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阿高と鈴、藤太と千種

またW夫婦の妄想。

鈴は阿高に何でも言います。
して欲しいことも言うし、甘えたくなってもすぐ甘えるし、逆に甘えさせもする。
鈴は、阿高が女の子のことを何も分かってない上に物凄く鈍いので、待ってても何もしてくれないのを分かっています。
しかし、それは冷たいわけでも無関心なわけでもなく単に慣れていないというか純粋というか(裏を見ないというか)素直というかそういうあれなので(あれってなんだ)、本当はとても優しくて、面倒見も良くて、感情(恋愛感情やその他諸々含む)も持っていると知っているのです。
なので、して欲しいといえばやってくれるし、感情を伝えれば阿高もそれに応えるので、鈴は阿高に対してもの凄く素直に何でも言います。
ただ、たまに阿高は鈴の思惑を超えて暴走することがありますが、鈴はそれもきちんと受止める…というか、そういう暴走する感情をも含めて阿高から与えられるものを慈しんでいます(普段鈴が言わなければホントに何もしてくれないので)。
鈴のそういった行動は阿高の色々な心の隙間を埋めていき、その過程で鈴は阿高にとって自分の一部のような人になっていきます。
阿高の中の重要な部分の一部が自分によって埋まることにより、鈴は都で皇女として生きていた時にはもつことの出来なかった「居場所」を得ます。
この居場所というのは実際の場所(空間)ではなく、役目というか存在意義というか生きる意味というかそういったものです。
皇女として生きていた時には父帝も含めてただ「周りから与えられる」ものを諾々として受け入れるだけの存在でしかなかったので、逆に「自分に(与える側の役目を)望まれる」ことは鈴にとってとても大きな意味があります。

一方千種は逆に藤太に素直になれません。
元々一人っ子な上に機織小屋に篭っていたので、身内以外の人との人間関係を作るのが得意ではありません。
千種は自分に与えられていた役割というか期待みたいなものは良く分かっていて、一生懸命応えようとする意志の強い人です。
しかしそれゆえ自分の望みよりも相手の望みを優先して我慢してしまいます。
それは普段の生活においても彼女の中に常にあるもので、必要のないときでも自分の望むことを無意識に押さえ込んでしまう癖を持っています。
要は甘え下手です。
だけどやっぱり藤太が好きなので、普段の色々なものが積もり積もってその重みが限界にくると、勇気を振り絞って藤太に甘えようとします。
藤太は大抵はそれに気付いて適度に甘やかしてくれますが、たまに失敗することもあります。
でも藤太なので失敗してもそれを上回るフォローをしてくれるので、千種はますます藤太から離れられないことになります。


こんなことばっかり考えててホント私は馬鹿だと思うのですが、なんかもう止まりません。

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