Entry

お返事です・その204&ありがとうございます!

「こころ」への反響に驚きました。
私の無駄話を読んでくださる方がこんなにいらっしゃるとは!
今のところ頂くご意見は全部「Kはお嬢さんを好きだと思ってました」だけなのですが、もしかしてそういう解釈でも大丈夫なんでしょうか。
というより、ここまでみなさんに関心を持っていただけたものをこのまま野放しにしていていいのでしょうか・・・と思って、とりあえず、以前実家から救出してきていた当時の教科書を引っ張り出してきました。

ファイル 834-1.jpg
※携帯撮影のため画質が悪いです。スミマセン。

左の白いほうが高校二~三年生のころに使っていた教科書で、右の黄色いほうが一年生の時に使っていた教科書です。
黄色いほうは現代文と古典両方が載ってます。
二年生以上になると教科書が現代文と古典で分かれました。
同じものを使っていた方はいらっしゃるのでしょうか?
ちなみに「こころ」は左の白いほうに載ってました。
めくっていたらいろいろ懐かしさが溢れてきました。
「舞姫」もやったな・・・エリスが可哀想だったことと「むつき」がオムツという意味だったことが忘れられません。
「ミロのヴィーナス(清岡卓行)」では「彼女がこんなにも魅惑的であるためには両腕を失っていなければならなかったのだ」という当時の私にはとてもびっくりな論が展開されていたのが印象深いです。
同じ教科書を学んだ仲間とは、例えるなら小学生の時に読んでいた「なかよし」の漫画の話題と同じくらい盛り上がれるネタなんですが、流石にここでは伝わらない方のほうが多そうですね。

とりあえず目次。
ファイル 834-3.jpg

それで肝心の「こころ」なんですが・・・
ファイル 834-4.jpg

教科書には一部しか掲載されていないのですが、その限られた部分から私にはやっぱりKはお嬢さんを好きになったようにしか読めませんでした。
友達は「恋をしているにしては、お嬢さんに対する記述がそっけなさすぎる」と言ってましたが、それは先生の視点(=Kとお嬢さんの恋がうまくいってほしくない)だからではないかと思えます。
国語はいろんな解釈があってよいとは思いつつも、自分の思い込みが先にあるとその自由さが失われてしまうようです。
私もまだまだだなぁと思います。

琴さま

ようこそお越しくださいました、昔科戸に乗(自重)琴さま!!(スミマセン!スミマセン!)
お待ちしておりました!!
これをどうぞ!つ[ホットそば茶]<リクエストにお応えして!(笑)私も飲みたいです。

>「こころ」ってそうだったんですか?!
>私もてっきりお嬢さんに恋をしているのだと・・・。
>でもそういう観点もありなのかと思います。
>私は偏った観点でしか読めていないんだとつくづく実感しました。


私なんて別視点を聞いてから読み返してもさっぱりダメでしたよ!
でも琴さまもKはお嬢さんが好き派なんですね(派閥か)
私の読み方もまったくの見当違いではなかったのかもと思えて自信がもどってきました。(始めから大した自信もありませんが)
今後も思いついたことを垂れ流すサイトになると思いますが、今後とも何卒よろしくお願いします!

>なんと素晴らしい講座の数々・・・。
>確かにどれを受講するか激しく悩みそうですね。
>私も全部受講したいです!!


体が三つあったら・・・!(泣)
せめて同じ趣味の友達があと二人近くにいてくれたらそれぞれがボイスレコーダーで講座を録音するとかも可能なんですが・・・。
たぶん直前まで悩み続けていると思います。

>高千穂や出雲はなかなか難しいですが、今年の連休は諏訪大社にお参りすることになりそうです。
>当方、群馬県在住なのですが、お隣の長野県だというのに初でございます。
>兼倉さまを見習って、色々とお勉強してきたいと思います!!


おおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
うらやましいです!!!!!
諏訪大社に行かれるのならばぜひ十間廊へも足をお運びください!
私は諏訪大社はちゃんと4社ともお参りしたのに十間廊へ行くのを忘れていたことに後で気づいて悶絶しました!(おまえが行きたいだけか)
あと、ご存知かもしれませんが、この諏訪大社に奉られているのは大国主の息子にして国譲り神話で唯一高天原に抵抗した「タケミナカタ」という神様です。
このタケミナカタを題材にした漫画「ありをりはべり」がとても楽しくて今新刊が出たら必ず買うものの一つです。
この漫画の中ではタケミナカタは「タテミナさま」と名前を少し変えて出てきます。
また、タケミナカタは出雲から諏訪へやってきた神様ですが、それ以前に信仰されていた蛇を神とする「ミシャグジ信仰」が基になっていると思われる白蛇の「ミーシャ」もこの漫画のキャラクターとして出てきていて、本当に良く調べられているなぁと思います。
それと、ごく稀に挿入される須佐となつめの物凄い鈍足の恋(?)パートも見所の一つです。
作者さんが地元の方のようで、土地への愛着にも溢れている素敵なお話がたくさん載っています。
諏訪大社へ行く前にこの漫画をお読みいただくと、タケミナカタに少し親近感が湧くかもしれません。
ちなみに↓これは一年半前に行った諏訪大社の思い出の写真です。
ファイル 834-5.jpg
御柱(おんばしら)がたくさん建ってて思わず大興奮で何枚も写真を撮ったりしていたのは今でも忘れられない楽しい思い出です。
諏訪大社は四社ともとても素敵な神社でした!
そして群馬も行きましたよ!
同じく一年半前にかみつけの里博物館のはにわ祭りに参加してきました!
ファイル 834-2.jpg
古代衣装目白押しで大興奮でした!!写真だけではなく動画も撮影しました!
演技をなさる方々の熱意がびしばし伝わってきました!
この旅行から帰ってきてから暫く友達に「群馬は埴輪なんだよ」という話を熱く語っていました。(古墳時代終末期以降もなぜか長期に渡ってたくさんの埴輪が作られていたようです。どんな理由があったのかすごく知りたいです)
いつか必ずまた行きたいです。
あ、そういえば群馬県ゆかりの歌人土屋文明さんは万葉集の研究でもとても有名な方ですね。
この方の徹底した家持嫌いっぷりはいっそ清々しいほどだと思いました。
群馬ネタだけで物凄く語ってしまいそうなのでこのくらいに留めておきますね・・・。
とりあえず、次回群馬を調べるときは埴輪から入ろうとひそかに誓っています。
日本全国興味を持っていますが、群馬もやっぱり興味を持っています。
おススメ遺跡情報などございましたら是非お願いします。

コメントありがとうございました!!
琴さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
17日20:16にメッセージを下さった方
ようこそお越しくださいました!!
そ、粗茶ですが・・・つ[そば茶]<現在私は会社でも自宅でもそば茶付けの日々です。

>つい気になったので拍手しました
>私もKはお嬢さんが好きだったと思います。こころに傷を負った似た者同士の先生とKは、素直なお嬢さんに癒され、好きになる。お嬢さんを奪われたくない先生はKを裏切ってしまい、Kの自殺をきっかけに厭世的になった、みたいな話しだったような。どっちかっていうとKより私の方が先生を好きなんじゃないかと疑ってました。私、先生に構いすぎやろみたいな。


おおお、あなたさまもやはり「Kはお嬢さんが好きだった派」なんですね!
Kの自殺に至る心情の丁寧な読み解きがとても参考になります。
「こころに傷を負った似た者同士」なるほど・・・もしかしたら二人はお互いにお互いを投影していたところがあるかもしれないですね。
相手を救うことで、自分が救われたつもりになるところはあったかもしれないとふと思いました。
そして「私」が「先生」を好き説!これは新説です!
これを習った当時の私は残されたお嬢さんが可哀相だなとかKのちょっと尖った雰囲気が鼻につくな、くらいにしか考えていませんでしたが(いろいろ貧困な頭脳)、今読み返してみると、それぞれのキャラクターの不器用さみたいなものに妙に愛着を覚えます。
理想どおりにいかずに苦悩するという題材こそありふれていますが、その中において「こころ」は特殊で異質な力を持っているように感じました。
Kや先生にとって自殺とはそういった苦悩から解放されるための手段だったのか、それとも考え抜いた末の結論だったのか。
お嬢さんは青春をともに過ごした人を立て続けに「自殺」という形で失いますが、それをどのように受け止めたのか。
Kの先生への感情、お嬢さんへの感情、自分への感情、世の中への考えはいったいどんなものだったのか。
部分的に読み返してみて、やはり私もKはお嬢さんを好きだったように読めますが、もっといろいろ掘り返してみたら別のものが見えてくるかもしれません。

コメントありがとうございました!!
またのお越しを心よりお待ちしております!!


17日の20時台に拍手を下さった方ありがとうございます!
ここにきてくださった方に何かを感じてもらえていると分るだけで本当に嬉しい気持ちになります。
願わくは、これからも何かしらいろんな形のボールを投げかけ続けていきたいものです。
拍手ありがとうございました!