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何をしてるんだろう・・・

藤千ネタ

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「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・(がさ、がさ)」
「え?きゃあっ」
「よし。千種の捕獲、成功」
「ちょっと藤太!何をしてるの!離しなさい!」
「だって最近千種が冷たいから・・・」
「何を言ってるの、まだわたしは洗濯の途中なのよ。離しなさいよ!」
「じゃあ洗濯が終わったらおれと過ごしてくれるのかい」
「洗濯が終わったら帰って夕餉の支度よ。知ってるでしょう」
「なんだ・・・やっぱり千種はおれのことを蔑ろにしようとしてるんだな」
「蔑ろではなく仕事をしているのよ」
「そんなことを言って、昨日は一日機織をしていたじゃないか。その前もその前も、ここのところ毎日何かと理由をつけてはおれのことを全然構ってくれない。千種はおれに愛情をなくしてしまったに違いない!」
「違うわよ、仕事と言っているでしょう。子どもじゃないんだから聞き分けなさい」
「・・・じゃあ一つお願いをするよ。それを聞いてくれたらここは大人しく引き下がろう」
「お願い?・・・へんなことじゃないでしょうね」
「まさか!とても簡単なことだよ」
「・・・何かしら」
「今からおれの髪を結いなおして欲しいんだ」
「・・・え、そんなことでいいの?」
「簡単と言ったろう。このおれがきみに嘘をつくわけがない。・・・なんだいその目は」
「何でもないわ。じゃあそこに座って頂戴」
「よし」
「きゃっ、な、なんでわたしまでひっぱるのよ」
「お願いを聞いてくれるまでは離さないよ」
「で、でも、この体勢じゃ・・・」
「大丈夫。千種は器用だから」
「そういう問題じゃなくて・・・」
「さ、早く」
「・・・・・・・・・」

つづく
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続き物になってしまった!
もっと簡単な馬鹿ネタになるはずだったのに!
最近阿苑とか伊勢阿高ばっかり書いていたので藤千補給。
続きは出来るだけ早く書ければと思います。(この時点でオチが決まってないけれど)←!?
しかし藤千はあまり熱い人を見かけないのですが、もしかして薄紅界では人気が無いのでしょうか・・・?
需要がなくても自分が楽しいので書いてしまうわけですが。
皆もっと阿苑と藤千の両方に熱くなればいいのに!(押し付け、ダメ、格好悪い)

夫婦の日→夫妻の日

夫婦の日に余裕で間に合わなかった\(^o^)/
ま、いっか!今日は夫妻の日という情報もあるしね!
そんな感じで阿苑会話文投稿

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「阿高、聞きたいことがあるの」
「なんだ」
「あのね・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・なんだ、言いにくいことなのか」
「・・・いいえ、そうではないの。・・・あの、阿高は、わたくしを宮に迎えに来てくれたときのことを覚えている?」
「突然だな。・・・覚えているが、それがどうしたんだ」
「あの時、阿高はわたくしに『いっしょに武蔵へ行かないか』といったでしょう」
「ああ」
「・・・阿高は何故、わたくしがそれを断らないと思ったの」
「なんだそれは。どういう意味なんだ」
「そのままよ。あの時阿高はわたくしが断るなんて露ほども思っていなかった。そういう顔をしていたもの。わたくしはそれがずっと・・・なんとなく悔しいと思っていたのよ」
「・・・へぇ」
「ねぇ阿高、答えてちょうだい。・・・それとも、もう忘れてしまった?」
「・・・・・・覚えているといっただろう」
「では」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・阿高?」
「・・・鈴が」
「え」
「鈴が、おれと離れたくないって顔をしていたからだ」
「それはいつですか!?」
「・・・教えない」
「阿高!」
「自分に聞けばいいだろう。自分の顔なんだから」
「もうっわたくしは真面目に聞いているのよ!」
「ははは、おれも真面目に答えている」
「うそをついているわ。では阿高はわたくしが今何を考えているか分かるというの?」
「・・・分かるよ」
「本当かしら。では当ててみてください」
「いいよ。じゃあ教えてやるからこっちに来い。・・・よし、よく聞けよ。・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・なっ!?」
「間違ってはいないだろう」
「ず、ずるいわ!そんなの・・・」
「ははは。じゃあ早速願いを叶える努力をするとしようか」
「きゃあっ・・・もう、阿高ったら!」
「なんだ、嫌なのか?」
「・・・・っ」
「嫌なわけないよな。おれたち二人の願いだものな」
「・・・・・・・・・」
「・・・鈴、怒ったのか?」
「・・・・・・・・・」
「・・・鈴?鈴?」
「・・・阿高、では、これだけは答えてちょうだい」
「なんだ、まだ聞きたいことがあるのか」
「もし今、藤太が阿高の時のように独りぼっちで陸奥へ出奔したら、阿高は藤太を追うかしら。わたくしをここに置き去りにして」
「・・・鈴、それは」
「どうなのですか」
「・・・追うよ。おれはおまえをここに残して藤太を取りもどしにいく」
「・・・そうですか」
「鈴、だけどそれは・・・」
「よかった、阿高ならきっとそう答えてくれると信じていたわ」
「え、おい、それはどういう」
「これでわたくしも千種さんに何かあった時は心置きなく駆けつけることが出来るわ」
「・・・は?」
「実は千種さん、藤太と喧嘩してしまって」
「またか。放っておけばいいだろう」
「でも千種さん、今日は美郷姉さまがいないから、母屋の部屋で独りぼっちなのよ。だからわたくしは行くわ!」
「あ、おい、待て!」
「阿高もわたくしのことは心配せず、安心して藤太のところへ行ってあげて下さい。じゃあね」
「あ・・・!鈴!おい!・・・くそっまたかよ!・・・おい、藤太!いい加減にしろ!」
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何かを間違えたかもしれない。
途中までは確実に甘い方向へ行くはずだったのですが・・・!
どうしてこんなことに!
とりあえず、夫婦の日夫妻の日&四ヶ月達成記念のつもりで書きました。
こ、こんなのでスミマセンでした!

鈴はいつも笑う※追記:日記ログ追加

この間の千種に笑いかけてもらえて喜ぶ藤太の阿苑サイド。

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「今もどったよ」
「あ、阿高!おかえりなさい」
「・・・・・・・・・・」
「阿高?どうしたのですか?」
「・・・いや、おまえはいつも笑ってるなと思って。なにか楽しいことでもあるのか」
「え、そ、そうかしら。気づかなかったわ。そんなに笑っていたかしら」
「おれが見かけた時は大抵笑っている」
「そう。・・・たぶんそれは、阿高が笑ってくれるからだわ」
「え」
「阿高はわたくしを見かけるといつも笑ってくれるから、それでわたくしもつられて笑ってしまうのよ、きっと」
「・・・おれはそんなに笑っているか」
「えぇ、そんなにおおげさではないけれど」
「そうか・・・。気づかなかった」
「あら、照れなくてもいいのよ」
「照れてない」
「ふふふ」
「鈴」
「ごめんなさい。でもわたくしはいつも阿高の笑顔を見るのがとても好きなの。それから阿高がたまに頭を撫でてくれるのも好き」
「・・・単純なやつだな」
「そうかしら。とても嬉しいのよ」
「このくらいで喜ぶなんて簡単でありがたいよ」
「まぁ、阿高ったら。では逆にわたくしが撫でてあげましょうか」
「いらない。おれはそれより・・・」
「え・・・あっ・・・・・・・っ!」
「・・・こっちの方がいい」
「あ、阿高っ!」
「別に照れなくていいぞ」
「・・・っ、もうっ」
「はははは」
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なんだこのオチは・・・!
いや、違うんです。(何が)
水面下の伊勢阿高に潤いがなさ過ぎてこっちで補給したかったんです・・・スミマセン・・・。

ちなみにこれを書くにあたってあいさつの起源を調べてみたりしたんですが、結局よくわからなかったです。
もしかしたら鈴が「おかえりなさい」と言っているのはおかしいかもしれないんですが、広い心でお許しください!

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ここまでの日記ログを追加しておきました。
バレンタインネタとかウサ耳ネタとか華麗にスルーしてますが、私だって空気読めることくらいある。(意訳:自分の現代ネタが痛々しすぎて収録を躊躇しました)

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