木梨之軽王と軽大郎女(禁断の兄妹愛)
- 2011/09/17 00:47
- Category: 趣味>古事記
Rieさま・・・!
激励ありがとうございます!!
本当は来週辺りからまったりはじめようかなぁとかゆるい考えだったのですが、激励を頂いたらやる気10倍100倍になって一気にやってしまいました!
単純なヤツでスミマセン(笑)
単純だと生きるの楽しいよねってよく友達から言われますが、当然楽しいに決まっている・・・!
そんなわけで、やってみます!
本文に入る前にちょっと事前知識として。
1.
2.さらに同母弟に万葉集冒頭に歌を残す雄略天皇がいます。
3.
というあたりを頭に入れておいていただくと多少時代やら人間関係やらが飲み込みやすいかもしれません。
では、さっそく本文にいってみます!
天皇 崩 りましし後 、木梨之軽 太子 を、日 嗣 知 らしめすに定め、いまだ位に即 きたまはぬ間 に、其 のいろ妹 軽大郎女 に? けて不倫な関係を結んで、歌曰 ひたまひしく、
あしひきの<枕詞>山田 をつくり※山に作る田は獣から守らなければならない
山高 み下樋 を走 せ※下樋は田に水を引くために地中に埋めた樋 。
下娉 ひに我 が娉 ふ妹 を※上二行が秘められた恋をこっそり交わしてきたことの
下泣 きに我 が泣く妻 を 例え。下=こっそりと、娉ふ=妻問い
今夜 こそは安 く肌 触 れ此 は志良冝 歌 なり。
山に田を作り(=山に田を作るということは低地の田と違って必然的に山の獣から田を守らなければならない)、
その高い山の田に水を引くために(外からは見えない)地面の下に樋(通水管)を通すように
ひっそりと守り隠しながら我が妹と交わしてきた恋(妻問い)
ひっそりと泣いていた妻
今夜こそは安らかに肌に触れたい
はー!
何という直球!
何という情熱!
このテンションはまだ次の歌に続きます!
あ、泣いているのが自分の奥さんなのか妹なのか解釈が別れますが、私は妹が泣いている解釈かなと思ってます。
ちなみに、あしひきのは「山」にかかる枕詞ですのであえては訳してません。
語源や由来は不明ですが、私が昔読んだ本では
なお、シラゲ歌というのは「尻上げ」に歌う歌のことだそうです。
では続き!
また歌曰ひたまひしく、
笹葉 に 打つや霰 の たしだしにたしだしに=笹葉に霰が当たる音
率寝 てむ後 は共寝をしてしまった後は 人は離 ゆとも
愛 しと さ寝しさ寝てば
刈薦 の 乱れば乱れ さ寝しさ寝てば刈薦=刈り取ったコモ。この時代はこれを敷いて寝るのが一般的
此は夷振 の上歌 なり。
笹葉に霰が
共寝をしてしまった後は、人は離れてしまっても
愛しい思いのままに共寝が出来さえすればいい
敷いている刈コモが乱れに乱れるほど共寝が出来ればいい
熱いね・・・!
読んでて悶えそうになるほど熱いよ・・・!流石に藤太もここまでじゃないかもしれない・・・(いらない戯言)
あえて説明する言葉もありませんね。
でも重要なものを見つけました。
「刈薦」
古墳時代(白鳥異伝)創作する時には、敷いて寝ているのはこの「刈薦」ですね!
私はするかどうか分かりませんが、もし白鳥創作なさる方がいらっしゃいましたら是非お使い下さい!
「刈薦が乱れる」という表現は激しく共寝をまあそこまで言わなくてもいいか。
なお私個人のイメージですが、空色勾玉=弥生~古墳時代初期、白鳥異伝=古墳時代中期~後期の風俗を想定して読んでいます。あくまでも私の勝手なイメージですが。(でも空色は若干縄文時代の名残もあってほしい・・・)
さて、こんなに熱い思いを滾らせている木梨之軽王ですが、そんな二人の関係も長くは続きません。
次回は二人の関係がバレてしまいます。
父天皇亡き後、日継ぎの皇子でもある木梨之軽王の一大スキャンダルに宮の人々がとった行動とは!?
あ、16日の19時台と20時台に拍手を下さった方ありがとうございます!
こちらも勝手に古事記話への激励と解釈させていただきました!(違ってたらホントスミマセン・・・)
この記事が御礼になっていればいいのですが・・・。(無理か・・・)
拍手とても嬉しかったです!
ありがとうございました!