Entry

お返事です・その219&たくさんありがとうございます!

銀金番外編も全部読み終わりました・・・!
いろいろ思うところはあるのですが、まず本編を読み終わった時に思ったことは

真若はどうした。

次に、番外編で久志をみて思ったことは

ここにいたのか真若。

となぜか終始真若が気になっていました。
自分でもどうしてこんなに真若が気になっていたのかよく分かりません。
罪な男だ真若・・・。

琴さま

ようこそお越しくださいました琴さま!!
お待ちしておりました!!フォウ!チェックありがとうございます!
これをどうぞ・・・つ[レモネード]<会社で上司がレモネードに手を出してきました・・・!広がるレモネードの輪・・・(にやり)

>兼倉さま、こんにちは!フォウ!(Rieさまのコメントにも早速使ってみました!!)

フォウフォウフォウ!!!
使ってて自分でもよく分かりませんが、不思議とテンションのあがる掛け声です!
Rieさまはきっとお喜びかと思われます!
みんなでもっとフォウ!を使いたいです!

>確かに一度聴いたら忘れられないですね・・・!!
>世の中にはユニークなものがたくさん存在すると改めて実感しました(笑)
>卑猥にも聞こえる歌詞が本当に曲者だと思います。


チ○アナゴと伏字にするとさらに卑猥な感じが高まります!(だからなんだ)
職場でも私と上司の間で一大ムーブメントを引き起こしてました!
上司「(唐突に)ち・・・」
兼倉「ち?」
上司「ち・・・といえば」
兼倉「ち・・・チッチキチー!」
上司「ちがう」
兼倉「ち・・・チンアナゴ!」
上司「もー!兼倉さんったらー!(ニヤニヤ)」
楽しい職場です!

>自衛隊音楽まつりというイベントがあったのですね。
>私も中学時代に吹奏楽をやっていたので、思わず見入ってしまいました。懐かしい・・・。


私も実は知りませんでした(^^;)
探しているうちにたどり着いたのですが、やっぱりすごいですね、自衛隊。
一糸乱れぬ動きと、その切れの良さには鳥肌が立ちました。
武道館はちょっと遠すぎてこのためだけに行くのは難しそうですが、せめて関西くらいに来てくれるなら行ってみたいです。
私自身は吹奏楽の経験はありませんが、学校の壮行会で吹奏楽部の人たちが演奏してくれるのを聞くのがとても好きでした。
吹奏楽はたくさんの楽器や人が一体となって一つの楽曲とパフォーマンスを作り上げている様に素直に感動します。
去年はクレシックコンサート「音楽の絵本」に行ってきましたが、これも凄く良かったです。
音楽っていいですね!

>銀金の感想が素晴らしいです。
>ずいぶんと深く読み込んでいらっしゃる。
>私が銀金に出会ったのは中学の頃なのですが、いまだにそこまで深く読み込めていないと思いました。


お褒め頂き恐縮です!
しかしまだまだ人物への読み込みが浅すぎてうまく読めていない気がします。
また、大人になってから出会ったことで、無意識的ですがキャラクターに入れ込まずに少し離れた位置から読んでいたのでいろんな方向性をある程度自由に考えることができたような気がします。
思春期に出会っていたらもっと純粋に真秀たちに感情移入していたかもしれません。
それでもかなりのインパクトを受けましたが!
本当に力強い小説だと思いました。

>速穂児・・・中学時代に一緒に銀金にはまっていた友人がひどく嫌っていました(笑)
>十代の頃は主人公によりそって読む傾向が強いので、主人公に敵対するような登場人物は嫌われることが多いですよね。
>大人になってしまうと「なんであんなことを思ったのか」となるのが不思議です。


人間は二十歳までは人生の中でも非常に感受性が強い時期という研究結果(心理学)もあると、いつかのディスカバリーチャンネルの犯罪心理学特集でいっていました。
感受性が強ければ強いほど冷静な判断は難しいかもしれませんが、その分世界はとても色鮮やかなのだろうと思います。
無くしてしまった感性が、今になってほんの少し残念なような、寂しいような気持ちになることがあります。
まあ今の状況で子ども並の感受性ではちょっと生きづらいきもしますが(^^;)

>「滅びの子」と「永遠に生かす子」の意味の推測がとてもわかりやすく説明されていて、おもしろかったです。

本当ですか!よかったです!
いつも自分の考えを説明するのがうまくできなくて四苦八苦しています。
基本的に私の意見は少数派なことが多いので、共感を得られないまでも「わかった」「理解できた」といってもらえると本当に嬉しいです!
国語は苦手ですが好きなので、今後も亀足並みの速度で努力を続けていきたいです。

>「銀金は憎める人がいない」というご意見に大賛成です。
>どの登場人物のこともちゃんと書いてあるので、その人なりの思いや葛藤などがひしひしと伝わってきます。
>人間誰しも負の部分を抱えている。
>そんなことを学べた作品であったな、と思いました。


銀金は本当に一人一人が魂を込めて描かれていて、誰一人として真秀(主人公)に都合のいい登場人物がいないですよね。
それがかえって憎めない原因の一つかもしれないと思いました。
個別の好き嫌いを越えて、誰もが力強く生きている姿を見せてくれる銀金は本当に凄いです。
叶わない願いと分かっていますが、結末を是非見てみたかったです。

>薄っぺらな意見しか言えなくてすみません・・・。
>自分の意見をまとめて、かつ文章にするのがとても苦手です。
>兼倉さまを見習いたいです。


私の方がだいぶ薄っぺらく生きていますよ!
誰かの発言を受け取って、それに返事をするというのは凄いことだと思います。
相手のいうことをきちんと受け止めていないとできないことです。
私は自分が言いたいことを書き散らしているだけなので、たいして深みは無いのです・・・。
日々頂くコメントに返信をしながら、私はコメントに返信するのは当たり前ですが、私の何かを受け取って能動的に私に何かを投げかけて頂けるのは本当に凄く奇跡的なことだと思っています。
今後ともぜひ末永くよろしくお願いします<(_ _)>

コメントありがとうございました!!
琴さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
糸村和奏さま
ようこそお越しくださいました和奏さま!!
お待ちしておりました!!
これをどうぞ・・・つ[レモネード]<遂に上司も気に入り職場で完璧な地位を獲得したようです(にやり)

>こんばんは兼倉さま、糸村です!お名前欄ありがとうございますー!!!

お名前欄は使用していらっしゃるサイト様が多いせいか、「名前書き忘れましたー!」のコメントを頂くことが増えたのでつけてみました!
良ければ使ってやってください!
もちろん匿名でもコメントは送れますし、コメントの中で名乗る方が性に合っている場合は(実は私はそうなんですが)、それでも大丈夫です!
使いやすい方法でお好きにどうぞ!

>そして上のフォウ!が気になって仕方がないのですが、チェックすべきなのでしょうかこれは。

フォウ!
余り意味のない項目です!フォウ!
チェックしても私がニヤッとするくらいですが、お気軽にチェックしてみてください!
というかフォウ!へのご質問が意外に多いです。
皆さまそんなに怯えなくてもいいのよ!フォウ!
因みに元ネタはこれです。

以前Rieさまがツイッターでご紹介なさっていたものです!フォウ!
Rieさまにコメントを送る時もフォウ!と使うと喜ばれるかもしれません!?

>日記に私ホイホイとしか思えない動画を2つも挙げていただいてありがとうございます(笑)
>神話博しまねの動画の映像はすんごく綺麗ですねぇ。ああ行きたい。しかしまとまった休みが取れるかどうか。
>自衛隊もほんっっとに素敵で。殊に吹奏楽部分を聞きながら、うおおお星条旗!!(曲名)とか一人で興奮してます。そこに食いつくのはやっぱり私くらいでしょうね・・・。


イヤッホゥ!
ご反応頂けて嬉しいです!
自衛隊音楽まつりは吹奏楽部分を見ながら和奏さまのことを思い浮かべてました。
やっぱり経験のある方が見るとまたいろんなことが分かるのでしょうね・・・。
そういえば、和奏さまのブログで紹介なさっていた「吹奏楽のための神話」を見て、古事記をオペラにしたものがいつかのNHKで放送していたな、と思い出しました。
一部日本語が混ざりながら、全体はドイツ語で作られたオペラです。
こちらでリハーサルの一部がみられます。


音楽の普遍性は本当に凄いですね。
和奏さまみたいな深い造詣のある方から、私みたいなよく分かっていない人間まで幅広く感動を与えられる音楽の無限の可能性に感嘆します。
神話博しまねもとても楽しそうですよ!
島根は確かに行こうと思えば何年先でも機会はあるかもしれませんが、今年の盛り上がりは今年を逃すとたぶん生きている間には二度と訪れないと思うので、ぜひまたお越しください!
今度はもっとちゃんとガイドさせて頂きますので!どうか恥を注ぐ機会をお与えください!(笑)
神話博しまねは日曜じゃなくても大丈夫みたいなので、由志園よりはもう少しお越しいただきやすいかもしれません。(しかし平日だと私が1日くらいしかお付き合いさせて頂けないかもしれませんが・・・)
待ってます!

>銀金の考察も読ませていただきました。いいですね!!やっぱり神話をよく知ってらっしゃる方が読むと、全然違った観点から見られて。
>「生かす子」「滅ぼす子」が同時に存在すべきだったのではないかというくだりは目から鱗でした。


ウヒョー!ご反応ありがとうございます!
真秀がどうしてもかわいそうな気がして、必死に真秀が佐保に受け入れられるにはどうしたらいいかを考えながら読んでいました。
なのでだいぶ真秀に都合のいい解釈になっています。
結局真秀は佐保には残りませんでしたが、真秀自身がいつか誰かに受け入れられ、自分も自分を受け入れて救われる日が来てくれることを祈らずにはいられません。

>でも、そうですよね。滅ぼす=悪ということになってしまっては、佐保彦たち兄妹があまりに・・・。
>このあたりは梨木香歩さんの「裏庭」に通じるところがあるのかもしれないなと読んでいて思いました。勿論銀金の方が先に書かれてるんですが、あの物語も滅ぼすことが生まれ変わらせることに繋がっていましたから。
>滅ぼすと言っても無に返すわけではなく、先人の知恵や積み重ねがあってこそ、より豊かな再生が叶う。そういう意味じゃ、生かすと滅ぼすというのは紙一重どころか、同じことを言っているのではないかとも思えます。


おおおおおおおおおお!!!!!!
こ、これは!
新見解!新見解です!
滅ぼすことと新たに再生することを繰り返していけば、それは確かに永遠ですね!
今のままを続けていくことは、言い換えれば「停滞」でもあり、それは変化のないことになるから「消極的な死」とも言い換えられる気がします。
そうすると、永遠に生かすというのは、現状を打破するための「積極的な死」とそれに続く「再生」を繰り返していくことこそを指しているかもしれません。
すごく重要なことをご指摘いただいたような気がします!
ありがとうございます!

コメントありがとうございました!!
和奏さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!


Rieさま
ようこそお越しくださいましたRieさま!!
お待ちしておりました!!
これをどうぞ!つ[レモネード]<今朝上司がこっそりレモネードを入れているのを見ました。いつもコーヒーなのに!ニヤッとしてしまいました。

>自衛隊音楽祭り、圧巻ですね。
>演奏が主な任務というところがすごいと思います。


軍人なのに、その主な任務が演奏って本当にすごいと思います!
音楽隊の方々は始めから音楽隊に入るために自衛隊を目指したのでしょうか?
一般の音楽隊やオーケストラではなく、自衛隊の音楽隊を目指した理由が知りたいです。
何か凄いドラマがあるような気がしてなりません。(妄想)

>そして銀金読了おつかれさまでした!
>パワーのある小説と聞いて、何度もうなずいてしまいました。引きずり回されるような力があると思います。


現在引きずり回され気味です(笑)
抜け出すのに時間がかかりそうな気がします。
無理に抜け出そうとせず、じっくり余韻を味わっていたいものです。
しかしこれをもし十代のころに読んでいたら、この程度ではすまなかったかもしれません。
もっともっと深いところまで引っ掻き回されて寝ても覚めても銀金の世界から抜け出せないくらいに影響を受けていたかも。
今ですらもとにかく訴えかけるものが強すぎて、あまり冷静に判断ができていません。
氷室さんの凄さに改めて打ちのめされる思いです。
今更ながら、続きが読みたかったです!
特に、生まれ変わった美知主が誰と結ばれるのかが気になって仕方ありません!
個人的には生まれ変わっても相変わらず御影に片思いする美知主だとおいしい気がします!
母子でなくとも、姉と弟でもいいかもしれない!
そして異腹の兄日子坐に姉を奪われる弟美知主もいいんじゃないか!?(ひどいやつでスミマセン)

>折に触れて銀金を語り合えるかも! と思うと大変嬉しく楽しみです。

私も凄く楽しみです!!
ぜひいろんな銀金ネタで語り合わせてください!
勾玉三部作以上に物凄い俄かファンですが、気持ちは熱いです!沸騰してます!
改めまして、とても素敵な作品にめぐり合わせてくださいまして本当にありがとうございました!

コメントありがとうございました!!
Rieさまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!


7日の22時台と23時台と本日の9時台と13時台に拍手を下さった方ありがとうございます!!
2連パチや10連パチを頂いて有頂天です!
短パチも嬉しいです!
本当にいつもありがとうございます!
銀金への拍手でしょうか?
それとも動画への拍手でしょうか?
日々面白そうなものに飢えています!
また何か見つけたらご紹介させて頂きます!
日向神話も早く取り掛かりたいです!
そろそろ語る語る詐欺になってきている気がします・・・スミマセン。
猿田彦とウズメをもう少し調べてからニニギの結婚話にいく予定です。
よろしくお願いします!
拍手ありがとうございました!!!

お返事です・その218&たくさんありがとうございます!

突然ふと思いついて「平成23年度 自衛隊音楽まつり」の動画を見てました。
始めは和太鼓を見ようと思って探していたんですが、見始めたら吹奏楽部分も大変素晴らしすぎて飛ばすことができずに、結局全108分全部通してみてしまいました。
動画はちょっとドアップが多すぎて、自衛隊の見所である統制美の画が少なくなってしまっているのが残念でした。
それでも最後まで見ていてまったく飽きない凄さです。



Rieさま

ようこそお越しくださいましたRieさま!!
お待ちしておりました!!
これをどうぞ!つ[あらづくり茶]<葉だけでなく茎などもいっしょに入れているお茶です。おいしいです!

>名前欄を何かで埋めたくて仕方ないRです。(いや、名前を書けばいい)

!!!!!
速穂児並みの発想の転換です。
そうだ、名前欄と書いてあるからといって、名前を入れなきゃいけない決まりはないんだ!
目からうろこが落ちました。

>つ、ついに10巻まで読み終えられたとのこと。ドキドキしています。佐保彦のデレが、これから最高潮に達しますね。

今日本編を読み終わりました!
いろいろ思うところはありますが、何をおいても真澄よ・・・!
真澄が死んでしまったのは、真秀のためというより真澄がこれからどんどん佐保彦に惹かれていくであろう真秀をみたくないからだろうかという気がしました。
それよりは、死ぬことで真秀に(傷としてでも)深く焼き付けたいとか、真秀と永遠に結ばれることのない同母の兄妹から逃れて、生まれ変わることに希望を託したいとか、そんな感じがしました。
神々の愛児というよりも、一人の男という印象が強く残ります。
あと、腑抜けた美知主に胸が詰まりました!
遠ざけていたのに結局最後まで御影のことを気にしている美知主の不器用さはここに至ってはもはや国宝レベルといえるのではないでしょうか。

>はやほこについては、「王子と姫命」のところがずっと揺らがないところがすばらしいと思います。予言なんてどうでもいいと本気で思っていそうなところにぐっときます。滅びの予言に立ち向かうって、ブレイクスルーだと私は感じました。新しい佐保を作るためには、はやほこみたいな存在が必要なのだと思います。

彼は本当に最後まで自分の思いを貫きましたね。
ブレイクスルー!まさに!
はやほこは自分の弱さをきちんと正面から見つめたんだろうと思いました。
身を張って佐保彦に道を示し、ずっと恨んでいた真秀たちを利用するためとはいえ受け入れる決断を下すのは簡単ではなかっただろうと思います。
大変興味深い人です。

>そして! 滅びと永遠についての解釈について、すごく共感しました!!
>滅びと永遠は分かちがたいものだと思います。
>正しい状態、と言い切られたことにフォウ!となりました。


フォウ!
真秀が佐保に受け入れられてほしい・・・と思いながら読んでいたので、彼女に都合のいい解釈を必死に探していたかもしれません。
結果的に真秀は佐保には残りませんでしたが、彼女の存在そのものは佐保に大きな存在として影響を持ち続ける気がします。
「滅び」を繰り返しながら「永遠」に続いていくのがこの世界なんだろうかと考えたことがあります。
特にこの国はその二面性をはっきりと同時に内包する考え方をもっていてとても興味深いです。

>滅び=災厄ではなく、あらたな時代の来る前の暗い夜 ぐらいの明るい解釈をしてもらえたら、よかったのに・・・。でもそれだと、銀金じゃなくなってしまうかもしれません。
>色々と想像をかきたててくれる銀金が、いっそう好きになってきました。


確かに!
今となっては氷室さんが銀金で何を描き出したかったのか分りませんが、一つには「歪んでしまったものの中でも必死に生きる人の姿」というのがあるかもしれないと思いました。
世の中都合のいいことばかりじゃない、正しいことばかりでもない、けれどそういう世の中を否定するのではなく、その中で必死に生きることを掴みとってあがきながら諦めない姿に、凄く心を揺さぶられました。
理想的な解釈はいくらでもできますが、きっと真秀には必要ないんだろうと思えます。
そんな銀金が大好きになりました!
ステキな物語をおススメくださったRieさまに感謝します!

>そつひこ、わたしも好きです。

フォフォウ!
そつ彦がなぜか愛しくて胸が痛いです。
若さゆえの不遜な態度も、毒にあたっているくせに都合よく考えている楽天さも、ちょっと行き過ぎな行動もすべてが「そつ彦、おまえ!」という気持ちになります。
友達には絶対なりたくありませんが、遠くから眺めていたいと思えるお方です。
壮年のそつ彦もちょっと気になります。
変わらないままでいてほしいです。

コメントありがとうございました!!
Rieさまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!

5日の15時台と6日の12時台と13時台と17時台と22時台と23時台に拍手を下さった方々ありがとうございます!!
ミラー拍手の方にいただいた分への確認が遅れてしまいました!すみません!
あちらは緊急用のつもりなのであまり気をつけてみていませんでした・・・orz
失礼致しました。
拍手は銀金への拍手でしょうか?
相変わらずさらっとまとめることができなくてぐだぐだ語っています。
スミマセン・・・。
銀金は物凄くパワーのある小説だと思いました。
今後も折に触れてちょっとずつ語ってみたいです。
拍手ありがとうございました!!

銀の海 金の大地 10巻までの感想

今更ながらこの記事が物凄いネタバレ記事だったことに気づきました。
以下は未読の方には大変よろしくない内容となっておりますので、畳みます。今更ですが。

ネタバレ

【前置き】
銀金ついに10巻まで読み終わりました・・・!
怒涛の展開に痺れてます!
佐保彦は今やもうデレの極地に達している気がします!
ツンからデレへの華麗な転身が見事でした!
11巻では一体どうなってしまうのか。
ツイッターから頂いた情報では佐保彦さんが全裸になる展開があるかもしれないとのことなので、そういう部分でも大変期待しています。(ヨゴレた大人でスミマセン)

【速穂児】
ところで、本を読むのと並行して、ネットでちょっとだけ感想サイト様めぐりみたいなこともしています。
その中で、「速穂児は散々真秀に酷いことを言いあげくに殺そうとするのに、真実を知ったとたんに佐保彦と佐保姫を救う為に真秀に協力してもらおうなんて、どの面さげて」みたいな内容を見ました。
まあ確かにそうなんですが、真秀だって自分の大事なものを守るために人を殺したり利用したりしているので、速穂児の行動や思考は銀金の世界観としてはとても正しいと言えるでしょう。(…私が高校生だったら確かに速穂児は嫌いだと思ってたかもしれませんが(苦笑))
むしろ王子かわいさからだったかもしれませんが、それまで誰も考えなかった「滅びの予言に立ち向かおう」という結論を出したことはとても価値があったと思います。
まあ真秀はきっと速穂児の頼みを受けいれず佐保から出ていくんでしょうけれど、佐保彦も速穂児のような人がそばにいればもう滅びの予言に縛られずに生きていけるはずですね。

【「滅びの子」と「永遠に生かす子」の予言と解釈】
実をいうと、銀金を読みながらずっと思っていたことがあるんです。
もともと予言は「佐保を永遠に生かす子」と「佐保を滅ぼす子」が生まれるから、滅ぼす子の母親を殺してしまえというものでした。
これは、予言部分とその解釈部分に分かれていますね。

<予言部分>
「佐保を永遠に生かす子」と「佐保を滅ぼす子」が双子の姫からそれぞれ生まれる

<解釈>
「佐保を滅ぼす子」の親になる姫を殺せ(または「滅ぼす子」を殺せ)


というものでした。
でも、本来この国の神は恵みをもたらすだけの存在ではなかったはずです。
恵みももたらすけれど、時には荒ぶる災厄をもたらす側面も併せ持っているのがカミです。
だから「永遠に生かす子」と「滅ぼす子」が同時に生まれてくることは正しい状態ではなかったのかと思うのです。
この国ではその両側面を畏れ敬い柔して、斎祭っているのです。
例えば、出雲大社の大国主は天つ神を祟る神です。
それを斎奉っている出雲大社の宮司は誰でしょう。
大国主の子孫や、出雲の古い国人とは伝えられていません。
出雲大社の宮司は、アマテラスの息子であるアメノホヒの子孫なのです。
前にも書いたことがあるので覚えておられる方もいらっしゃるかもしれませんね。
天孫を祟る神を天孫につらなる人たちが斎祭っているのです。
この国はずっと、滅びや祟りと戦うのではなく、受け入れて生きてきたのでした。
しかし大和でもっとも古い一族のはずの佐保が、自分たちの繁栄のみに固執して滅びから目を逸らした。
これがそもそもの間違いだったのではないかと思ったのです。
本当なら「永遠に生かす子」も「滅ぼす子」もどちらも受け入れるべきだったのではないでしょうか。
そうすれば、御影は大闇見戸売と自分の人生を捻じ曲げることなく、霊力を持つ女首長とその妹として生きていけたかもしれません。
つまり、

<解釈>
「佐保を滅ぼす子」の親になる姫を殺せ(または「滅ぼす子」を殺せ)

⇒「永遠に生かす子」と「滅ぼす子」を厚く斎奉れ

とするのが予言の正しい解釈という可能性もあったのではないかと、読みながら思っていました。


【「滅ぼす」と「永遠に生かす」の意味の推測】
上記のようなことを考えながら読んでいたので、始めは「滅びの子」と「永遠に生かす子」というのは「滅ぼすことができる子」と「永遠に生かすことができる子」というのが正しいのではないかと思っていました。
里人たちは二人を厚く斎奉り、それによって二人に自分たちが生かされるべきか、滅ぼされるべきかを判断してもらうというのが本来の有り方だったのでは、ということです。
二人が佐保を生かすと判断すれば真秀が「永遠に生かす」し、滅ぼすべきと判断すれば佐保彦が「滅ぼす」
あくまでも二人で一つの存在です。

ただ、読み進んでいくうちに「永遠に生かす」とはどういう意味か、「滅ぼす」とは何を持って滅ぼすというのか・・・ということが気になりだしてきました。
読みながらあーでもない、こーでもないと考えていたのですが、ある時はっと思いついたんです。
それは上で考えていたのとはまったく別の視点の考えでした。
どんな考えかといいますと。
私はずっと「永遠に生かす」とは、「滅ぼす」とは、と考えていましたが、考えるべきはそれではないのではないかと思ったのです。

考えるべきは生かすとか滅ぼすとかの、その対象自体「佐保」とは何かということです。

「里人」でしょうか。
「佐保の土地」でしょうか。
「血脈」でしょうか。

・・・ここから先は上以上にこじつけ超解釈になりますのでご注意ください。

いろんな人によって、いろんな解釈があると思っています。
あくまでも私の個人的な思いつきですが、私はこれは「佐保という概念ではないかと思いました。
それはどういう概念か。
佐保はもともと人知を超えた力(神人の力)によって、他国から畏れ敬われてきました。
他国の人々は自分たちの無力さを受け入れ、佐保に対して決して刃を向けようとはせず、尊重してきました。
要はそれです。

<これまでの佐保がずっと担ってきたもの>
・人知を超えた力への畏れと敬い
⇒人が自分たちの力を過信して驕ることがないように戒めるための象徴的な存在
⇒カミ(宗教としての神ではなく抽象的で原始的なイメージ)

というわけです。
これをもとに「永遠に生かす」と「滅ぼす」を考えてみると、見えてくることがあります。

・佐保彦が「佐保(という概念)」を滅ぼす
⇒今までの佐保の古い考え方から脱して新しい佐保をつくる


もしかしたら、佐保の滅びの予言というのは、佐保彦が今までの佐保の古い考え方から脱して新しい佐保をつくるという、「(古い)佐保が滅びる」という意味なのかもしれません。
真秀が「佐保を永遠に生かす」というのは、それはあれだけ凄い霊力を持っていたら、確かに今までのように(古い時代からそうだったように)霊力をもって他を圧倒することもできたでしょう。
霊力を持たない佐保彦が、霊力を必要としない新しい佐保を作りあげてくれるように祈りながら、最終巻を読みたいと思います。
もし佐保彦が「神に頼らない新しい人の可能性」として生きるとするなら、真秀が「佐保を永遠に生かす」という予言は、「人知を超えたものへの畏れと敬いの心」を人々が永遠に忘れないようにする力を持っているということでしょう。
そういった意味で、「滅びる」ことと「永遠に生かす」ことは同時に達成することができる気がします。
実際この現代社会において、神に頼らずさまざまなことが人の手で行えるようになりました。
また、そんな社会においても「神」という存在は確かに人々の中で生き続けてもいます。

氷室さんがどういう気持ちを込めて「佐保を永遠に生かす子」と「佐保を滅ぼす子」という設定を作られたのか、最終巻で明らかにされるのでしょうか。

【余談】
あと読んでいて個人的に意外だったのが、そつ彦の小悪党ぶりがにくめないこと(笑)
葛城のそつ彦といえば、歴史上では以前ここで語っていた嫉妬深いことで有名な磐姫(いわのひめ)の父親にあたる人です。
記録上のそつ彦の時代は銀金の時代とは300年くらいずれていますが、おそらくモチーフとしてはこの人だろうと思います。(時代がずれるとはいっても、銀金の時代の葛城にそつ彦という名前の人物がいなかったとは言い切れません)
本文に「そつ彦」って出て来た時点でおおおおお!!となっていました。
にくめない(むしろ好きかもしれない)のは銀金とは関係ないところで愛着があるせいだと思います。

銀金は憎める人がいないんですよね。
ひばす姫も含めて、皆が生きることに手を抜かずに生きているという気がします。
泥水をすすってでも、心や体にどんな傷を負ってでも、血を流しながら必死にそして誇らかに「生」を叫んでいる印象です。
そういう意味では清廉潔白という人もいませんね。
皆どこか歪で暗いものを内包していながら、それに負けないくらい力強く生きています。
あたかも作者の氷室さんが魂を削って書いていらっしゃるのではないかというくらい、物語そのものから強烈なインパクトを受けました。

最終巻は、いったいどんな展開なのか。
心して読みます。

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