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何となく

突然な話題ですが(いつもですが)、歴史関係の本を読んでいて思うことは、著者の方はこの本一冊を書くのに一体どれほどの本を読んだんだろうということです。
後ろに載せてある参考文献もさることながら、文章中の引用文献の量が物凄い。
もちろん自分に都合のいい部分だけしか引用して無い場合もあって、引用文献がかならず著者と同じ主張をしているとは限らないけれど、それにしたって本当に凄い量だと常々思っています。
本を読むのが遅い私にはもはや神業としか思えない・・・。
私が読むなら一生かかるかもくらいの量をみなさん読んでおられてさらにそれを含めて自分の主張を組み立てていくとか、ホント凄い。
私はただただそのおこぼれというか上澄みを頂いてニヤニヤしているだけなのですが、著者の方々はこの一冊を書くためにたくさんの努力を積み重ねてこられたんだろうなぁと思うと頭が下がります。
あと、この分野だからこそですが、同じ研究をしておられる方々の間でも見解がかなり違っているのがまた凄い。
一冊読んだだけで分かったつもりになることは出来ないなぁというのを常々感じます。
一人の著者の主張を鵜呑みにしてはいけないということをこの分野ほど痛感されられたことは今までありませんでした。
ただ、結論を出すことが出来ない分野で賢い人ほど断定的な表現や飛躍的な論を避ける傾向にあるのは分かりますが、私は歴史にはロマンを求めているので、論のある程度の飛躍はむしろ望むところです。
大事なのは、飛躍している論をいかに緻密な裏づけをされた理論で説明できるかということですね。

・・・えらそうなことばっかいっててスミマセン。
実は今日本屋でちらっとみた本の主張が私的に納得いかなかったので、つい(^_^;)
あまり批判的なことは書きたくないですし、私にそんな資格は元から無いと思っているので具体的な書名や著者名は書きませんが、ちょっとあまりにも論の根拠が脆弱すぎる上に結論がお粗末過ぎると思いました。
しかもビギナー向けの本だったので何も知らない人はこれを鵜呑みにしてしまって大変なことになってしまうのでは・・・と余計な心配もしてみたり。(ホント余計ですね)
まぁその論を疑うべきか否かみたいな勘(?)はある程度の冊数の本を読まないとどうしても身につかないところだし、読んでいけばいくほど、初期の頃に訳も分からず得た情報も自分の中で修正されていくでしょうから、心配するほどのこともないかもしれないんですが、どうしても自分が今こだわっている分野なので気になってしまいました。

んんん・・・ぐだぐだとスミマセン・・・。
今日の私は何だかちょっと愚痴っぽい・・・。(T_T)うう