。
今もたまに電話したりすると、びっくりするくらい気が合ってしまう不思議な人です。

人言(ひとごと)を繁み言痛(こちた)み
  おのが世にいまだ渡らぬ朝川渡る (巻二-116)

訳:世間の噂が激しくうるさくて仕方がないので、それに抗して自分は生まれてこの方渡ったこともない、朝の冷たい川を渡ろうとしている(伊藤博)
全文送った相手と、第三句以降のみを送った相手とあります。
始めの二句を省略した理由は、万葉歌にある程度親しみが無いと、「世間の噂がうるさい」=「あなたの言葉がうるさい」と捉えられる可能性もあるかもしれないと思ったので念のためです。
誤解などするはずも無かろうと確信できる相手には全文書きました。
この句はかなり有名な歌なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
道ならぬ恋をした女性が、世間の噂に全力であらがって、相手の元へ走っていった歌です。
臆病な私を奮い立たせてくれる歌でもあります。
今年も好きなことに全力で挑みます!という決意を込めて選びました。

というわけで、今年もどうぞ当サイトをよろしくお願いいたします!

Comment

紙魚

初めてお声掛けします、突然すみません。
もともとずっと勾玉ファンで、妄想するのだけがたのしみだったのが、兼倉さんのブログを拝見して時代考証とか、関連する文献を読む、旅立つなどの楽しみを知ることができました。勾玉もさらに楽しめるようになり、自分の趣味が広がりとても感謝しています。
普段は話しかけられない小心者で、ブログとツイッターをこっそりおっかけるストーカーみたいになってしまってるんですが、今回ご旅行で高千穂に行かれたということで、地元が宮崎のため興奮抑えきれず思わずお声かけしてしまいました!突然長文を送りつけて気持ち悪く思われたら申し訳ありません。
高千穂に来てくださりありがとうございました!!

  • 2017/03/22 17:24
  • Edit

兼倉(管理人)

紙魚さん、コメントありがとうございます!
勾玉ファンの方と交流ができてとても嬉しいです!!
過去、私の楽しみ方は、人によっては受け入れがたい部分があると言われてしょげかえっていたこともありましたが(今だから明かされる事実!)、紙魚さんのように、面白がって下さる方に支えられてこのサイトは細々とでも続いております。
コメントいただけて、不覚にもホロリときてしまいました。
本当にありがとうございます。
紙魚さんは宮崎のお方でしたか!何という偶然!
実は宮崎県は高千穂だけではなく、他にも見にいきたいところがあるのです!
それは、西都原古墳群です!!!
初めて高千穂を訪れた時(2012年)に、どうしても時間が無くて行けなかった場所でした。
車で通りすぎるときに「必ずまた来ます」と念じていたことを鮮明に覚えています。
今回は、高千穂神楽を見ることが主たる目的だったので、機会を作れませんでしたが、次回は西都原古墳群をめぐる旅にしたいと思っています。
併設?の博物館の隼人関連の展示もどうしても見てみたいのです。
古代南九州および隼人に夢を抱いて早3年…隼人について妄想するのがもはやライフワークとなっている今日この頃です。
どう考えても私の方が気持ち悪い人になっているのは百も承知なのですが、もしよろしければまたお気軽にかまってやってくださいませ!

紙魚さん、コメントありがとうございました!!

  • 2017/03/24 21:30
  • Edit

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