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散文的伊勢阿高

ファイルを漁っていたら前にメモとして書いた伊勢阿高っぽい台詞だけの羅列が出てきたので載せてみる試み。
「」でくくられていますが、2行目と3行目のみ藤太の台詞で、あとは全部阿高の台詞になっています。
思いついた台詞を思いついたまま書いているので、同じような台詞が何回も出てきたり、唐突に話が変わったりしていますが、気にしないで下さい(オイ)
全体的に苦悩系阿高(笑)

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「鈴は『忘れない』とおれにいった」
「良かったな、阿高」
「離れていても、鈴の心だけはずっとおまえのものだよ」

「心だけでは、意味がない。藤太、心だけあっても、姿を見ることも出来ず、触れて確かめることも出来なければ」
「おれは、寂しいだけだ」

「鈴はおれを『忘れない』といったよ」
「おれはいつもそこにたどり着く」
「失った人も、辛かったことも、ずっと思い出している。思い出している間ずっとつらい気持ちになる。だけど最後に必ず、鈴が『忘れない』といったところにたどり着くんだ」
「それでおれはやっと救われる」
「おれのやったことは、だた犠牲を出したことだけではなかったんだと、犠牲を出しながらも、人をひとり救うことが出来たんだと思うことが出来た」
「『忘れない』といってもらえてとても嬉しかった」
「だけど、最近おかしいんだ。おれを『忘れない』といった鈴は、今どこで何をしているのか、何を考えているのか、そればかりが気になる」
「鈴は笑っているだろうか。その顔を見ているのは誰だろうか。その声を聞いているのは誰だろうか。おれは二度と見ることの出来ない顔を、聞くことの出来ない声を、あいつの傍でそれらを手に入れているのはいったい誰だ」
「鈴が名を呼ぶのは誰だろう。おれを『忘れない』といったその口で、呼ばうのは誰の名だ」
「それが誰であろうと、少なくともおれじゃない」
「鈴はおれを『忘れない』。おれもきっとそれを忘れない。いつまでも。おれはいつまでもずっと会うことの出来ない鈴を忘れずにいるんだ」
「姿を見ることも出来ない、触れて確かめることも出来ない、そんな人をいつまでもずっと」
「藤太、会えないのが寂しいよ。今、とても寂しい。こんな思いがこれからもずっと続くのかと思うと、おれはとても耐えられそうにない」
「うれしかったんだ、本当に。『忘れない』といわれてうれしかった。なのに今はそれが辛い」
「だけどおれは忘れることが出来ない。鈴に忘れられるのはもっとずっと恐ろしい!」
「鈴に会いたい!『忘れない』といったあいつを思い出しながら生きていくよりも、今あいつがどこで何をしているのか、誰と一緒にいるのか、確かめたくてしょうがない」
「思い出をよすがにするなんて無理だ。それよりも、そばでおれの名を呼んで欲しい」

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阿高にしては考えすぎのような気が・・・。
というかオチを忘れt
今後伊勢阿高を書くときにこの中のどれかの台詞を再利用するかもしれませんししないかもしれません。(結局どっちだ)