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ありがとうございます!!

12時台に拍手を下さった方ありがとうございます!!
久しぶりの会話文投稿への同情票でしょうか!?
まさか額田王へのファンコール票でしょうか!?(さすがにこれはないか)
なんにしろ本当にありがとうございます!!
むちゃくちゃ嬉しいです!!
これからも訪れてくださる方に少しでも楽しいんでいただけるよう頑張ります!!(まぁ自分が一番楽しんでいるわけですが)

お暇がございましたらまた是非おいでくださいませ!
またのお越しを心よりお待ちしております!!

私は藤太をどこへ向かわせたいのか

久しぶりに会話文投稿

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「阿高!大変だ!」
「どうした藤太!」
「千種が!」
「千種が!?」
「おれに笑いかけてくれた!」
「・・・・・・・・・」
「千種がおれに笑」
「繰り返さなくていい、聞こえている」
「阿高、一大事だ。おれはこの状況に冷静に対応しなければならない」
「・・・・あぁ」
「そこでだ。阿高、妻に笑いかけられた夫としてはどう行動すべきだと思う」
「・・・なにもしない方が良いんじゃないのか。千種は騒がれるのを嫌うと思うが」
「何を言ってるんだ。この一大事になにもしないでいられるわけが無いだろう」
「・・・と、言っても・・・おれは鈴に笑いかけられても、いつもなにもしないぞ」
「(くっ、これだから恵まれてるやつは・・・!)」
「せいぜい偶に頭を撫でてやるくらいか・・・」
「・・・撫でる、か。・・・ふむ、なるほど。初歩的過ぎて思いつかなかったが、中々名案だ!」
「初歩的で悪かったな」
「よし、これから千種を撫でにいってくる」
「頭をな。他じゃないぞ。それから、千種は人前でそういうことをされるのは嫌がるだろうから二人になった時にした方がいい」
「そうか。人気の無いところに連れていって、そこで撫でよう。いろいろと」
頭をな。それから無理に人気の無いところに連れていくのは今のおまえと千種の関係では逆に警戒されるんじゃないのか」
「大丈夫だ!とっておきの場所をいくつでも知っている!」
「いや、そうじゃなくてそういう場所へ連れていくこと自体がそもそも・・・」
「じゃあな阿高!さっそく行って撫でてくるよ!ありがとな!」
「あ、おい、頭をだぞ!それから・・・あぁ、行っちまった。大丈夫なんだろうか。また面倒なことにならなければいいが・・・」
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阿高が藤太にアドバイスを・・・!
阿高は成長しました・・・!
・・・いや、藤太が暴走しすぎてどうしようもなくなってきました。(いい加減にしなさい)
そもそも、千種は藤太を好きなのだから藤太が変なちょっかいを出さなければ普通に笑いかけてくれるはずなんです。
なのでウチの藤太さんはもうちょっと落ち着きましょう。(他人事のように)
そして阿高はこの後「おれもやっぱり鈴に何かした方が良いのか・・・?」とかちょっと不安になってたりする妄想が大変楽しく展開しております。(自重)

・・・このサイトの路線、原作からの距離が宇宙レベルでかけ離れている気がするんですが、どうやったら戻れるんでしょうか・・・。(遠くを見ながら)

額田王

万葉集をよく知らなくても名前だけは日本人なら誰でも知っているでしょう。

「額田王」

折角万葉集を読んでいるので、今回は有名どころの話を書いてみたいと思います!

読み方はご存知の通り「ぬかたのおおきみ」です。
一般的には大海人皇子の妻として娘を産んだ後、大海人皇子の兄である天智天皇に嫁いだといわれている人ですね。
「天智天皇(兄)と大海人皇子(弟)が額田王を取り合った」という説がかなりまことしやかに囁かれています。
少し詳しく書くと、まずこの額田王という人は歴史書である日本書紀に「天皇、初め鏡王の娘額田姫王を娶りて、十市皇女を生む」とだけ記載されている人です。
他の記載は一切なく、その人となりや境遇は万葉集からのみ推測されています。
その割には本当にかなりの有名人ですよね!
常人離れした歌詠みの才能に合わせて、時代の大きな転換点で当時の最高為政者との繋がりが、現代人の興味を大いにそそったのでしょうか。
因みに万葉集で額田王と二人の天皇の関係を見るときによく取りあげられる歌は次の四首です。

――茜指す紫野行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る(巻1・20・額田王)
――紫の匂へる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我(あ)れ恋ひめやも(巻1・21・大海人皇子)

――君待つと我(あ)が恋ひ居れば我(わ)が宿の簾(すだれ)動かし秋の風吹く(巻4・488・額田王)
――風をだに恋ふるは羨(とも)し風をだに来むとし待たば何か嘆かむ(巻4・489・鏡王)

それぞれの現代語訳は以下の通り。(伊藤先生の訳ですよ!)

「茜色のさし出る紫、その紫草の生い茂る野、かかわりなき人の立ち入りを禁じて標(しめ)を張ったその野を往き来して、あれそんなことをなさって、野の番人が見るではございませんか。あなたはそんなに袖をお振りになったりして」
「紫草のように色美しくあでやかな妹(いも)よ、そなたが、好きでなかったら、人妻と知りながら、私はどうしてそなたに心惹かれたりしようか」
※天智天皇の眼前で詠まれた歌と推測されています。
この時額田王は既に大海人皇子の元を去って天智天皇の妃の一人となっています。
天智天皇から見ると、妻が元夫と意味深な言い交わしをした、ととれる場面です。
※※因みにここの「人妻ゆゑに」の部分で毎回「鷹男!」と思ってしまうのですが、これは私だけではないはず・・・。

「あのお方(=天智天皇)のおいでを待って恋い焦がれていると、折しも家の戸口のすだれをさやさやと動かして秋の風が吹く」
「ああ秋の風、その風の音にさえ恋心がゆさぶられるとは羨ましいこと。風にさえ胸ときめかして、もしやおいでかと持つことができるなら、何を嘆くことがありましょう」
※天智天皇の訪れを待ちわびる額田王の歌と、それを受けた鏡王(かがみのおおきみ)の歌です。
鏡王は元は天智天皇の妃の一人でしたが、大化の改新で功を立てた中臣鎌足(藤原氏の始祖)へ贈られて正室となっています。(一説には不比等の生母とも)
なので上の歌は額田王が「秋の風が動かしたすだれを天智天皇の訪れかと勘違いしてしまった」と詠んだ事へ、鏡王が「私は勘違いすることすら出来ないから、勘違いできるだけあなたが羨ましいわ」と詠んだ歌です。(大まかな解釈)

で、この人について、森先生と伊藤先生の解釈が全く違って大変面白かったのでご紹介します。
まず<森浩一先生説>
(引用)
――彼女の意識では自分は天智天皇の后妃ではなかったけれども一番よき理解者で、妃というより女友達だったのであろう。(萬葉集に歴史を読むP.58)

女友達!なるほど!まさに!
実は個人的に件の若干スキャンダラスな三角関係説には正直引き気味な私なので、この説は私の中でかなりしっくりきました!
強い国を作るという天智天皇の理想と、それを御言持ち歌人として手助けした額田王のある意味で盟友ともいえる関係はかなり気持ちを惹かれる説ですね。
この説についての詳細な解説は是非「萬葉集に歴史を読む(森浩一・著、筑摩書房)」にてご覧下さい!

次に<伊藤博(いとうはく)先生説>
(引用)
二つの歌(※上の始めの二首です)は、遊猟を無事終えたあとの、一日の幸を祝う宴における座興であったとみなされる。(萬葉集釋注一P.98)
(※後の二首については額田王たちの作ではなく、後の時代の)奈良びとの優雅な浪漫性が生みおとした仮託の歌であったと考えられる。(同P.102)

また、この歌を詠んだ当時の額田王がおそらく38~9歳という、当時としては初老に近い年齢であったのを大海人皇子が「紫の匂へる妹」(←主に若い女性に使う表現らしいです)と詠んでいる事からも、お互いがそれぞれの「役者」(=「天皇の妃」役の額田王とそれを狙う「間男」役の大海人皇子)になりきって(つまりは本人の歌ではなく、その場を盛り上げるために興として)詠んでいるものであり、実際には額田王は天智天皇の妃ではなかった。
もっとはっきり言えば伊藤先生の立場は額田王は天智天皇には嫁いでおらず、ずっと大海人皇子(天武天皇)の妃であった、という説です。
これにはかなり驚きました!
引用は「萬葉集釋注」からですが、「愚者の賦」の方がさらに突っ込んで書いてありますのでそちらがおススメです!是非!

万葉集の勉強は古事記関連や弥生時代関連にもましてまだまだ日も読み込みも浅くてあまりご紹介できる内容もないのですが、自分の復習や覚書の意味も含めて少しずつご紹介させていただきたいと思っておりますので、少しでも興味のある方、お暇がおありの方などお付き合い頂ければとてもありがたいです。
また、万葉集に限らず日本神話や古代史などでおススメの本や研究者の方などございましたら是非教えてください!
何度か書いていますが、専門が全くの他分野(数学)なので、日本史関係の基礎知識が中学生レベルで止まってます。(T_T)(因みに高校の社会は世界史選択です)
おススメの勉強法や参考書などあったらこちらも是非!
ご自分の受験時代の勉強法や思い出など教えてもらえると凄く助かります。
おおお、他力本願が過ぎるお願いですみません。
さらっと読み流していただければ良いので・・・おおお。
自分でも頑張ります。

因みに水面下で薄紅ももりもりやっています。
このままだと伊勢阿高(の断片的なやつ←またか)になりそうな雰囲気ですが・・・どうだろう・・・。

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