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無い!!

この間から私の中でフィーバーしている藤原緒嗣ですが、本がありません。(由々しき事態)
彼が出てくる小説はいくつかありましたが、ライバルの冬嗣(北家)が主役で、緒嗣(式家)は悪役っぽい感じなので、緒嗣よいしょ中の私としてはまだちょっと手を出すことができません…。
桓武天皇が主役の小説はいくつか見かけましたが、内容を見る限り緒嗣の扱いはあまりよくないみたいです。(父親の百川もちょっと微妙な扱いになってそう…)
どうしてだろう…!
こんなに格好良さそうなのに!
やはり緒嗣以降の式家の没落がよくないのだろうか…。
対照的に冬嗣以下の北家は華々しい全盛期へ向かっていくので(藤原道長とか)、どうしても主役には冬嗣の方が適しているということになるんでしょうね。
学術書も緒嗣について特化しているものはないようです。(探し方が悪いのか…)
誰か私に緒嗣成分を…!!
時代的には空海とも重なるので(空海の小説もたくさんあるなぁ…羨)、薄紅世界ならきっと茂里とも仲良くなれるんだろうなとも思うんですよね。歳近いし。

などとぼんやりしていたら、以前書いたものの中に物凄い大きな間違いがあることが発覚してしまいました!
今出先ですが、帰ったら早急に直しますあわわわわわわわ!!!!!(焦りまくり)

【追記】
直しました…。
私何度同じような間違いをしたら気が済むんだ…。

自分へのプレゼント

この間の誕生日に自分への誕生日プレゼントとして購入した本が届きました。



続日本紀(上・中・下)・日本後紀(上・中・下)・ありをりはべり・僕と彼女の×××・聖☆おにいさん

本がある幸せを存分にかみ締めています。

ちなみに、続日本紀は奈良時代、日本後紀は平安時代初期のことを書いた歴史書です。
日本書紀に続く国史の第二弾と第三弾です!
これでとりあえず勾玉三部作の歴史はコンプリできた感じです。
日本後紀をちら読みしてましたが、さすが「六国史の中でも批判精神を堅持したものとして異色でる」といわれるだけあって凄く面白いです。
天皇といえども批判するところはきっちり批判している。
褒めるところは客観的にきちんと認めて褒めている。
例えば平城天皇(安殿)の初っ端の記述

本日、大同と改元したが、礼に反している(年が改まらないうちに改元すること)。君主が位について年が改まった後に改元するのは、臣下が一年のうちに二君を戴く事態になることに耐えがたいからである。(中略)古典を参照すれば、失(しつ)と言うべきである。

初っ端から失敗認定!
この日本後紀の編纂を行った人物たちの中で最も中心的であったといわれるのが藤原緒嗣(ふじわらのおつぐ)です。
年代的には阿高や鈴たちと同じくらい(阿高よりひとつかふたつ上くらいかな?)で、業績としては桓武天皇の「蝦夷平定」と「平安京の建設」という二大事業をやめさせた人として有名です。(なので平安京は未完成の都となったとも云われていますが、この辺りはちょっとどう評価すべきか分かりません)
リサトの願いを直接叶えてくれた人といってもいいかもしれませんね。
政治家としても非常に評価の高い人のようで、歴代天皇(桓武・平城・嵯峨・淳和)にはとても信頼されていたようです。
もともと父親の藤原百川(雄田麻呂)が桓武天皇の擁立にかなり貢献した人で、桓武天皇はその恩もあって息子の緒嗣をかなり早い段階から優遇していたようです。
しかし緒嗣はそういう一歩間違えばエコ贔屓状態に驕ることなく、才能や実力もきちんと持っていた人物とのこと。
そういう緒嗣だったからこそ編纂することが出来た日本後紀だったのかもしれないと思いながら読んでいると、俄然藤原緒嗣という人物に興味が湧いてしまいました!
緒嗣格好いいなぁ!!!
緒嗣が出てくる小説でも探してみようか・・・。
お薦めがあったら是非ご一報ください!

何となく

突然な話題ですが(いつもですが)、歴史関係の本を読んでいて思うことは、著者の方はこの本一冊を書くのに一体どれほどの本を読んだんだろうということです。
後ろに載せてある参考文献もさることながら、文章中の引用文献の量が物凄い。
もちろん自分に都合のいい部分だけしか引用して無い場合もあって、引用文献がかならず著者と同じ主張をしているとは限らないけれど、それにしたって本当に凄い量だと常々思っています。
本を読むのが遅い私にはもはや神業としか思えない・・・。
私が読むなら一生かかるかもくらいの量をみなさん読んでおられてさらにそれを含めて自分の主張を組み立てていくとか、ホント凄い。
私はただただそのおこぼれというか上澄みを頂いてニヤニヤしているだけなのですが、著者の方々はこの一冊を書くためにたくさんの努力を積み重ねてこられたんだろうなぁと思うと頭が下がります。
あと、この分野だからこそですが、同じ研究をしておられる方々の間でも見解がかなり違っているのがまた凄い。
一冊読んだだけで分かったつもりになることは出来ないなぁというのを常々感じます。
一人の著者の主張を鵜呑みにしてはいけないということをこの分野ほど痛感されられたことは今までありませんでした。
ただ、結論を出すことが出来ない分野で賢い人ほど断定的な表現や飛躍的な論を避ける傾向にあるのは分かりますが、私は歴史にはロマンを求めているので、論のある程度の飛躍はむしろ望むところです。
大事なのは、飛躍している論をいかに緻密な裏づけをされた理論で説明できるかということですね。

・・・えらそうなことばっかいっててスミマセン。
実は今日本屋でちらっとみた本の主張が私的に納得いかなかったので、つい(^_^;)
あまり批判的なことは書きたくないですし、私にそんな資格は元から無いと思っているので具体的な書名や著者名は書きませんが、ちょっとあまりにも論の根拠が脆弱すぎる上に結論がお粗末過ぎると思いました。
しかもビギナー向けの本だったので何も知らない人はこれを鵜呑みにしてしまって大変なことになってしまうのでは・・・と余計な心配もしてみたり。(ホント余計ですね)
まぁその論を疑うべきか否かみたいな勘(?)はある程度の冊数の本を読まないとどうしても身につかないところだし、読んでいけばいくほど、初期の頃に訳も分からず得た情報も自分の中で修正されていくでしょうから、心配するほどのこともないかもしれないんですが、どうしても自分が今こだわっている分野なので気になってしまいました。

んんん・・・ぐだぐだとスミマセン・・・。
今日の私は何だかちょっと愚痴っぽい・・・。(T_T)うう

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