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読んでいます「忘れられた巨人」

まず私信を

>ドンマイです!
ふがいない私にエールをありがとうございます!
気持ちだけで続いている燃えカスのようなサイトですが、今後もしばらくはひっそりとくすぶり続けようと思います!


さて、先日から読み始めた「忘れられた巨人」です。
ツイッターではネタバレ感想を少しずつ投稿しています。
数日休んでは数十ページ読んで、また少し休む、みたいな読み方をしているのでかなりゆっくりペースで進んでいます。
ゆっくりな分、いろいろ考えてしまったりもしています。
ファンタジー楽しいです。
あと、これの直前に、以前ツイッターで迷っていたら琴さんが「面白かったですよ」と背中を押してくださった「神ノ恋ウタ」も読みました(一冊目の方)。
空色勾玉と同じ題材だったこともあり、空色勾玉熱が再燃しました。
月代王の方がより一層冷たく、伊布夜尊の方がより粘着質だと思いました。
表現を変えるなら、月代王の方が良くも悪くもより神様っぽくて、伊布夜尊の方が良くも悪くもより人間臭さがある感じでした。
とりあえず、この作品で一番いい男はどうあがいても真鳥だと思いました。
真鳥は死んだ恋人を思い続けつつ、冷静さと優しさをもつ男でした。素晴らしい。
真鳥とその彼女(名前不明)はきっと「勾玉の世界」で描かれた柾と奈津女のような二人だったに違いないと思って自分を慰めておきます。
・・・おかしい、忘れられた巨人について書こうと思っていたはずが・・・(いつものこと)
映画化するらしいので、アクセル目当てに見にいきたいです。
まだ読み終わってませんが、アクセルの妻への優しさにメロメロになりつつあります。
まだまだ序盤なのですが、できればこのアクセルの優しさだけは最後まで変わらないでほしいです。

無題

ああ、結局何もできずに終わってしまった・・・無念。

お返事です!

りんこさん

>わたしも白熱教室見ました
>あれ以来
>心情を伝えてくださってありがとうと思いながら本を読むようにしています
>ちゃんとわからなくてごめんなさいと思うこともあります


私がこれまでよく読んできた本の作家さんの多くが「作品は完結した時点で自分を離れている」というようなことを主張される方が比較的多かったので、カズオ・イシグロさんのように作者本人と作品を直接繋げて話される方はちょっとした驚きでした。
よく考えてみれば当たり前のことだったかもしれません。
二次創作に手を染めてしまっている人間としても、わきまえるべきことのような気がしました。
作家の方が何か伝えたいことがあって大変な思いで世に送り出してくださったものを、安易に捻じ曲げた解釈をしてはいけないし、それを忘れてしまっている二次創作作品ほどどんなに技術のある人が書いていても「つまらない」と感じるのはそういう理由かもしれません。
私もめっぽう国語が苦手なので、いつもちゃんとわかっていないんだろうなと自分で思いながら本を読んでいます。

>カズオ・イシグロさんの
>「わたしを離さないで」がとても好きです
>感謝をささげています
>ほかにも何作か読みましたが、ちゃんと受け取れなくてごめんなさい…でした


そうなんですね。
やっぱり合う合わないはあるんでしょうか。
実は私もりんこさんが書いておられたので「わたしを離さないで」と「忘れられた巨人」を買ってみました。
あまりまとまった時間が取れなくて読むのが遅くなるかもしれませんが、読み終わったら感想を簡単に書こうかと思っています。

コメントありがとうございました!

私の部屋の外は現在、雨に強風が混じって凄まじい模様です。
皆さまがお過ごしの土地はいかがでしょうか。
現代だからこそこんな状況を部屋の中でぼんやり眺めたりできますが、古代ではどれほど大変だっただろうと思ったりします。
山上憶良の「貧窮問答歌」は学校で習った記憶のある方が多いと思いますが、その冒頭は

風交り 雨降る夜の 雨交り 雪降る夜は
  すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ・・・・・・

(現代語訳)
風にまじって雨の降る夜、その雨にまじって雪の降る夜は、
何とも処置なく寒くてならぬので、堅塩(かたしお)をかじったり・・・・・・

この「風のまじる雨」「雨のまじる雪」というのは、まさしく鳥取西部の気候そのものです。
山がちな東部地域と違って西部は中国地方最高峰の大山(だいせん)までは平地が広がっているので、海からの強風が一気に吹き抜けていきます。
この風は海からの水蒸気を多く含んでいて、それが大山をはじめとした中国山地の山々にぶつかってたくさんの雨、冬は雪を降らせます。
「風のまじった雨」は傘をさしていようともまるで体を叩きつけるように降るので、学生時代はよくびしょ濡れになっていました。
「雨のまじる雪」はどんなに払っても体にまとわりついて芯から凍えさせられたものです。
現代だからこそほとんど苦にはなりませんが、古代ではどれほど過酷な状況だったことでしょう。
もちろん全国それぞれの土地で懸命に生きていた人々がいたことは疑う余地もありませんが、この憶良の「貧窮問答歌」の冒頭はどうしても私が生まれ育った土地を思わずにはいられません。

※「貧窮問答歌」は「貧困」というテーマを普遍的に詠んでいる歌なので、特定の故地が無いのは周知の事実であり、私もわきまえております。

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