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万葉人が思い描いた神話時代

突然ですが皆さん!
万葉時代の神話はどんなものだったのか、気になりませんか!?
・・・あの、えぇと、ですね。
兼倉はまた唐突に何を言い出したのかと思われるかもしれませんが、ちょっとこれで語りたい欲求が前々からありましてですね。
まぁ、あの、今回もまた、お暇がある方だけでもお付き合いいただけたらと思います。
よろしくお願いします。

本題に入る前に、まず「万葉時代」というのがいつのことなのかを先に書かせていただきますね。
万葉集は雄略天皇の妻問い歌「こもよ みこみち ふくしもよ~」から幕を開けます。
雄略天皇は白鳥異伝の菅流の基に成ったらしいと噂の「小子部栖軽(ちいさこべのすがる)」の主でもあったお方といえばピンとこられる方も多いかもしれません。
5世紀(古墳時代)の大王(おおきみ)です。(この時代はまだ天皇ではなく大王と呼んでました)
また、さらに古い時代の仁徳天皇(雄略天皇の祖父)の皇后「磐姫」の歌も載っていて、これが万葉集最古の歌です(4世紀)。
そしてその時代から下りに下って759年、最後が大伴家持が因幡国庁で新年を寿いだ歌「新(あらた)しき 年の初めの初春の~」で万葉集は幕を閉じます。
というわけで、4世紀から8世紀の歌が万葉集に収められていることになるわけですが、実は初期の頃の歌は殆どなく、メインになっているのは舒明天皇以降の時代なのです。
舒明天皇は7世紀の大王です。
この7世紀から8世紀に掛けての歌が万葉集全4516首の内の99%を占めています。
というわけで、万葉時代といえば、この7~8世紀の古墳時代末期(飛鳥時代)~奈良時代に掛けての時代を指します。
因みに薄紅の時代は8世紀末ころなので、時代考証もこの万葉時代を参考にしています。

で!
8世紀といえば、古事記や日本書紀が書かれた時代ですね!
それでは、これに書かれている神話が当時の人々の考えている神話だったのでしょうか?
・・・実は最近本を読んでいく中で、ちょっと少し違うかもしれないということが分かってきました。
今回はそれについてのお話です。
キーワードは「スクナヒコナ」

ちょっと予想外に前置きが長くなりすぎたので、本題は次の記事で書きたいと思います。(いつも何も考えず見切り発進だからこうなる)

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