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エイプリルフール

現代ネタ注意(藤千@大学生同士で同棲中)

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「・・・千種、世の中はエイプリルフールなんだよ」
「そう」
「そこでおれは考えた!」
「やらないわよ」
「千種・・・!察しのいいきみはとてもステキだけど聞くだけ聞いて・・・!」
「・・・聞くだけよ。絶対やらないわよ」
「ふふふ、これを聞いたらきみはやらずにはいられないよ。なんといってもおれが考えに考え抜いた企画だからね!」
「ますます信用ならないわね」
「いいかい千種。今日はエイプリルフール。嘘を付いても許される日だ。つまり、普段はやらないようなことをやる日なんだよ。そこで!いつもはおれからばかりだから、今日は千種からおれにするべきだ、き・・・キスを!千種、スキンシップというのはすごく大切なんだ!互いに触れ合うことは人として古来から繰り返されてきたもっとも原始的な相互認識の方法のひとつなんだよ!人が他の多くの陸生哺乳類の中で異常なほど体毛が薄い理由を知っているかい?『触れ合うことをより感じやすくするため』という説があるんだよ!それに『手当て』という言葉があるだろう。あれも実際患部に手を当てることで相手に安心感を与えたり気遣っているという気持ちを伝えることで痛みを和らげる効果があるんだよ。触れ合いとは人が人として生きる最も根源的な行動なんだ。だからおれは決してやましい下心とかそういう気持ちで言っているわけではなく、真摯にきみとの仲を深め合って絆を確認するために提案しているんだ!想いとは一方的であってはならない。きみはきっとおれのことだから『裸エプロンして』とか『バニーガール見たい』とか『SMごっこしたい』とかそういうことを言うと思っていたと思うし、確かにそれもものすごく捨てがたかったけど、今回はおれときみの関係について3日間ずっと悩んで決めたんだ!さあ千種!」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・千種?」
「今ね、こんなことに3日間も悩む人と一緒にいてもいいのかしらと考えていたの」
「千種!ひどいよ!おれは真剣にきみのことを考えて・・・」
「わざわざそんなご大層な理由をつけなくても、してほしいのならしてほしいと言えばいいのよ。・・・・・・・・・・・・・(ちゅっ)」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「さ、わたしは午後の講義があるから行ってくるわ。じゃあね藤太」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「(ガチャ。バタン)」
「・・・・・・・・・・・・・・・」



「・・・なぁ、阿高。知っていたか?『ほっぺにチュー』の破壊力って、すごいんだぞ」
「は?」

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現代二連はヘタレ設定なので(当サイトでは)、その分千種が大人の対応してくれますよ!
でも出ていく千種は耳まで真っ赤です。
藤太はあっけに取られて見逃しました。
千種の「午後の講義」は出ていく口実です。チューして恥ずかしくて居た堪れなくなったので嘘をついて外に出たわけです。
結局現代でも微妙にツンデレ千種!
ていうか阿苑じゃなくてスミマセン!
鈴は多分エイプリルフールを知りません。
純粋培養お嬢様(マイ設定)なので。
お陰で藤太に色々入れ知恵されて阿高はいつも大変です。
でも現代阿苑はチューもしてない純情ラブです!(マイ設定2)
同棲してる(マイ設定3)のにチューも出来ない純情ラブ萌!
もともと鈴は一人暮らしをしようとしてたんだけど、あまりの無知っぷりに色々騙されそうになりまくってて、見かねた阿高が仕方なく日常生活訓練をするために家に入れていた(動物拾う感覚で)らそのままなし崩し的に一緒に住むことになっていたという!
おいおいそれ付き合ってもないじゃないかっていうか阿高も鈴も自覚なく片思いだといいなあ!(趣味)
いつか現代ネタもいろいろ書いてみたいですが、普段以上のオリジナル設定なのでちょっといろいろ様子見段階です。

シチュエーション

下で書いた話では千種が藤太の髪をいじるところがかなり不完全燃焼です。
ホントはもっといろいろ書き込みたかった・・・!(理想と実力の差)
前にも鈴さんが阿高の髪をいじるシチュエーションを書いていますが、髪をいじるシチュエーションが好きなんです・・・!
王道って理由があるから王道なんですよね・・・!
素晴らしいと思います!
王道ならあとは膝枕ネタとかもかなり気になってます!
いつかやれたらいいなぁ・・・。
自分で書くのは、髪をいじるのは妻が夫のをいじるのがいいなぁと思ってますが、膝枕はどっちもやってみたいですね!どっちも!!

続き

※前の記事の続きの藤千です。

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夫の足の間で膝立ちになって、千種は手を伸ばした。
座るとあまりに顔が間近になるので、少し高い位置から夫の髪の毛を掴む。
指を忍ばせると、かなり芯のしっかりした髪であることが分かる。
感触はやや固め。
束ねている結い紐をするりとほどく。
戒めから放たれた黒髪の束がばさりと肩に落ちる。
胸元にある夫の顔をちらりと見る。
夫は微動だにせず、大人しくされるがままになっている。
それを確認して、千種は少し近づくと、夫の頭を包み込むような格好で硬い髪の毛の中に細い指を埋もれさせて丁寧に梳いた。
藤太の髪は殆ど絡まることなく千種の繊細な指使いによって難なく整えられてゆく。
ふと、千種は昨日これと似たような光景があったことを思い出した。

(そういえば、昨日クロを撫でてやった時もこんな感じだったかしら)

目を閉じたまま気持ち良さそうに髪を弄られている藤太は、まるで大きな犬が主に安心して身を預けているようにも思えた。

(なんだかかわいらしいわ。・・・いつもこうだといいのに)

藤太はもしかしたら昨日の光景を見ていたのかもしれない。
千種は特別丁寧に髪を梳いて、ゆっくりと結い上げた。

「藤太、終わったわよ」

千種の声に、藤太はゆっくりと目を開けた。
そして右手で自分の髪を触って確かめた。

「・・・うん。上出来。ありがとう千種」

藤太は満足そうに笑うと、約束どおり千種を解放した。
上機嫌で自分の髪をいじっている藤太に、千種は小さく笑ってため息をつく。

「・・・ねぇ藤太。洗濯はあと二枚で終わるの。もし、藤太にもう少し時間があるのなら、洗い終わった布を屋形まで運ぶのを手伝ってもらえないかしら」

それを聞いて藤太は嬉しそうに笑った。

「もちろん」

なんならきみごと運んでもいいんだけど、といつもの彼らしく軽口を言うのへ、結構よ、と妻もいつもどおりに素気無く返す。
愛おしい日常。

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馬鹿話どころか凄いほのぼのした話になってしまいました!
どうした藤太!(どうして欲しかったんだ)
千種の胸が物凄い至近距離(文字通り目と鼻の先)にありながら何もしないなんてうちの藤太としてはありえない話だと思うのですが(どんな思い込み)、ここは藤太ですし、あれです、「大人の男の余裕」みたいなやつで乗り切ってくれたんです!
藤千でほのぼのもいいなぁ!(開眼!)
折角藤千気分が盛り上がったので、次回の更新は伊勢阿高を休んで竹芝in藤千でいこうかなぁ!
しかし書きかけの藤千ネタにはほのぼのが一つも無いが・・・(←!?)
そろそろみなさん私の伊勢阿高なんて飽きてきてますよね!
続き物でも無いのにいつまでやってんだっていう感じですよね!
分かってますよ!(痛)
でもネタがあるので多少吐き出すまでは続きます。(休みを挟みつつ)
お付き合い頂ければ幸いです。

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