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【国譲り神話】第三回:キジの鳴女(前)

語る前にお返事いたします!

りんこさん

>兼倉さんの語りがこれからもキレキレでありますように <たなばた

フォオオオオウ!!!
まさか七夕でお願いを受ける立場になるとは思ってもみませんでしたフォウ!
とても嬉しかったです!
今後も好きなことばかり垂れ流すサイトを全力で続けていく所存ですので、ぜひよろしくお願いします!!

さて、前回からかなり間が開いてしまいました!(な、なんてこった!)
長くなったので畳みます@近況報告
スミマセン、テレビを新調して録画しまくってたら思わずそっちばかりかかりっきりになってしまって・・・!
特に「100分de名著」は遠野物語の第二回から定期的に視聴しだしました。
「万葉集」の回を放送の一か月後くらいにやっと視聴したら思いのほか良かったので、ハマってしまいました。
遠野物語は大学生のときからとても好きだったのですが、情熱が再燃しそうです。
岩手旅行いきたいなあ!
ああああ!旅行で思い出しましたが高千穂再探訪の旅が流れてしまいましたあああ!!(激震)
一緒に行くはずだった友達の家族が状況的にそろそろお迎えがきそうだという連絡があったとのことで、そういう事情なら致し方ありません。
キャンセル代金総額2000円くらいかかってしまった・・・ああ・・・。
彼女にはいつも一緒に旅行の際宿の手配とか諸々頼ったりしているし、そうでなくても普段からとても恩を感じている友達なので、恨む気持ちは一切ありませんが、それでもやっぱり残念。
いつか必ずリベンジしたいと思います!
追っている番組もう一つ。
「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)」
ある日何となくテレビをつけたらやっていた「上杉鷹山」の特集。
とても面白かった。
江戸時代、巨額の借金を抱えてしまった藩を立て直したお方だそうです。
借金を返すというよりは、藩の人たちが幸せに暮らしていくためにはどうしたらいいのかということを、ものすごくアグレッシブに考え抜いた人だったみたいです。
何ということだ。
こんな人がいたなんて知らなかった。
と、いうことで、これも定期視聴する番組に加えられました。
他にも「宇宙白熱教室」やら「サイエンスZERO」やら、ほとんどドキュメンタリー系ばっかりですが、楽しく情報収集にいそしんでおります。
私は、テレビ番組はリアルタイムで観るのは何だかテンポがつかめなくて苦手なんですが、録画なら自分のペースで見られるので、読書と同様楽しんでいます。
そういえば、偶然テレビで見た日本画家の「川端龍子(りゅうし)」に突然惚れたので、流れた旅行のところに、東京の美術館巡りをねじ込もうかどうしようか思案中です。

というわけで、久しぶりに再開します古事記「国譲り神話」!
<前回までのあらすじ>
アマテラスは息子のオシホミミに葦原中国を統治させようとしたが、葦原中国は騒がしすぎてオシホミミは嫌がった。
そこでアマテラスは第一の使者として「アメノホヒ」を遣わすが、出雲の大国主神におもねってしまい失敗。
ちなみにこのアメノホヒが今も続く出雲国造「千家家(せんげけ)」の祖先神。(ご婚約おめでとうございます!)
第二の使者として「アメノワカヒコ」を遣わすが、自分が代わりに葦原中国を支配しようとして八年も高天原に連絡をしなかった。
心配になったアマテラスは、思金神の助言でキジの「鳴女(ナキメ)」を伝令としてアメノワカヒコのもとへ遣わすことにした。

アマテラス「ナキメちゃん、アメノワカヒコに『どうして八年も連絡がないの?』と言ってきて頂戴。よろしくね」
ナキメ「お任せを!じゃあ、いってきまーす!」


と、いうわけで、キジの鳴女ちゃんは葦原中国に派遣されました。
でも高天原を裏切っているアメノワカヒコのもとへ派遣されるなんて、どう考えてもすごく危険です。
また、前回アメノワカヒコは葦原中国に遣わされる際に、武器(弓矢)を与えられていましたね。
剣ではなく弓矢を与えられていたという時点で、すでに鳴女の運命は決まっていたのかもしれません。
剣なら飛んで逃げることができますが、弓矢は・・・。
続きを見てみましょう。

神聖な木「湯津楓(ゆつかつら)」の上にとまって、アマテラスが言ったことを一言一句違えずそのまま語りました。

(あめの)佐具売(さぐめ)、この鳥の(こと)を聞きて、天若日子に語りて言はく、

「この鳥は、その鳴く音(いと)()し。(かれ)()(ころ)すべし

サグメ「ワカヒコ様、この鳥はたいそう悪しき声で鳴く鳥でございますな。射殺しましょう
ナキメ「えええええええええええ!?」


ああああ!鳴女ちゃん!(涙)
っていうか、サグメって誰だ?
突然知らない神様が出てきました。
サグメはおそらく「探女」でサグメでしょう。
スパイとか、参謀のような立場の神様と思われます。
大胆な企みをするアメノワカヒコには、悪知恵を働かせる参謀がいたわけですね。
この天佐具女は、一説には天邪鬼の元祖ともいわれているようです(山田永さん談)。

鳴女ちゃんピンチ!
後編へ続きます!