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【前編】「藤太」でなければならなかったこと、「苑上」でなければならなかったこと

久しぶりの薄紅妄想語りです。
予想外にまとめられなくてまだ未完成ですが、とりあえず。

伊勢阿高妄想をするにあたって、阿高が最後の最後で帰ってきてくれたのは苑上の「もどってきて」がとても大事なきっかけとなっているとずっと思っていました。
藤太の「わかっているのか。おれはおまえを武蔵へつれて帰ると約束したんだ」では出来なかったことが「もどってきて」には出来たのは、どんな特別な力があるのかと考えていたわけですが、しかし何度も原作を読んでいるうちに、この「もどってきて」だけが特別ではないのではないかという気がしてきました。
確かに藤太の「約束」では最後の戦いに赴く阿高を引き止めることは出来ませんでした。
でもそれはもしかしたら、そもそも藤太と苑上の役目が違っていたからなのではないかと思ったのです。
つまり、藤太に出来ずに苑上に出来たこと、ではなく、藤太が阿高に与えたものと苑上が阿高に与えたものがそれぞれ阿高に違う影響を与えたという方向で考えてみたいのです。
阿高にとって
・「藤太」でなければならなかったこと
・「苑上」でなければならなかったこと

それぞれを探ってみます。

薄紅天女の話の大きなテーマの一つに「孤独」というのがあると思っています。
藤太も苑上もそれぞれが阿高の孤独への接し方、それぞれの方法に違いがある気がするのです。
・藤太は阿高に「孤独を忘れさせてくれる」存在。
・苑上は阿高の「孤独を知ってくれる」存在。
二人の接し方の違いを、二人の生い立ちを見て、こじつけ解釈を行ってみます。
まず、藤太は孤独を知りません。
大家族の末っ子で、両親にも兄姉にもかわいがられています。
だからこそ、阿高も藤太といると孤独ということから遠ざかることが出来ます。
一方、苑上は孤独を知っています。
祖母と母親の死、その上父親からの疎外感で彼女の孤独は決定的なものとなります。(兄は病、弟は幼いため、どちらにも頼れない)
そんな苑上だからこそ、孤独な阿高の心を正面から見ることが出来るのではないかと。(存在を知らなければ見る(認識する)ことは出来ない)

藤太も苑上も阿高が己を取りもどすきっかけを作りました。
藤太は東北で阿高がちびクロと同化して暴走したとき。
これは藤太でなければ出来なかったことだと思います。
そして苑上は最後の戦いの時。
こちらは皆様ご存知のとおり苑上でなければできなかったことです。
それぞれについてもう少し詳しく書きます。

・・・書こうと思うのですが、スミマセン。
ちょっと時間がないのでまた後で次の記事に書きます。

・藤太と苑上の何が阿高に己を取りもどさせたのか→阿高が孤独に打ち勝つための武器になったもの
・己を取りもどした阿高が得たもの。

この二点の予定です。
書くのが遅くてスミマセン・・・。
うまく文章でまとめることが出来なくて。
自分の脳内整理用に箇条書きにしたものを別に用意したので、書き終わったらまとめとしてそれも掲載しようと思います。

【追記】
22日の22時台に拍手を下さった方ありがとうございます!
いろいろもたもたしててスミマセン^^;
ちょっとずつでも再開に向けてエンジンかけていきたいと思っておりますので今後ともよろしくお願いします!
拍手ありがとうございました!

身長

阿苑藤千の身長について考えています。
苑上は三部作ヒロインの中でも小柄に描かれていることが多いような気がします。
しかし、最後に阿高の胸や腰ではなく、首に抱きついているところを考えると、阿高とはそんなに身長差はないんじゃないかと思ったのがそもそものきっかけです。
身長差が大きければ、普通に抱きつくのは胸とか腰とかが自然な気がします。
ゆえに、意外と苑上の身長は高めの可能性が考えられる・・・かもしれないのです。
念のためネットで身長についていろいろ調べてみました。
すると、この当時の坂東は都と違って仏教による「肉食の禁止」が殆ど影響がなかったので、当時の平均身長よりも大柄な人が多かったともいわれているようです。
鎌倉時代の坂東武者には180センチくらいの人もいたとか。
対する苑上は、宮中で育っていて、おそらく仏教の影響は受けていたでしょうから肉食はあまりしていなかった可能性もあります。
また、皇女という立場上、おてんばだったとはいえ運動量は多くはなかったでしょう。
さらに隠されるように育ったというところから、室内で日光に当たる機会も少なかったかもしれません。
こう考えるとやっぱり小柄としたほうが妥当とも思えます。
ちなみに私は身長が176センチとかなり大柄なほうで、友達の155センチの子がふざけて抱きついてくることがありますが、首に抱きつくには結構体勢的に難しいです。
私がかなり屈んでやっと出来る感じです。
こうしたことから最後の苑上が阿高に抱きつくシーンをよりリアルに妄想想像するには、ちょっと工夫が必要なのではないかと思いました。
いろいろ考えた結果、原作には書いていない行動を阿高が取っている可能性を考えてみました。
阿高は苑上が抱きつこうとしたタイミングで、同時に抱き上げているのではないかと!
そうしたら苑上はうまく阿高の首に抱きつくことが出来る気がします。
そして阿高はそのまま攫っていくわけです。
・・・いいんじゃないかな!?
というわけで、当サイトでは四人の身長を仮に下記のように設定してみたいと思います。
阿高 176センチ
藤太 176センチ
鈴 155センチ
千種 166センチ
千種がちょっと高めですが、10センチくらいの差がちょうど目線も合わせやすいんじゃないかなぁという理由です。
千種は苑上と違って肉も食べていたでしょうし、機織も小さい頃はそんなに熱心にしてはいなかったでしょうから、坂東の平均的な娘たちと大きな違いはないかなと思っています。
それでもやっぱり高いですかね・・・。
160センチくらいがいいかなぁ・・・。

そんなこんなで更けていく夜。

阿高と苑上の類似点を箇条書きで

ホントは文章でちゃんと書きたいんですが、ちょっとまとめられなさそうなので箇条書きにて失礼いたしまっす!
前々から阿高と苑上は似ているとか、本編の前半と後半は相似点が多いとか思っていたわけで。
今回はその「阿高と苑上の似ているところ」をまず書き出したいと思います。
本編の類似点はまた後日にでも。

【阿高と苑上の類似点】

・否定したい自己
阿高:周りと違う自分(親のいない自分)=孤独感
苑上:周りに必要とされない自分(役に立てない自分)=孤独感

・否定した対象
阿高:[前半]竹芝の家族・故郷、[後半]雷の力(を持つ自分)
苑上:女

・否定行動
阿高:故郷を出る
苑上:男になる

・否定行動のきっかけ
阿高:藤太の裏切り
苑上:父親による追放

・これまでの支え
阿高:竹芝の家族・故郷
苑上:皇としての誇り

・支えの象徴的存在
阿高:藤太
苑上:高野上

・支え崩壊のきっかけ
阿高:藤太の大怪我
苑上:皇の闇に気づく

・支え崩壊による暴走行動
阿高:死の覚悟をして最後の戦いへ独りで向かう
苑上:闇に自らをあずける

・救い
阿高:苑上が一緒に死ぬと言ったこと(孤独の否定)
苑上:等身大のままで困難に葛藤する阿高の姿(理想通りではない現実に向き合うきっかけ)


かなり微妙です。
変わってくる部分もあるかも。
あと、私は頭から「阿高」と「苑上」は似ているという前提で書いているので、無理やりなこじつけも多々。
もう少し考えたいと思います。
これはそのたたき台ということで。

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