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空色勾玉について語るつもりが半分くらい風神秘抄

怒りに涙ぐんで狭也は言った。彼女を信頼し、身をすり寄せた鹿のまなざしが、思い出されてならなかった。あのときの稚羽矢は今の倍もかわいらしかった、と狭也は考えた。


安心して自分に身を寄せてくれる美少年っていいですよね!(まぁ中身は鹿ですが)
勾玉三部作は後の風神秘抄も含めて全部好きなので部分的には結構読み返しているのですが、やはり薄紅天女の好きっぷりが抜きん出ているために他の作品の読み込みが非常に甘くなってしまっています。
薄紅以外は通して読んだのは初読のみというヘタレっぷり。
三部作+風神は全部独立した一つの物語ではありますが、それぞれを比較することによって他の物語の新たな魅力にも気付いたりするので、やはり定期的に読み込んでいきたいなぁと思っています。
ちなみに私が読んで比較する人物は

阿高・・・明星+小倶那+遠子
藤太・・・鳥彦
苑上(鈴)・・・稚羽矢
千種・・・狭也
勝総・・・菅流、大碓
ましろ(チキサニ)・・・象子、明姫

辺りがかなり固定しています。(まぁ変動も結構しますが。そして人物じゃないのも混じってますが←馬繋がり?)
あ、生まれ変わりとかそういう意図は今のところはないです。
それはそれで面白そうではありますが、やはりそれぞれ別の物語と思っているので。
風神キャラは別口で色々思いいれもありますが、後の物語ということで人物視点での比較はあまりしていません。
あ、でも草十郎がキス魔というところは大変重要なところですね!是非誰かの血を引いていてもらいたいものです。
ずっと人を遠巻きにして生きてきたくせに、糸世を好きと気付いたら速攻告白する甲斐性はいったいどうやって身につけたんですかと問いただしたい。

「おれはおまえが好きだ、自分でもびっくりするが」
「びっくりって、何」
「なんでもいいよ。おまえが好きだ」

ったああああああああ!!!!!

「おれが本当に見えていたら、そんなに泣くのはむだだとわかったはずだぞ」

うわああああああああ!!!!!

糸世に言い返そうとしたそのときだった。草十郎は宿の透垣にカラスがとまっているのを見てしまった。瞬間、見なければよかったと考えた。カラスは丸い瞳を輝かせ、腹が立つほど熱心に見学していたのだった。
(・・・あたたかく見守りすぎだ・・・)

鳥彦王といっしょにニヤニヤ見守り隊!!!!!

「寝て起きたら、きっと忘れてしまうのでしょう。男の人の言葉がその場かぎりでも、わたしはちっとも驚かないわ」
「坂東の男はそうじゃないよ。後で教えてやる

ここまでの流れが好き過ぎて徹夜で語れるレベルですね。
後で教えてやるってどう教えるんですか草十郎さん!
妄想が爆発しまくりですよ!
これはもう全部解決した後に以下のような会話が繰り広げられていると妄想想像できますね。

「ま、待って、草十郎」
「待たないよ、糸世。はじめに疑ったのは糸世のほうだ。言ったじゃないか、教えてやると。腹をくくってくれ」
「でも、わたしまだ・・・」
「諦めるんだな。まぁ、夜が明けるまでにはいろいろわかると思うが、まずは一つ目を教えてやろう。その気になった坂東の男は止められない」
「きゃあ」

ね!(は?)
・・・私が書くと確実に原作からかけ離れてどこかのS夫が乗り移ったみたいになってしまいますが(痛)、この二人にもかなり思い入れがあるのでいつか何かの形に出来たらいいなぁと思っています。
風神は糸世と草十郎のニヤニヤもいいですが、草十郎と鳥彦王の友情も凄くいいですね!

って、あれ!?
おかしいな!空色勾玉について語るはずだったのにいつの間にか風神秘抄になっている!
ちーさや好きですよ!
三部作と風神は発行順に読んでいるので、勾玉シリーズ第一作目の空色勾玉はオギワラー萌え信者としての原点です。
「天然ボケ美少年×世話焼き少女」からその後の華麗な転身に心を鷲づかみにされましたからね!
女装した上に「釆女に選ばれてみせよう」って自信満々に言い放つのはどうなんですか稚羽矢さん!
もう狭也を助け出すことしか頭に無いよね!
勾玉シリーズ全ての始まりの話「空色勾玉」大好きです!
そして何故こんなに空色空色言い出したかというと(途中で余計なことも言ってますが)、次の更新が「空色勾玉」のちーさやだからですよ!
詳しいリクエスト内容は更新までのお楽しみということで、ここでは伏せさせていただきますが、初の空色創作でかなり楽しんで書いています。
今までは薄紅中心の視点で読んでいましたが、いざ空色の創作をするというつもりで狭也や稚羽矢の視点を意識して読んでみると、凄く新鮮な魅力が見えてきて驚きました。(今までの読み込みが浅すぎたとも言えますが・痛)
やっぱりいいなぁ空色勾玉!

※追記※
その他荻原先生関連カテゴリーを作りました。
あとうすうす気づいていた方もいらっしゃったかもしれませんが、私が読んだことがある荻原作品は「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」「風神秘抄」の4作品です。
他の作品は未読です。中途半端なくせにオギワラーを名乗っててスミマセン・・・。
RDGはかなり興味があるので完結したら読もうと思っています!
荻原先生の文章がとても好きなので、他作品もおいおい・・・と思っています。