Entry

更新のお知らせ&お返事

引越しの片付けに追われて中々パソコンを開けなくなってきている今日このごろです。
お久しぶりです。
そしてご連絡が遅れましたが、6日にななこさまにご投稿いただいたお話をUPさせていただきました!
日記でのお知らせができてなくてごめんなさい!
うっかりしていました!ああああああああ!!!
二連夫婦の子どもたちが出てくるお話です。
真広がかわいいです。私は真広の虜です。真広のような息子がほしいです。

そしてコメントをいただいていたのにお返事が遅れてしまって重ね重ね申し訳ございませんでした・・・!
引越し準備のためパソコン自体を起動する頻度が著しく落ちていますが、本人自体はいつもどおりいたって元気に萌え盛ってます。(平常運転)

ななこさま

コメントありがとうございます!

>ご挨拶が遅れました。
>明けましておめでとうございます!


こちらこそ大変に遅れてしまいましてスミマセンでした!
あけましておめでとうございます!!

>昨年は兼倉さんにおんぶに抱っこで大変お世話になりました。
>勾玉祭り楽しかったです。
>(まさかのトリで本気で焦りましたが…)
>どうなることかと思っていましたが、背中を押して頂いてありがとうございました。良い一年の幕開けになりました。


とても素晴らしいお話を読ませていただけてこちらこそ本当にありがとうございました!
勾玉まつりは本当に楽しかったですね!
りえさまには心から感謝しております!!!
そしてご参加されていらっしゃった方々の勾玉三部作への愛のほとばしりに私自身も胸が熱くなりました。
ななこさまの薄紅への愛がいろんな方々に伝わって、いろんな化学反応を起してくれたら素敵ですね!

>今年は転職で環境も変わり大変かと思いますが応援しています!私も仕事にプライベートに、薄紅に(笑)充実した年を過ごしたいと思います。
>今年も勾玉に溢れた一年でありますように^ ^
>今年も宜しくお願いします。


私は大変なときこそ妄想がはかどるダメな人なので、今年も大いに萌えのほとばしった一年にしたいと思います!
やさしいお言葉本当にありがとうございます!!
今年もよろしくお願いします!!

コメントありがとうございました!!
オトツキさま
コメントありがとうございます!

>遅ればせながらあけましておめでとうございます(汗)。今年もよろしくお願いします。

こちらこそ、お返事が大変遅れてしまってスミマセンでした!
あけましておめでとうございます!!
今年もよろしくお願いします!!

>今日、熱田神宮に初詣に行ってきました。今年は「伊勢神宮」の「式年遷宮」や、「出雲大社」の「大遷宮」で盛り上がってるなぁ~と思ってたのですが・・・。
>な、なんと、今年「熱田神宮」は「創祀1900年」・・・つまり、「日本武尊」没後1900年だったのでした。そのため、神宮内はビックリする企画(!?)が目白押し。参道に延々と「神宮の歴史」を語る大看板が置かれ、今まで一般参拝不可能だった(封印されてたらしい)奥の「一之御前神社」というお社が参詣出来るようになってました。
>各神社で一斉にあれこれ行事があるって偶然なのでしょうか?


な、なんですと!!日本武尊没後1900年!?
知りませんでした!!
なんと節目の多い時代に生まれついたことでしょうか。
素晴らしき情報をありがとうございます!!
正直愛知に行きたくてたまらなくなってきました。
ひっそり現れたら笑ってやってください。
なお、出雲大社の遷宮は今年の5月で整います。
よろしければご参考まで!

コメントありがとうございました!


YKHさま
コメントありがとうございます!

>いつも楽しみにしています!

阿苑3つ&藤千3つ&元気チェックありがとうございます!
うおおおおおおお!!!
そのお言葉のために私はここにいます!!
今年も萌えに突き進むことをここに宣言します!!

コメントありがとうございました!!


小梅さま
コメントありがとうございます!

>兼倉さま、お久し振りです。久し振りすぎてお忘れかもしれません。
>私はよくこちらを閲覧させていただいているのですが(^^ゞ 仕事中に覗かせていただいているので、拍手もコメントもせず読み逃げになってしまいスミマセン。
>いつも、更新を楽しみにしています。


お久しぶりです!
忘れるなんてとんでもない!
もうずっと私の心の紫式部は小梅さまです(ギラッ)
読み逃げでも嬉しいです!!
文章を書くからには、やっぱり何よりもまず「読んで頂くこと」こそが一番の願いなのです。
ここ暫く更新頻度が一気に低下しておりますが、楽しみにしていただけるという僥倖を支えに愛を叫び続けていく所存です。
今年もどうぞよろしくお願いします!

>余談ですが、現在小学3年の息子がおりまして。夏の自由研究で古墳を調べ出したらのめり込み、夏が過ぎても研究が続いているんです。ついに先日、四隅突出型墳丘墓(字が違うかもしれません)の実物を見たいから、連れて行ってくれと言い出しました。
>自由研究で提出したものは、地区の自由研究コンクールで金賞を戴きました。


漢字大丈夫です!ご安心を!
そしてお子様が古墳にハマって研究がコンクールで金賞!!!!
おおおおおおお!!なんと素晴らしいことでしょうか!!
お子様にはぜひ「日本の古墳の未来は君の肩にかかっている」とお伝えください!
いったいどんな研究をなさったのかものすごく気になります(ギラッギラッ)
四隅突出型墳丘墓をご覧になるなら「出雲弥生の森博物館」&その隣の「西谷墳丘墓群史跡公園」が最もおススメです!!
公園では復元された四隅突出型墳丘墓の上にも登れます。
博物館自体も大変素晴らしい展示で、充実度抜群ながら子どもたちや普段古代に親しみの無い大人の方にもとても分かりやすい展示になっています。
もちろん古代にどっぷりつかっている人ならさらに楽しめることはいうまでもありません。
とはいえ、静岡から鳥取は少し遠いですよね。
既にお調べになっておられるかもしれませんが、四隅突出型墳丘墓は北陸や福島でもその類型と思しき墳丘墓が発掘されていますので、まずはこちらから訪れていただくのもいいかもしれません。
でも「出雲弥生の森博物館」と「西谷墳丘墓群史跡公園」は本当におススメです。

>私が兼倉さまのサイトで古墳に興味を持ち、息子に自由研究のネタに勧めたところから始まったので、兼倉さまにお礼を言いたかったのです。
>兼倉さまのおかげです。良いきっかけを、ありがとうございました。


!!!!!!!!!!!
ちょっと表す言葉が浮かばないくらい感動してしまいました。
例えでなく本当に泣いてしまった・・・!
いろいろ好き勝手なことを垂れ流してきましたが、それに合いの手を入れていただいたり面白かったといっていただけたりするのももちろんとても嬉しいことですが、そこからもう一歩進んで自分から何か動くきっかけになれたらいいなとずっと心の中で願いながらやっています。
どんな形でもいいのでこのサイトだけで終わるのではなく、例えば家族の雑談のネタにするとか友達に聞いてみたりとか、そんなふうにサイトでインプットしていただいたことを外の世界へアウトプットしてもらえるような、ささやかな波を起せるような、そんな奇跡のようなことをひっそりと理想に描いているんです。
この度は本当に嬉しいご報告をありがとうございました。

コメントありがとうございました!!


拍手のみのお方々もありがとうございます!!
10連パチや11連パチのお方が・・・!
きっとななこさまの新作への拍手ですね!
私だってこのサイトじゃなかったら10連パチでも100連パチでもお送りしたい心意気なんです!(落ち着け)
それにしても新年から日記の更新すら頻度ががた落ちでスミマセン・・・。
引越しを終えたらもう少し頻繁に浮上できるようにしたいと思っているのですが、どうなるやら(汗)
拍手ありがとうございました!!!

あけましておめでとうございます!&お返事!

あけましておめでとうございます!!
やっと因幡に帰ってきたぜいええええええええええ!!!(とはいえもうすぐ因幡からいなくなりますが・・・ショボン)

さぁ~てそろそろ年賀状書くかな!(激遅)
そういうわけで、兼倉さんに住所バレてる方の元へはこれから年賀状が届きます。
毎年、今年こそは年内に!とか思っているのに結局この体たらく!
こんなことでまともに引越しできるのか!?新しい仕事は覚えられるのか!?
とりあえず、今年も何事も全力で頑張ります。
今年も初詣は「古代史と薄紅頑張ります」と神様と約束してました。
そんないつもと変わらない年明け。

そんなこんなで、今年もよろしくお願いします!


さて、随分お返事が遅れてしまいまして本当にスミマセンでした!

りえさま

コメントありがとうございます!

>あけましておめでとうございます!
>昨年はたいへんお世話になりました。


あけましておめでとうございます!
こちらこそ、昨年はサイトの交流のみならず、出雲に来ていただいたり名古屋で官能部部誌や女子会を主催していただいたり埼玉では念願の稲荷山古墳に登ったり、極めつけには年末年始の勾玉まつり!!本当に本当にお世話になりました!
りえさまのお陰で大変充実した年を過ごすことができました。
りえさまを見習って、今年は私も自分から動ける年にしたいと思います。
とりあえず、地元に万葉集サークルを作るところからはじめます。

>というご挨拶をしようとやってきたら、因幡の素兎が更新されている!! お年玉をいただいたような気持ちです。ありがとうございます!

ご覧いただけてとても嬉しいです!
ありがとうございます!
年内にとか思ってたのに、結局年明けギリギリになってしまいました。
しょぼいお年玉でスミマセン・・・!
今年はもっと古代の知識を深めたいと思います。

>「潮風に吹かれていろよ」(ニヤリ)みたいな意地悪だと信じ込んでいた私はびっくりしました。
>古事記おもしろいですね。
>文学的に、歴史学的に。いろんな立場から読んでみるといろんな表情が見えるのだなあと思いました。
>更新をこれからも楽しみにしています。


いじわるという解釈もあります!
いろんな解釈で楽しむのが古事記の楽しみ方なのだと最近つくづく思うようになりました。
文学的にも歴史学的にも、またそれらを混ぜ合わせて自由に妄想するという我等の立場的にも!本当に古事記は面白くて飽きることがありません。
今後ものそのそ語っていきたいと思います!
りえさまに今後とも付き合っていただけることを心底期待しております!(ずうずうしい)

コメントありがとうございました!
糸村和奏さま
コメントありがとうございます!

>兼倉さま、あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!

>転職してからこのかた、非常に心の余裕がなく、なかなかお邪魔する機会がなくてご無沙汰しております。
>昨年は本当にお世話になりまして、感謝の言葉もありません。仕事が少しずつ落ち着く(と思いたい)今年こそ、出雲へのリベンジをぜひ果たしたいと切望しております。


日記を拝見していてとても頑張っていらっしゃるのが伝わってきます。
私も今の職につきたてのころは切り替えができずにとても苦労してました。
今でこそ電話を切ったら大抵はすぐに切り替えられるようになりましたが、初期の頃を知る友達とは「オタクじゃなかったら死んでたね!」と今でも半分本気で笑い話にしています。
出雲へぜひいらしてください!
遷宮が整うのは今年の5月ですので、初夏以降においでいただくと新品ピカピカの出雲大社をご覧いただけると思います!
今でも随分新しい部分が見えるようになっているのですが、本殿の黒い千木が最高に格好良くて見るたび震えています!

>うちのサイトは相変わらずよろずで浮気街道を突っ走っておりますが、年末に勾玉まつりを堪能させていただいたおかげでますます荻原作品への愛が深まってます。マイペースに更新していこうと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします!!

おおおおおおおお!
和奏さまの勾玉創作を心から楽しみにしております!
でも、らんまもひっそり待ってます!
さらにひっそりNGも・・・!(待ちすぎ)
こちらこそ、今年もどうかよろしくお願いします!!

>失礼にもまだ新ブログへのリンクを張れていないのですが(汗)、兼倉さまのますますのご活躍を影ながらお祈りしております。

おお、お手数をおかけしてしまってスミマセン・・・!
ブログサイトはあくまでも仮サイトなので、どうにかまたきちんとスペースを借りて今のような体勢で運営していきたいと思っております。
というか、私も自分のサイトできちんとお知らせしてませんでしたね!(ダメすぎる)
暖かいお言葉ありがとうございます!

コメントありがとうございました!


全く動きがないときにも拍手を下さった方々ありがとうございます!
敬芹チェックを入れてくださったお方・・・!ありがとうございます!
今年はもう少しNG創作を増やしてサーチさまに登録するのを目標にしたいと思います!
拍手ありがとうございました!!

因幡の素兎神話~大穴牟遅神と兎~

※コメントの返信はこの記事の一番下にあります※

随分間が空いてしまいました!
ちょっと前回の復習から!

そもそもこのお話は「大国主神」が兄たちに国を譲られた理由を長々と説明する、その一番初めの話でした。
つまり、古事記が書かれた時点では、大国主神が広い国を治めていたという過去(現在?)が当時の人々の共通認識としてあったのだろうと想像できます。
これまで何度も書いてきましたが、「神話は現在の保証」としての役割があるのです。
因みに前回は特に触れませんでしたが、大国主神の兄たち「八十神」はもちろん八十柱(神様を数える単位は「柱」)もいるという意味ではなく、たくさんという意味で、西郷信綱さんによると「大国主にかく庶兄弟が多いのは、(略)大国主が国主たちの典型化であることとも無縁ではあるまい」とのことです。ほほう!なるほど!

さて、前回ウサギは先に通りかかった大国主神(この話の時点では大穴牟遅(おほなむち)神)の兄たちのアドバイスに従ったところ、怪我がよりいっそう悪化してしまったのでした。
ますます泣いているウサギの元に現れたのは・・・

(かれ)、(ウサギは)痛み(くる)しび泣き伏せれば、(もと)(のち)()大穴牟遅神(おほあなむぢのかみ)、その兎を見て()ひしく、

「何の(ゆゑ)にか(なむち)が泣き伏せる」

といひき。

兎「うわあーん!痛いよう!痛いよう!」
大「(う、兎が泣いてる!?うわあ、かなり痛そうな怪我だな。素通りしちゃダメだよな。一応理由を聞こうかな)一体どうしてお前は泣いているんだ・・・?」

ここでの大穴牟遅神のセリフはちょっと注目かもしれません。
兄たちはウサギが伏せっているのを見て「怪我を海水で洗って風に吹かれながら高山の尾の上に伏せっていろ」と一方的に言っただけでした。
ところが大穴牟遅神はまずウサギに理由を聞いています。
この次からウサギが怪我をした理由を長々と語ります。
皆様ご存知の、あの話です。

兎が(こた)へて言ひしく、

(やつかれ)淤岐(おきの)(しま)()りて、此地(ここ)に渡らむと(おも)ひしかども、渡らむ(よし)()かりき。(かれ)、海の和邇(わに)(あざむ)きて言ひしく、

(あれ)(なむち)と、(くら)べて、(うがら)の多さ少なさを(はか)らむと(おも)ふ。故、汝は、その族の()りの(まにま)に、(ことごと)()()て、この島より気多(けた)(さき)に到るまで、皆()()し渡れ。(しか)くして、(あれ)、その上を踏み、走りつつ読み渡らむ。ここに、吾が族といづれか多きを知らむ』

といひき。かく言ひしかば、(ワニは)欺かえて()み伏す時に、吾、その上を踏み、読み渡り来て、今(つち)に下りむとする時に、吾が曰く、

『汝は、我に欺かえぬ』

と言ひ(をは)るに、即ち(もと)(はし)に伏せりし和邇(わに)、我を捕へて、悉く我が衣服(ころも)()ぎき。

兎「私はもとは隠岐島にいましたが、どうしても因幡国の気多の岬に渡りたかったのです。でも私にはその術がありませんでした。そこで私は一計を案じました。海にたくさんいたサメにこう言ったのです。

『サメさんたちよ、私とお前たちとで、どちらの一族が多いか比べてみよう。お前たちは一族を連れてきてこの島から気多の岬まで並んでくれ。私がその上を渡りながら数を数えてあげよう』

こうして私はサメたちの上を渡ってここまで着ました。しかし、渡り終わる直前で

『サメたちよ、騙されたな。私はただこちらに渡りたかっただけなのさ』

と言ってしまったのです。それを聞いた一番端にいたサメが私を捉えて皮を全部剥いでしまいました」

なかなか賢いウサギですね。
神話や昔話では、「目の前の困難を知恵によって乗り越える」話がたくさんありますが、これもその一つといえるでしょう。
ただ、この話が他の神話や昔話と違うのは、最後の最後でウサギが失敗しているところです。
守屋俊彦さんはこれを「最後にウサギが失敗するのはオホアナムヂのすぐれた治療能力を導くため」と考察していらっしゃいます。
それでは続きを見てみます。

これによりて泣き(うれ)へしかば、まず行きし八十神の(みこと)(もち)て、(をし)へて()らししく、

海塩(うしほ)()み、風に(あた)りて伏せれ』

とのらしき。故、教の如く()しかば、我が身、(ことごと)(やぶ)れぬ」

といひき。

兎「サメに皮を剥がれた痛みで泣いていたところ、先に通りかかった八十神様たちがこう仰いました。

『怪我を海水で洗って風に吹かれながら高山の尾の上に伏せっていろ』

だからその教えの通りにしたら、私の体は更に悪化してこのような有様になってしまったのです。ううう」

八十神のこのアドバイスについては前回も書いたとおり、山田永さんは「海水で洗うことも風で傷口を乾かすことも治療の一種です。いじめではありません。問題は、その治療方法が正しかったかどうかなのです」という解釈をなさっています。
では、その正しい治療法とは?

ここに、大穴牟遅神、その兎に教へて告らししく、

「今(すむ)やけくこの水門(みなと)()き、水を(もち)て汝が身を洗ひて、即ちその水門の蒲黄(がまのはな)を取り、敷き(ちら)してその上に輾転(こいまろ)ばば、汝が身、もとの肌の如く必ず癒えむ」

とのらしき。故、教の如く()しに、その身、もとの如し。これ、稲羽(いなば)素兎(しろうさぎ)ぞ。今には兎神(うさぎがみ)()ふ。故、その兎、大穴牟遅神に(まを)ししく、

「この八十神は、必ず八上比売(やかみひめ)を得じ。袋を()へども、()(みこと)、(ヤカミヒメを)()む」

とまをしき。

大「まず急いで河口に行って、真水でお前の体を洗うんだ。次に河口近くの蒲の穂をとって敷き詰めたら、その上に体を転がせなさい。そうすればお前の体は元通りになるよ」
兎「・・・(治療中)・・・うわあ!本当だ!元通りになった!」

これ、稲羽の素兎ぞ。には兎神と謂ふ。
これですよ!
神話の常套句!
「今、ウサギ神といわれているのはこのウサギのことだ」
神話の話が今につながりましたね!
この表現をみると、大国主神だけではなくこの「ウサギ神」も1300年前は広く知られた神だったようですね。

ウサギは大穴牟遅神の「正しい治療法」によって、無事元の体に戻りました。
「真水で洗って、蒲の穂を使う」という方法について少し見てみます。
真水で洗うのはいいとして、蒲の穂がウサギの毛皮になるというのは流石に神話としての呪術的展開ですね。
でも、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』で蒲の穂を止血剤に使っていたことが記載されているので、実際の医療知識に基づいたアドバイスともいえるのです。
人間が行えば止血になる治療も、大国主神が行えばウサギの毛皮にもなってしまうというイメージでしょうか。

さて、最後にウサギが予言しています。
「八十神は絶対に八上比売を娶ることは出来ません。袋を負わされるような立場でも、必ずあなたが八上比売を娶るでしょう」
このウサギのセリフ、助けてもらったお礼のようにも読めますが、一方では八十神たちのような知識のない男たちよりも正しい知識を持っている大穴牟遅神を、八上比売は必ず見抜くだろうという予想をしているようにも思えます。
その理由は二つ。
まず、報恩譚(ほうおんたん)(恩返しの話)は仏教説話集から始まりますが、これは古事記よりも100年ほど後のことだそうです。
もう一つは、このすぐ次のシーンですが八上比売が自ら直接「私はおまえたち(八十神)の言うことは聞かぬ。大穴牟遅神に()う」と宣言します。
古事記の婚姻譚はここでは二つ過去に語ったことがありました。
スサノヲとクシナダヒメ、そしてニニギとコノハナサクヤヒメです。(本当はイザナキとイザナミにもほんのり触れてますが)
思い出してみてください。
両方とも結婚の決定は「父親」が下していませんでしたか?
アシナヅチと山津見神です。
しかし、八上比売は違うのです。
自ら進んで婚姻の相手を選ぶのです。
鳥取県立博物館の某学芸員の方は「女首長的な人物だったのでは?」と想像していらっしゃいました。
そんな人物だからこそ、人を見抜く目は確かだったのではなかろうか・・・?と思ってみたり。
あくまで私の想像です。
この件に関しては浅見徹さんが「ヤカミヒメを、ウサギの言葉が言霊となって動かした」と考察していらっしゃいます。
これもまた面白い見解ですね!


さて、因幡の素兎神話はこれにて終了です。
もちろんこの後も古事記は続いていき、大穴牟遅神は試練に見舞われることになります。
また機会があれば書きたいと思います。

旧年は皆様本当にお世話になりました。
来年もよろしくお願いします!


そして大変遅くなりましたが拍手のお返事です!

オトツキさま

コメントありがとうございます!
>こんばんは!今日、恒例「古事記講座」に行ってきました。「古事記」を文学として捉え、古えの日本(大和)を深く掘り下げています。今日はイザナキノミコトの禊ぎでした。話があちこちに行くので「因幡の素兎」も出て来ました。「古事記」で「読む」は「数える」というイミだそうですね。毎回奥深い勉強をしています。来年中には「素兎」まで行きそうです。来月は「三貴子」です。では!

「古事記」を文学として捉えるのは私の大好きな山田永さんも主張しておられました!
いろいろな楽しみ方があるなぁとしみじみ思います。
「読む」が「数える」という意味というのは初めて知りました!面白いです!うおおおお!
ぜひ三貴子も素兎も楽しんでいただきたいです!

>追伸:
>「大黒様」の歌も、昔の子供は結構知ってたと思うんですよ~~。私は元々「昔話」は相当読んでたので、「海幸山幸」や「白兎」が、実は神話で「古事記」だったので、逆にビックリしました(笑)。


そうなんですね!
私はこの時代にはまり始めてすぐに古事記を読んだので、「古事記」=「神話が書いてある本」、「因幡の白兎は神話」=「古事記に書いてある」という感じで特に何の抵抗もそして感慨もなく、順序正しく(?)受け入れてしまいました。
本当に何も知らなかったので、今は古事記が私の中の基準になっているような気がします。
今後はもう少し視野を広げていろんな文献を読みたいです。

コメントありがとうございました!
ななこさま
コメントありがとうございます!
>お疲れ様です。
>年末で忙しさMAXです。
>社会人二年目ですが去年より当然任されてる分、年を越せるか不安になってきました。。

うわあああ、お疲れ様です!
社会人二年目は私は物凄く疲労していました。
連日ストレスのため一人カラオケとかしてた気がします(黒歴史)
任される量が増えたということは、着実にななこさまがご成長なさっていて、さらにそれを周りの方々が認めていらっしゃるということですね。
それでもやはり大変だと思いますが、お互い全力で乗り越えましょうね!(といってもこれをご覧になられることはすでに終わっておられるはずですが・・・)

>年末の企画楽しみですね!
>私は年越し旅行で日本に居ないのでリアルタイムでは楽しめませんが、帰国するのが楽しみです^ ^

本当に楽しみですね!
私は今まさにリアルタイムで楽しんでいます!
楽しいです!本当に皆様の素晴らしい力作と愛情をいっぱい拝見させていただいています!

>追加で投稿した分、そうですね!解禁して頂けるならそれが良いと思います。それにしても私の約10年の妄想量はすごいのでまだまだネタあります!笑
>ただ文章に起こす気力が問題ですよね。。
>また気の向くままに投稿させて頂きますねー!お互い年末を乗り越えましょう!

解禁のご快諾ありがとうございます!!
私はこれから実家に戻るので、こちらに戻ってきたらすぐにUPさせていただきます!
約10年の妄想・・・!
年季が違いますね!!
ななこさまの筆が向いたときにでも、その妄想を拝見させていただける日がくることをとても楽しみにしております!!

コメントありがとうございました!!


りえさま
コメントありがとうございます!
>今年も残すところあとわずかですね。お忙しいことと思いますが、どうぞお体にはお気をつけて…!
うわあああああ!!やさしいお言葉をありがとうございます!!
体はとても元気です!!
心も常に妄想と現実の狭間を全力で泳いでいます!(いいのか悪いのか)
気合の全チェックもありがとうございます!!
りえさまもどうかお体をおいといくださいませ!

コメントありがとうございました!


拍手のみのお方々もありがとうございます!!
年末年始を古事記と勾玉まみれで過ごすことができる幸せを思いっきり満喫しています!!
これからもどうぞよろしくお願いします!!
拍手ありがとうございました!!

Page

Utility

簡易メニュー

薄紅語り
(過去の日記の薄紅天女の妄想語り一覧)
古代史語り
(過去の日記の古事記とか万葉集とか他)
Web拍手
(お気軽に頂けると嬉しいです)
拍手は別窓、語りは同窓で開きます。

日記内検索

カレンダー

< 2024.11 >
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
- - - - - - -

コメント一覧