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藤太のグチ

藤太と阿高で藤太のグチ

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「・・・はぁ」
「ん?なんだ藤太、ため息なんてついて」
「んー・・・?いやぁ・・・鈴はいいなぁ・・・と、思って」
「鈴?鈴がどうしたんだ?」
「この間さ・・・見ちまったんだ」
「なにを」
「鈴が千種に抱きついているとこを」
「・・・・・・まえからよくやっていたと思うが」
「千種はうれしそうに笑っていた」
「千種と鈴は仲がいいからな」
「人前だったのに」
「別におかしくはないだろ」
「おれが同じことをした時は一日口をきいてくれなかった」
「懲りないなおまえも」
「何が違うんだ」
「いろいろ違うよ」
「感触かな」
「おまえは固いな」
「それとも無邪気さかな」
「おまえはいつもやましいな」
「それともおれが抱きしめるついでにいろいろ触ってしまうからかな」
「控えるべきだな」
「でもこういうのは全部大した問題じゃないと思うんだ」
「おれにはそうは思えないが」
「はぁ・・・千種はどうしていつまでもおれに懐かないんだろう」
「今のままじゃ難しいな」
「まぁ照れてる千種もかわいいんだけどな!」
「よかったな」
「ああ!」

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悩んでいるのかのろけているのか。

吹雪の晩で阿苑※追記:日記ログ更新のお知らせ

私ってばまったく単純なんだからね!(拍手で浮かれあがっています)
なんだ私の書く阿苑は意外と需要があるのか!と勘違い甚だしいテンションで阿苑。

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「鈴、鈴、いるか」
「阿高?」
「鈴、よかった。まだここにいたんだな」
「阿高!雪だらけだわ」
「外はひどい吹雪だ」
「もしかして迎えにきてくれたの?」
「・・・おまえはよく道に迷う」
「まあ!こんなに近い場所ならいくらなんでも迷いません」
「ばかにして言ってるんじゃない。おれも小さい頃こんな吹雪の日に帰れなくなったことがあるんだ。雪を甘くみてはいけない」
「そう・・・。ねえ阿高、この吹雪はどれくらい続くのかしら」
「分からないな。もしかしたら二三日はこのままかもしれない」
「阿高が小さかった時の吹雪もそうだったのですか?」
「ああ。あの時は三日三晩吹雪き続けていた。それで馬や家畜も随分被害を受けた・・・今でも語り草になっているよ」
「そうなの。吹雪とは恐ろしいものなのですね」
「対処を間違わなければ、そう恐れるほどのものでも無いさ。・・・鈴、こっちへ来い」
「え・・・あっ・・・」
「ここで大人しくしてろよ。このまま暫く収まるのを待とう。ここには少ないが炭も食料もある。いざというときはそれで暫くやり過ごせる」
「・・・ふふふ」
「なんだ」
「やはり吹雪も悪くないわ」
「・・・緊張感の無いやつだ。放り出すぞ」
「きゃあ」
「おい、あまりしがみつくな。大人しくしてろと言っただろ」
「ごめんなさい、阿高」
「誠意がこもってないな。まったくおまえというやつは」
「阿高の腕の中で過ごすのなら、どんな吹雪も火の海も恐くはないわ」
「・・・のんきなもんだな」
「ふふふ。・・・ねぇ阿高」
「なんだ」
「今日は、ここで過ごしましょう」
「え」
「使った炭も食料も後でもどしにくればよいのでしょう?」
「それはそうだが・・・」
「わたくし、もう炭の作り方も干物の作り方も覚えたのよ」
「・・・・・・・・・・・」
「だめかしら」
「・・・おまえは時々大胆だ。それとも意味を分からず言っているのか」
「え?」
「こんなあばら家では炭を使ったとて隙間風で大してぬくもりはしない。暖を取るには・・・」
「阿高?どういうこと?」
「・・・やっぱり分かってないんだな。まあその時になれば分かるさ。じゃあ今日はここに泊まるとしよう。吹雪もどうやら止みそうに無いしな」
「阿高?あの」
「言っておくが、おまえの言い出したことだ。後悔するなよ」

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鈴は純粋に阿高とのお泊りが楽しいだけですよ!
そして暖を取るには・・・鬼ごっこです!
夜通し鬼ごっこをするんです!
体を動かして温まるんです!
阿高さん変なこと考えてませんよね?
児童書ですからね!

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明日の更新に先立ちまして、日記ログをこれの一個前までUPしています。
話のインデクスページは日曜更新分と一緒に行いますが(あと一時間も無いですが※現在23時16分)、ページに入っていただくと5も繋がっています。

阿苑で

久しぶりに阿苑。

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「(・・・ん?何だ、あれ。鈴か?)」
「・・・・・・・・・・・・・」
「(鈴は何をしてるんだ、あんな柱の陰で)」
「・・・・・・・・・・・・・」
「(もしかして・・・あれは隠れているつもりなんだろうか)」
「・・・・・・・・・・・・・」
「(どうやら隠れているつもりのようだ。でも何のために隠れているんだ?随分こちらを窺っているようだが、おれから隠れているのか?どうして・・・おれは何かしたのか?何も心当たりはないぞ。・・・くそ、こういう場合おれはどうすればいいんだ!まったくわからない!鈴はどうして隠れているんだ)」
「・・・・・・・・・・・・・」
「(・・・とりあえず、知らないふりをしておくことにするか。目をそらせば鈴は何か行動するかもしれない。よし、背を向けておこう)」
「!・・・・・・・・・・・」
「(動いた!・・・近づいてきている)」
「・・・・・・・・・・・・・」
「(真後ろの柱の陰に隠れたな。ここからどうするつもりだ?動きは読めるのに、目的がまったく読めない!どうす・・・)」
「えい!」
「なっ!?」
「だーれだ!」
「・・・・・・・・・・なにしてるんだ、鈴」
「まあ!どうしてわたくしだと分かったの?」
「・・・・・・・・・・・・・・・まあ、なんとなく」
「残念だわ。折角頑張ったのに。やはり藤太のようにうまくはいかないのですね」
「藤太?藤太が何か言ったのか?」
「この間藤太が千種さんにやっていたのよ。武蔵では『目隠し』というのでしょう?千種さんは子どもの遊びと言っていたけれど、おもしろそうだったからわたくしも阿高にやってみようと思ったのです」
「・・・なんだ、そういうことか」
「阿高?嫌だった?」
「え・・・別に、嫌ではないが、少し肝を冷やした」
「まあ!それでは成功ということね!やったわ!それではさっそく他の人にも・・・」
「待て」
「え」
「他のやつにやってはだめだ」
「あら、どうして?」
「・・・ひとことで説明するのは難しいが、いろいろと障りがあるんだ。とにかく他のやつにはやめておけ。おまえの相手ならいつでもおれがやってやるから」
「そうなのね。分かったわ。ありがとう阿高」
「ああ」

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阿高は鈴が危ない行動(阿高的に)をとる前にしっかり止めます。

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コメント一覧

Re:当サイトは11歳になりました
2021/12/09 20:35 兼倉(管理人)
Re:当サイトは11歳になりました
2021/11/27 12:01 りえ
Re:お返事です!
2021/05/09 13:07 兼倉(管理人)
Re:お返事です!
2021/05/03 11:50 mikayasi
Re:お返事です!
2021/05/03 11:19 兼倉(管理人)