Entry

お返事です・その73&私信!

萩野さま

うわああ!お待ちしておりました萩野さま!
[西瓜]ありがとうございます!
今年は寒暖の差が大きかったため甘くて美味しいとの噂を聞いております!
それでは私からはこれを・・・つ[因幡の白兎フィナンシェ]<最近地元で地味に人気を獲得しつつある売出し中のお菓子です!

>私も鈴の「忘れる」という表現が気になっていた時期があったので、ああ、なるほどなあと読ませていただきました。

阿高がこの「忘れる」という台詞をどう受け取ったと解釈するかで話が大きく変わってくると思ってます。
個人的には色々な解釈の話を書いてみたいのですが、思いつく端から違うような気がしてまとめられません・・・。
因みに同じ解釈で別バージョンの話もあります。
そっちは阿高が一人で悩んで考えてる話なんですが、いつかここにUP出来たらいいなぁと思っています。
別の解釈については実はこれまで書いているものの中でちょっとだけ実験的に雰囲気だけ取り入れているものもあるのですが、それそのものを書くにいたるかどうか、まだまだ話を練りきれなくて水面下で足掻いています。
それでもいつか書けたらいいなぁと思っておりますので、その時はまた読んでやっていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!

>茂里がいたら…というくだりにはにやりとさせられました。彼は策士なのでなかなか盛り上がったでしょうね。

茂里が好きで好きで・・・!(はいはい)
しかし茂里を登場させると必然的に二組とも夫婦になる前になってしまうので、夫婦至上主義の当サイトとしては非常に難しい状況になってしまうというジレンマが高じて、伊勢阿高にやたらと名前だけ出すという行動に表れております。
いつか茂里が竹芝に帰ってきた話とか書けたらいいなぁ・・・(夢)

>誓約書を書かされる場面では「うけひしょ」とボケればよいのでしょうか!←絶対違います

あははははは(笑)
周りに分かってくれる人がいたら楽しいかもしれませんが、いなくてもそれをきっかけに広めていくのもいいかもしれませんね。
因みに私は過去
島根出身のパートのおばちゃん「神様って長い名前が多いわよねぇ」
兼倉「そうですよねぇ。マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミとかアメニギシクニニギシアマツヒタカヒコホノニニギとか凄いですよねぇ」
おばちゃん「・・・・・・・今、何言ったの?(ドン引き)」
っていうトラウマ楽しい思い出がありますので、萩野さまも是非周りを巻き込んで古代史を広めてみてください!(兼倉の二の舞にはならないようお祈りいたします)

>このあたりのすれ違いは子供心に物悲しく思いましたが、

私も実は子どもの頃にこの仲違いには心を痛めた一人でした。
なまじ弟が二人いる姉としては他人事には思えなかったですね。
姉弟は仲がいいのが一番です(T_T)
まぁうちの姉弟は基本的にみんな一匹狼気質なので滅多につるんで遊ぶことはありませんが・・・(姉はちょっと寂しい)

>直後の神生みの場面は???と思いつつ、ひっそりビー玉を口に入れて吹き出していました…幼児恐るべし。

逆に飲み込まなくて良かったです・・・!
昔弟が梅干の種を喉に詰まらせたときは父親が必死に弟の足を持って上下に振りまくって取り出した記憶があります。
でもやっぱり憧れますよね・・・。
ヒーローの変身をまねしてみる感覚で、しかもそれが成功しなくても(←当たり前ですが)、何となく凄いことをしたみたいな満足感があったり。
あの頃の純粋な思いはもうなくしてしまったような気もしますが、今古代史に憧れて必死に当時の人々のことを調べているのは、もしかしたら幼い日に仮面ライダーのマネをしていたあの感覚と近いものがあるような気がします。
手に入れることが出来ないものをいつまでも追いかける憧れの気持ちは意外と大人になってもなくならないものですね。
まぁ正直いい加減ちゃんと将来設計しないといけない年にはなっていますが(禁句)
夢を追いかける側から、いつか夢を語り、ゆくゆくは引き渡していく側になっていかなければなりませんね。

>挿絵、色遣いや構図がとてもきれいですね。素敵なので本屋で探してみようかしら、なんて思いました。

是非!是非!
ホントに綺麗なので!
あと他の挿絵も見られます!
ヤマタノオロチの挿絵も必見ですよ!
本当に本当に綺麗で、絵を見ているだけでも満足できる一冊になっていますが、解説も分かりやすい上に痛快で、古事記にますます興味が湧きます!
絵をご覧になるついでに是非本文も試しにご一読してみてください!

>次回は天の岩屋戸…あのエロティックなアメノウズメノミコトの出番ですね(笑)

ヒヒヒ(怪)
まぁ今回はあくまでもスサノヲとアマテラスに焦点を当てて書いていくつもりなので、アメノウズメ様についてはどこまで書けるか分かりませんが、頑張って書く予定なのでお暇がございましたらチラ見でもしてやっていただけると泣いて喜びますので何卒よろしくお願いします!

>復刊投票ですが、現在パソコンのアドレスをきちんと管理しきれておらず、落ち着いたら御協力したいと思います!

うわあ(感涙)
ありがとうございます!ありがとうございます!
どうしても読みたい本なので是非よろしくお願いします!
この本は本当に色々な文献で引用されているので、内容の充実と信頼には折り紙つきだと思います。
多くの人に是非手にとって欲しい本です。
復刊を切望しています!

いつも丁寧で優しい思いやりに溢れたコメントを下さって本当にありがとうございます。
萩野さま無しでは当サイトは語れないほどたくさんの元気と勇気と萌えを頂いております。
萩野さまの大切なお時間を当サイトに割いていただける幸運に感謝します。
これからも変わらずくだらないことばっかりやっているサイトだと思いますが、お暇がございましたらぜひよろしくお願いします。
萩野さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!
続きまして私信です!
ヨシダさま
「汚いよ」「汚くない」のシチュのお約束ばっちり覚えてますよ!
既にファイルだけ用意して(背景が黒なのは仕様です。嘘です。願望です)ぼんやり妄想してます!
っていうか私のほうこそ勝手に便乗しようとしててホントスミマセン!
あれはホント送信ボタン押してから「私もしかしてとんでもなくKYなことを書いてしまったのでは・・・!?」と激しく後悔していたので、嬉しかったといっていただけて救われました!(兼倉は自分の行動への熟慮が著しく欠けています)
こっそりお待ちしておりますので(だってホントにこの台詞だけで既に萌え滾らずにはおれない荒ぶる変態妄想が駆け巡るんです!)いつの日か是非!いやでも今回の更新も大変萌え狂いましたが!
敬大さんの用意周到なところがエロさを際立たせていると思います!
敬大はせっかく明晰な頭脳を持っているのだから使わないといけませんよね。もうホントに全能力でもって芹沢さんを翻弄していただきたい。
考え事しながらシュートを決める器用さがあれば、芹沢さんと会話しながらどんなシチュエーションで押し倒すかを同時に作戦立てる事だって息をするくらい自然に出来ますよね!(おまえは敬大を何だと)
敬芹妄想は堪りませんな!

そしてあ、あの、ご期待いただけて身に余る光栄です!
しかししかし!内容はありがちで大したことないネタなので今から謝罪と弁解を・・・(見苦しい兼倉)
流石に初めての創作であまりにイロモノに走るのもどうかと思って(突然良識ぶってみる←手遅れですが)かなり一般向けを意識して書いています。
今後そう遠くないうちに化けの皮がはがれる可能性も高いですが、とりあえずは肩の力をあまり入れないでさらりと読める内容になっているかと思います。
とはいえ、お暇がございましたらちらりと見ていただけると凄く凄く嬉しいです。
よろしくお願いします!
あ、リンクを張っていただけるのですか!?
ななな何という至福!
ありがとうございます!凄く励みになります!
本館よりはゆっくりになるかとは思いますが、何卒よろしくお願いします。
ご返信ありがとうございました!

次回更新予告

思った以上に進みそうな雰囲気になってきたので今のうちに次回の更新予告をして自分を追い込む作戦。

次回の更新は別ジャンルです。
「NGライフ」の敬大×芹沢
となります。
今読んでいる途中の方にはネタバレ著しい内容となっておりますのでお気を付け下さい。

スサノヲとアマテラス・続きの続きの続き

2.すれ違いの続き

<前回のあらすじ>
スサノヲは任されたはずの海原を治めず、毎日毎日泣きわめいて葦原中国に甚大な被害をもたらしました。
泣いていた理由は「妣(母)イザナミに会いたいから」
しかしその理由は父イザナキの怒りを買い、かむやらひ(追放)」されてしまいます。
スサノヲは追放される前に、姉アマテラスに最後の挨拶に赴きます。

↓↓続きの本文↓↓

かれここに、速須佐之男命はやすさのをのみことはく、「しからば、天照大御神にまをしてまからむ」といひて、すなはあめのぼる時に、山川やまかはことごととよみ、国土皆震くにつちみなふるひき。

凄いです。
とよみ」とは鳴り響く、つまり地鳴りさせながらやってきたわけです。
スサノヲは高天原へ昇天するだけで大地震を起こします。
相当体が大きいのか、はたまた力が並外れているのか、・・・両方かもしれません。
さあ、この大異変に姉のアマテラスはどうするのかというと。

しかしくて、天照大御神、聞き驚きてのりたまはく、「我がなせのみことの上り来るゆゑは、必ず善き心ならじ。我が国を奪はむとおもへらくのみ

アマテラス
「あの子がここにやってくるなんて絶対なにか企んでいるに違いないわ!そうよ、きっと私の国を奪いにきたのよ!

いきなり物凄い誤解を受けていますスサノヲ。
アマテラスはこう宣言した後
・髪を解いて鬟(みずら=男の髪型)に結いなおし、
・左右の鬟と髪飾りと左右の手に、それぞれ大きな勾玉を長く連ねた玉飾り(←オギワラーならこれを何と云うか分かりますね。そう、御統[みすまる]です!)を巻きつけ、
・背中には千本入りの矢筒を負い
・腹にも五百本入りの矢筒を着け
・立派な防具を腕につけ
・矢を射る格好をしてみせて
・堅い庭にももがメリ込むほど踏み込んで、地面を泡雪のように蹴散らして、雄々しい振る舞いで迎えた。
実に物々しい。
姉はもう、本気です。
本気で弟に対して怒り狂っています。
男装した上に完璧な武装までして、実に勇ましい姿で弟のスサノヲを迎え討つのです。
スサノヲがはじめに泣き喚いて、アマテラスが治める高天原の繋がりである葦原中国を散々に荒らしたことが遠因になっているのではと個人的には思っていますが・・・どうでしょうか。
それに対して、スサノヲにはアマテラスに敵愾心は一切ありません。
ただお別れの挨拶をしようと思ってやってきただけです。
このあたりから姉と弟の「すれ違い」が段々浮き彫りになってきます。
ただ、重要なのはこれは「すれ違い」であって、「対立」ではないということです。
スサノヲは決して姉を攻めにきたわけではないし、また姉アマテラスも自分から積極的にスサノヲを討とうとした訳ではないのです。
誤解から生じた「すれ違い」が、結果的に対立する状況となってしまったのです。
それゆえ、この二柱の神の関係の本質は「対立」ではありません。
あくまでも「すれ違い」なのです。
これはこの後を読んでいく上でも重要な視点になりますので心に留めておいてやってください。
昔からスサノヲとアマテラスは「対立する神」として捉えられることが多かったわけですが、実はそれは本質ではなく、単なる結果でしかないのです。
続きを見てみます。

(アマテラスは)待ち問ひしく、「何のゆゑにか上り来たる」ととひき。しかしくて、速須佐之男命はやすさのをのみことの答へてまをししく、「やつかれは、しき心無し。ただし、大御神のみこともちて、(略)かむやらひやらひ賜ふがゆゑに、まかかむかたちまをさむと以為おもひて、参ゐ上れらくのみ。しき心無し」とまをしき。

アマテラス
「何しにきたのよ(怒)」<既に臨戦体勢
スサノヲ
「えっ!?待って下さい姉さん!誤解です!さよならを言いに来ただけです!信じて!」

スサノヲは待ち構えていたアマテラスにいきなり尋問を受けてしまいます。
こんな「かかってこいや」状態の人に何しにきたかと問われても困りますね。
むしろそっちが何してるのと問いたい。
スサノヲはこんな状態の姉の誤解を解こうと必死に言い募ります。
自分は父親から追放されたこと。
それゆえ姉には別れの挨拶に来たこと。
「邪しき心無し」「異しき心無し」と始めと最後に繰り返しています。
しかし姉はそれでもまだ信じられません。
はい!ここできましたよ!
有名な「あめ真名井まなゐ誓約うけひ」です!

しかしくて、天照大御神ののりたまひしく、「しからば、汝が心の清くあかきは、いかにしてか知らむ」とのりたまひき。ここに、速須佐之男命の答へてまをししく、

おのおの
うけひて、子を生まむ」

とまをしき。

キター!キター!
・・・一人で盛り上がっててスミマセン。
実はこの誓約うけひというのも「す」と同様私の好きな古代語の一つです!
というわけで、これを読んだあなた様は明日から小説なんかで「誓約」と出たら是非「うけい」と読んでみましょう。
ぐっと古代テンションが滾りますよ!(どうでもいい)
因みにパソコンで「うけい」と打つと「誓約」と変換してくれます。(登録してるわけじゃないですよ!)
この「ウケヒ」とは何かというと、古代の占いの一種です。
始めに「Aに成ったら甲、Bに成ったら乙」と定めて行うものです。
例えばコイントスで「表が出たら勝ち、裏が出たら負け」とするのも一種のそれです。
古代では実際に占いによって神の意志を確かめる行為が行われていました。
ただこれはいつも公明正大なものとは限らず、例えば中世ヨーロッパの魔女狩りのように、一方的な拷問に近いものもこれに含まれます。
神の意志を問うという性格上、より人知を超えた結果を求める方向に向かってしまうというのも分からなくもありません。
で。
スサノヲとアマテラスの「ウケヒ」はどうかというと、どうやら「子どもを生む」ことによって占うようです。
次に行く前にちょっとだけ説明を挟みます。
本来「ウケヒ」では、行う前に「男が生まれたら勝ち、女が生まれたら負け」とかあるいは「女が生まれたら正しい、男が生まれたら間違い」などの宣言(前提)を行います。
そうでないと、結果が出た後でもめてしまいますからね。
しかし、ここではそれが行われないまま話が進みます。
これにも実は色々な説があるのですが、先に続きを見てしまいましょう。
子どもを生むって一体どうするのでしょうか!?
ま、まさかセクハラ再びか!?
・・・いいえ、違います(笑)

かれしかしくて、おのおのあめやすの河を中に置きてうけふ時に、

天照大御神、
建速須佐之男命たけはやすさのをのみことける十拳とつかつるぎひ渡して、きだに打ち折りて、
ぬなとももゆらにあめ真名井まなゐすすぎて、
みにみて、
吹きつる気吹いふき狭霧さぎりに成れる神の御名みなは、
多紀理毘売命たきりびめのみこと(略)(計三柱の女神が化成する)。

速須佐之男命、
天照大御神の左のみづらける八尺やさか勾玉まがたま五百津いほつのみすまるの珠を乞ひ渡して、
ぬなとももゆらに天の真名井に振り滌ぎて、
さ噛みに噛みて、
吹き棄つる気吹の狭霧に成れる神の御名は、
正勝吾勝勝速日天忍穂耳命まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと(略)(計五柱の男神が化成する)。

ウケヒが始まりました!
書いてる時点で私が凄くワクワクしております。(落ち着け兼倉)
物凄く幻想的な光景が繰り広げられてますね。
始めにアマテラスがスサノヲの剣を三つに折って天の真名井の水ですすいで、それを噛み砕き、ふっと吹いて出すと、そこから三柱の女神が生まれます。
因みにスサノヲの剣「十拳の剣」は「十拳=長い」という意味で剣の名前ではありません。
「長い剣」くらいの意味です。
また天の真名井は井戸です。
鳥取県米子市淀江に実際にあります。
とても綺麗な湧き水で、汲んで帰ることも出来ますよ。
お近くにいらっしゃった際は是非!
で、本文に戻りますが、始めのアマテラスの剣を折ったり噛み砕いたりの部分はかなり豪快ですが、その後の息と一緒に吹きだして神が生まれるあたりはとても綺麗ですね。
スサノヲもアマテラスの勾玉を噛み砕いて息と一緒に吹きだして神を生みます。
二神の神生みはとてもよく似た表現で書かれています。
それを表現したくて、本文の引用にちょっとくどいくらい改行を入れました。
ここの表現は実にリズミカルです。
幻想的な表現とリズミカルな言い回しがあいまって、どこか演劇的な印象を受けます。
「さ噛みに噛みて」や「気吹の狭霧」は是非声に出してお読みいただきたいです。
「サ」の音がどれほど効果的かお分かりいただけると思います。
これが「噛みに噛みて」や「気吹の霧」と言ったときとの違いを比べていただくと、より分かりやすいと思います。
↓↓因みにこれは「おのでらえいこ」さんの「ウケヒ」の挿絵です↓↓
ファイル 455-3.jpg
絵で見ると本当に幻想的な情景ですね~。
まぁ実は携帯画像なのでかなり色がおかしいですが(汗)
原画は「からくり読み解き古事記」(著:山田永、小学館)にてご覧いただけます。
お時間がありましたら是非お近くの書店にて一度元の美麗絵を見てみてください!

さて、「ウケヒ」の結果が出ておりませんが、ここで一区切りとさせていただきます。
次回は3.和解と決別です。
恐らく古事記神話の中でも「ヤマタノオロチ神話」「因幡の白兎神話」と並ぶ超有名な神話「天の岩屋戸神話」となります。
スサノヲとアマテラスの運命は・・・!

Page

Utility

簡易メニュー

薄紅語り
(過去の日記の薄紅天女の妄想語り一覧)
古代史語り
(過去の日記の古事記とか万葉集とか他)
Web拍手
(お気軽に頂けると嬉しいです)
拍手は別窓、語りは同窓で開きます。

日記内検索

カレンダー

< 2024.11 >
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
- - - - - - -

コメント一覧