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人体Ⅲ遺伝子(1999年放送NHKスペシャル)

最も小さなひみつ
私が私であることの
あなたがあなたであることの

最も小さなひみつ
誰もが体のうちに隠していて
心で感ずることは誰もできない

最も小さなひみつ
生命に秘そむ真幹
あらゆる形に生きものを爆発させる

最も小さなひみつ
言葉では明かせない
記号で名ざすことができるだけ

だからそれはそこにある
喜びを生み
恐れをはぐくむ

最も小さなひみつ
その限りない細部に
私たちが見失うのは神のまぼろし



谷川俊太郎 「遺伝子」より


1999年放送のNHKスペシャル人体シリーズの最終作であるⅢ「遺伝子」の冒頭で朗読されている詩です。
この詩の朗読の声が凄く渋くて見返すたびに聞き入ってしまいます。
NHKスペシャルの人体シリーズのDVDは全部持ってますが(一昨年やっと買った)、リアルで放送されている時にも見てました。
今でも大好きです!
どのくらい好きかって、数ヶ月~半年おきくらいに定期的に見返してしまうほどですね。
特にⅡ「脳と心」とⅢ「遺伝子」をよく見返しています。
それぞれ6本ずつあります。
今日はⅢ「遺伝子」の1~3を見返していました。
面白かったー!!
10年以上前のものだし、何回も観てるので覚えているシーンもあるのですが、それでも繰り返し見てしまう。
3は「日本人のルーツを探れ」というお題で遺伝子(細胞の核の遺伝子ではなくてミトコンドリアの遺伝子)をもとに、日本人の成り立ちを探ってました。
今歴史が好きで、縄文人とか弥生人とかやってるので、どうしてもこの話が一番気になってしまう!
少し前の荻原先生のブログでも触れられてましたが、日本人は大変多様な遺伝子の人々が入り混じった「人種の坩堝」で構成されています。
日本人固有の遺伝子を持つ人は全体の5パーセントほどしかいません。
後は韓国人特有の遺伝子を持った人と中国人特有の遺伝子を持った人がそれぞれ25パーセントで合わせて半分くらい、他に琉球人特有の遺伝子を持った人や、アイヌ民族特有の遺伝子を持った人が合わせて20パーセントくらいで残りはその他という構成です。
因みに韓国では韓国人特有の遺伝子を持った人が全体の40パーセント、中国では中国人特有の遺伝子を持った人が60パーセントを越えています。
比べるとかなりの違いがありますね。
因みに、琉球人とアイヌ民族の遺伝子は少なくとも1つは違いがあるので、恐らく日本列島にやってきた時から違う民族だったのだろうとのことでした。
あと、関東で発見された縄文人の遺骨の遺伝子と現代のアイヌ民族の遺伝子が完全に一致する人がいたということで、縄文人≒アイヌ民族ということが分かって私はいつもこのシーンで懲りずに興奮しています。
また、現代のアイヌ民族と遠く南米のケチュア族(マヤ文明を作った民族の末裔)では遺伝子の違いはたった2ヶ所しかなく、相当近い民族であったことが分かります。
遥か昔、オオツノジカやマンモスなどを追って、当時大陸と陸続きだった樺太や北海道から日本列島に渡ってきたアイヌ民族(恐らく蝦夷と同一民族)は、その前のごく近い時期(まだアジア大陸にいた頃?)に、後に南米に渡っていきマヤ文明という高度な文明を築いたケチュア族と祖先を同じくしていたのであろうことが想像されます。
アイヌ民族もケチュア族もかなり近い考え方(自然崇拝など)を持っているようなので、そのあたりも興味深いですね。
今同じ場所で暮らしている日本人同士よりも遠く何万キロも離れた場所で暮らす人たちとの方が、遺伝子的には近いというのがこの分野のロマンの一つかもしれないなぁと思います。
因みに私自身は顔立ちから勝手に韓国由来の遺伝子を持っているのではないかと思ってます(笑)←一重瞼ののっぺり顔

なお、1や2は遺伝子の働きについてかなり面白くて興味深い話題を解説してて、私としてはこっちも凄く楽しくて大好きなんですが、理科的な要素が強くなるので(もとからサイエンスドキュメント番組なので)今回は割愛します。
またいつか詳しく語れたらいいなぁと(誰も望んでないと知りつつ)虎視眈々と機会を狙っています。


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万葉仮名

万葉仮名でよむ『万葉集』

普段は県立図書館で本を物色するんですが、この本はまだ今年の1月に出たばかりで、県立図書館には入ってなかったんですよ。
でも市立図書館にはあったので、ちらっと読んでみたんです。
ちょっとしか読んでませんが、結構面白かったですよ!
でも市民ではない私は借りることはできませんでした。残念!
住んでる地域の図書館に取り寄せて借りることはできるようなんですが、そこまでするのもちょっと面倒だなと思ってしまってですね。

・・・ポチっと。


またか兼倉・・・!
もう万葉関連の本を買うのはひと段落って言ってたくせに!
読んでない本何十冊あるんだよ!
もうホントどうしようもないよ!
・・・っていう、セルフツッコミとともに、到着を待っている金曜の昼下がり。

因幡の兎さん

日曜日は鳥取県立博物館で因幡の兎さんについてのお話を聞いてきました。
前にも出雲で聞いた話を書きましたが、昨日のはさすが伝承の現地!ってくらい熱の入った兎トークで私も大変興奮しました!

古事記には「素兎」と書いてあるそうですが、これは色は白じゃないっていうのは前にも書きましたが、今回は更に突っ込んで、読み方も「しろうさぎ」じゃない!っていうお話を聞きました。
学芸員の方は「すうさぎ」と読んでいらっしゃいました。
「素兎」の意味はよく分からないのですが、たぶん「素=もと」ということで、赤裸だった状態から元に戻った状態の兎のことではないかということでした。
なるほど!確かにそうかも!
あと、古事記では色が白の場合は、殆ど「白」という漢字を使っているそうなので、恐らく色が白い兎という意味ではないだろうとのご説明でした。
なるほど!それは分かりやすい説明!
確かに「白髪皇子」とか「白鳥」とか「白猪」とか他にも色々白い色の場合はちゃんと「白」って使ってますもんね!
ますますそんな気がする!
因みに、奈良時代当時の日本に白い色の兎はいなかったというのは前回も書いたわけですが、神話は空想上のお話なので、実際にいなくても特別さの演出のために使う可能性はあるので(※白い生き物は神の使いという信仰があった)、それだけでは素兎が白い色ではないとはいえないとのことです。
おおおお!!それはそうだ!確かに!
さらに、この兎神が予言したとおり、大国主(大穴牟遅・おおなむち)は八上比売(やかみひめ)と結婚するわけですが、この八上比売の初登場の部分で、通常であれば「~(豪族名もしくは父親名)の娘の八上比売」とされるべきところを(別の姫の登場部分は大抵そうなっている)、何の説明もなくただ「八上比売」と突然出てくるので、もしかしたらこの「八上比売」自身が当時の因幡の豪族の族長的存在(=卑弥呼みたいな感じ)だったかもしれないっていうお話を聞いてかなりびっくりしました!(あまり断言はされませんでした。もしかしたらくらいの話でした)
おおおおおおおお!!!!!これは新見解!(私は)
確かに八上比売は自分できっぱり「吾は汝等の言は聞かじ。大穴牟遅神に嫁がむ」って言ってますからね!(※ここで言っている「汝等(いましたち)」とは大国主の兄たちである八十神のことです)
格好いいなぁ!八上比売!これで族長とか!もうついていきます!って感じですな!
後に八上比売は出雲へ行って大国主との子を置いて因幡へ引き返してしまうわけですが、これも族長であったのなら自分の領地を空けるわけにはいかなかったから、と説明しても辻褄は合いますね。(ご都合主義全開)

雄々しい八上比売の妄想は大変楽しかったです!
まぁ、可能性としてはあまり高くは無いかもしれないですがね・・・。
他にも和邇(わに)は本当にサメのことなのか、とか、素兎神話に類似する海外の神話伝承などとの比較など、大変面白かったです!
次回は二週間後の4月24日なので、絶対参加しなくてはですね!

古代史も神話も凄く楽しいなぁ!

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