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お返事です・その200&たくさんありがとうございます!

野球ネタで失礼します。

昨日浮かれた記事を書いたら大変なことに・・・。
頭部へのデッドボールは受けた方も投げた方も計り知れないダメージを受けるものです。
職業として野球をしている以上、体の近い位置に球を投げるのはどうしても避けられません。
野球は怪我が多いスポーツです。
だからこそ高い年俸を貰っているんです。(それを豪遊してしまうかいざというときのためにとっておくかは選手個人の判断によりますが)
それはお互いに分かってやっているんですが、やっぱりそれでもそれだけでは終われないものもあります。
恐怖です。
受けた方は、また球が自分をめがけて飛んでくるのではないかという恐怖。
投げた方は、また球を打者に当てて怪我をさせてしまうのではないかという恐怖。
去年は今村投手が長野選手への同じく頭部へのデッドボールを投げてしまい、二人ともとても苦しんで今シーズンを迎えたことをファンはみんな知っています。
長野選手は復活してくれたようですが、今村投手は長野選手との対戦では明らかに動揺がみてとれます。
この間の日曜日には巨人の亀井選手と阪神の小嶋投手も同じようなことがあったばかりでした。
今回の件に関しても、藤井選手がデッドボールを受けた瞬間の恐ろしい音、倒れる藤井選手に駆け付けた大竹投手の真っ青な顔がひどく胸を締め付けます。
たった1球が一生を左右する、野球とはそんな一面もあるんですよね。
ファンとしては、ただひたすらそんな選手がもう一度球場に戻ってきて、昔のように最高のパフォーマンスを見せてくれる日を信じて祈るしかありません。
藤井選手、大竹投手、二人の復活を心から祈っています。

暗い上に神話や薄紅ファンの方にはまったく分からない話でスミマセン・・・。
野球関連のことは極力書かないようにしようと思っているのですが、今回だけはどうかお許しを。

心楽さま

ようこそお越しくださいました心楽さま!!
お待ちしておりました!
[クリーミーな東京ばなな]うわあありがとうございます!!
お詫びに、とのことですが、どうかお気になさらないでください。
コメントはいただければもちろん嬉しいですが、決して強制ではないのです。(当たり前ですが・・・)
長い間コメントを送ってなくても、なんとなく今日は一言書いてみた、というのでまったく構いません。
どうか気軽に使ってやってくださいませ!

>日向神話、楽しく読んでいます。予備知識もなく、知らないことばかりなので、驚いたり笑ったりの連続です。やっぱり兼倉さんの語りは楽しい、そして神話は面白い。本当にこのサイトに巡り会えて良かったなぁとしみじみ思う次第です。いつもありがとうございます^^

ありがとうございます!
そういっていただけると嬉しいです!
実際は私という一人のオタクが面白がってやってるだけのしがないサイトです。
なにか面白いと思うことに出会ったなら、それは私に何かあるわけではなく心楽さまの中にこそ、神話への高い感受性があるからだと思います。
私の書くことを誰かが何かを感じるきっかけなり踏み台なりにしてもらえたら最高です。
そしてそれ以上のものではありません。
今後ともお気軽によろしくお願いします。

>新学期ということで私生活の方がまた忙しくなってきました。私事ではありますが、実は是非学びたい学部があり、大学受験を始めます。今年度は数学さんと物理さんにお世話になりそうです。いつかの感想を送る予定が先延ばしになることをお許し下さい(汗)

受験ですか!大変ですよね・・・心中お察しいたします(T_T)
しかし目標があってのご選択、とても立派です!
私への感想はどうか気を使わないでください^^;
ご自分を一番に優先してくださいね!
やりたいことがやれること、学びたいことが学べることというのが、きっと人生で最高の充実感だと思います!
およばずながら、心楽さまの念願が叶うことを因幡の隅っこからお祈りしております!

>そして受験が無事終わりましたら(合格を勝ち取った際には)、春休みに兼倉さんにお会いしたいと思っております!!(兼倉さんのご都合が良ければ…)
>そのために精進しますね、兼倉さんに会うためなら頑張れそうです(元気120%です!!)


とてもとてもとても本当に嬉しいお申し出なのですが、スミマセン、学生の間はご遠慮いただければと思います。
学生の方の場合、私自身がまだまだ未熟者ということもあり、万が一何かあったときに責任を負うことが出来ません。
実際の知り合いならまだしも、インターネットを通したバーチャルの知り合いでは、やはり慎重になったほうがいいと思います。
大学を無事卒業し、社会人となって自分で十分に稼ぐことが出来るようになってから、その時ご縁がございましたら是非お願いします。
せっかく楽しみにしていただいているのに本当にごめんなさい。
私は社会人になってから、学生というものが如何に社会から守られた存在だったのかということを痛感しました。
自分の未熟さを何度も後悔し、取り戻せない過ちをいくつも胸に刻みながらなんとかここまできましたが、まだまだ力が足りず自分のことだけで手一杯になってしまう己が悔しいです。
心楽さまとお会いするときがきたら、その時は私も今より少しは立派な人間になっていたいです。
本当に、ごめんなさい。

>もちろんこれからもちょくちょく遊びに参ります(`´ゞ
>ちょびちょびとコメントを送りたいと思っておりますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。


ぜひ今後ともよろしくお願いします!
たぶん今年もこのまま古代に猛り狂っていると思います!

コメントありがとうございました!!
心楽さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
11日の15時台に10連パチを下さった方ありがとうございます!!!
日記からの拍手でしたが、ま、まさか野球ファンの方ですか!?
おおおおおお!!!
やっぱり春は野球で始まりますよね!
一生懸命頑張ってる人を見るのが好きです。
私自身は運動神経が壊滅的なので、野球で飛んだり跳ねたり走ったり投げたりを見るのが純粋に楽しくもあります。
また、投手と捕手対打者の駆け引きも凄く見ていてワクワクします!
野球楽しいです!!
拍手ありがとうございました!!

お返事です・その199

今日は一気に暖かくなった因幡です。
今朝も毛布が暑くて起きてしまったほどでした。
こうやって暖かくなったり寒くなったりを繰り返しながら春になるんですよね。
春になることで毎年一番楽しみなのはプロ野球が開幕することです。
我がカープは奇跡的に現在首位です。
6連勝て何年振りなんだ!
私は夢でも見ているんじゃないのか・・・。
この時期の順位なんてまったく意味のないものだということは分かっているのに嬉しすぎて泣いてしまったよ!
もうカープは!まったくカープは!
祈念に写メまで取ってしまったよ!(浮かれすぎ)
きっと夏が終わるころにはいつも通りの位置にいるんだと思いますが、今だけ許してください。
12球団中もっとも優勝から遠ざかっている球団のファンをやっていると、いろいろおかしくなります。

Rieさま

ようこそお越しくださいましたRieさま!!
お待ちしておりました!!
これをどうぞ・・・つ[リンゴジュース]<会社で余ったのでもらってきた青森産使用の100%リンゴジュースが凄くおいしかった!やはりリンゴは青森なのか・・・

>チョロ男…! 愛は人をチョロくする!!
>ここに名言がひとつ生まれましたよ。


ぶはっ!
夢も希望もない名言ですよ!
しかし真理かもしれません!
阿苑夫婦はどちらかというと鈴の方がちょろくなってたらいいなぁと思います。
阿高がたまに甘えると嫌とは言えないちょろい鈴さんがかわいいような気がします。
しかし子どもが生まれたらそのちょろさは子どもに向かっていって、阿高は複雑な気持ちになったらいいです。(いいのか)
藤太も鈴も相手の心に敏感な二人のような気がするので、惚れた相手には甘えるより甘やかすタイプのイメージです。

>藤太がすごく輝いて見えます。(本当の本当に)

千「輝き方に問題があると思うわ。はぁ、どうして藤太はあんなにアホなのかしら。人というより単細胞生物だわ」
藤「(ガチャ)ひどいよ千種!」
千「あら、お帰りなさい藤太」
藤「さっきは夫婦のために頑張ると言っていたじゃないか!」
千「藤太、わたしは今あなたのことで心がいっぱいになっているのよ。あなたには余計なお世話かもしれないけど、分かっていても心配なの。藤太がわたしにとって大事な人だからよ」
藤「千種・・・本当に?本当におれのことをそんなに思ってくれてたのかい・・・」
千「知らなかったの?」
藤「し、知ってたさ。でもきみはおれのことを単細胞生物扱いするし、実験があると何日もおれのことを忘れて音信不通になるし、この間なんておれが何度頼んでもくれなかった手作りのぬいぐるみを、鈴に、あげていたし・・・う、思い出したら涙が、うぅ」
千「まあ藤太、ごめんなさい。あなたがそんなに寂しい思いをしていたなんて。安心して頂戴、あなたが例えいい年してぬいぐるみを欲しがる痛々しい人でも、実験で何日も思い出せなくても、もはや人というより単細胞生物でも、あなたを一番愛しているわ」
藤「い、一番愛している・・・!千種!おれもだよ!おれも千種が一番だ!(ぎゅー)」
千「(本当に最後しか聞いてないわね。いいのかしら、単細胞生物でも。・・・まあいいわ、いざとなったらシャーレの中で培養するみたいに大事に育てましょう)」


千種が藤太にぬいぐるみをあげないのは、自分の代わりにされるのが嫌だからです。
いつも千種自身を見ててほしいんです。・・・という裏設定。

>ニニギがばぶーって言っているのが新鮮です!
>ばぶ(吾 天孫なり)


始めは赤ちゃん言葉にしようかと思ってました!
二「うじゅめ、うじゅめはおるか」
みたいな!
痛々しさ倍増だったのでやめました!(ばぶーもかなりあれですが)

>ウズメが男前でカッコいいです。
>報われないクメちゃん…。


ウズメ凄くできる女っぽいイメージです。
猿田毘古に一番最初に向かっていく度胸も大したものだと思っています。
クメちゃんは完全に妄想です(スミマセン・・・)
できる女の周りには面白い男が集まるかな・・・と思ったのでした。
他にもオモヒカネやタヂカラヲも一緒にいるんですが出し切れませんでした・・・。
なお、クメちゃんは諸説あるんですが、オシヒは大伴家持のご先祖様です。

>猿女の君と名乗ることになった事情、気になります。諸説興味深く読ませていただきました!!
>ウズメというからには、高貴な女性だったのかなあなどと想像していました。稗田阿礼のご先祖だったのか…。


高貴な女性!
ウズはそういえばそういう意味でした!
三貴子誕生の場面でもイザナキが言ってましたね・・・!うおおお、忘れていました・・・うぉぉ・・・!
高貴で得難い女性というと、やはりシャーマンとか巫女王とかが想起されます。
ますます妄想が深まります!

>おぼれる猿田彦もとても楽しみにしています!

うわあ!ありがとうございます!
ノリノリで書きます!
是非よろしくお願いします!

コメントありがとうございました!!
Rieさまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!

日向神話~天孫降臨~(番外編:猿女の君)【完成版】

間が空いてしまいました。
とはいえ、キリのいいところだったのであまり気になった方はいらっしゃらないかもしれないですね。
「天孫降臨」の次はいよいよ「ニニギの結婚」です。
でも、実はこの間に挿入されている話があります。
それは猿女(さるめ)(きみ)の話です。
誰のことかわかりますか?
猿・・・と書いてあるから、もしかして猿田毘古か?と思われた方、近いです!
でも猿田毘古は男神だと思われます。
猿「女」の君なので、女性です。
猿田毘古と関わる女性といえば・・・そうです!ウズメさんです!
なぜ彼女が猿女の君と呼ばれるかというと・・・

故爾(かれしか)くして、(ニニギは)天宇受売命に詔ひしく、

()の、御前(みさき)に立ちて仕へ(まつ)れる猿田毘古(さるたびこの)大神(おほかみ)は、(もは)(あらは)(まを)せる(なむち)、(帰り道を)送り(まつ)れ。
また、その神の御名(みな)は、汝、()ひて仕へ奉れ」

とのりたまひき。
是を以て、(アメノウズメの子孫である)猿女君等、その猿田毘古之男神の名を負ひて、(をみな)猿女君(さるめのきみ)と呼ぶ事、是ぞ。

ニ「ばぶー、ばぶー」
ウ「はい、ニニギ様、お呼びでございますか」
二「ばぶー、ばぶー」
ウ「はい、確かにあれなる猿田毘古神の正体を問いただしたのはわたくしでございます」
ニ「ばぶー、ばぶー」
ウ「彼を故郷の伊勢まで送り届けるのですね。畏まりました」
ニ「ばぶー、ばぶぶー」
ウ「送り届けた後に彼の神の名をわたくしが負うのですか。・・・・・はい、御心のままに」

オ「・・・ね、ねえ、クメちゃん」
ク「いうなオシヒ。おまえの言いたいことは分っているが、おまえの欲している答えは私も持ち合わせておらぬ」
オ「おれには今だに主がばぶーと言っているようにしか聞こえないよ」
ク「私もだ。ウズメはいったいどういう耳をしているんだろうな」
オ「それにしてもクメちゃん、あの派手な神さ、男神だろ。その名前をウズメが負うってことはさ、つまり・・・」
ク「ああ、答えは二つに一つ」
オ「奪うか、捧げるか」
ク「殺して伊勢ごと手に入れるか、彼の神の妻となるか」

オ「ウズメどうすんだろね・・・え、あれ?クメちゃん?どうして暗い顔してんの?え?もしかしてきみウズメのこと・・・」
ク「馬鹿者!勝手な憶測で軽々しく恐ろしいことを言うな!言っておくがそれだけは断じてない。おれはただあの派手男が長い帰郷の道中をウズメのような恐ろしい女とともにしなければならないなどという最悪の悲劇に同情してだな・・・」
オ「クメちゃん、クメちゃん!」
ク「なんだオシヒ、うるさ・・・ガフッ」
ウ「楽しそうね二人とも」
オ「う、ウズメ!おれはなにも言ってないよ!クメちゃんが全部悪いよ!」
ク「オシヒがウズメのことを『クソばばあ』と言っていた・・・ガハ・・・」
オ「ちょっとクメちゃん!おれの命を左右するレベルの大嘘を遺言にしないでくれる!?」
ウ「二人まとめて黄泉の国へおくってやる!この愚か者ども!!」


スミマセン。
本当にスミマセン。
遊びが過ぎました。
この部分は正直分らないことが多すぎて、取り扱うとどうしても遊びたくなります!(コラ)

ウズメはどうして猿田毘古の名を負うことになったのか?(ニニギはどうしていきなりそんなことを言い出したのか)
そもそも名を負うとはどういうことか?(上では「殺して手に入れるか、妻となるか」とか書きましたが、単に平和的に名乗ることにしたのかもしれません)

神話は現在の保証ということは以前書きました。
では、これも何かの保証になっているはずです。
実はこの猿女の君、何を隠そう「稗田阿礼(ひえだのあれ)」のご先祖様なのです!(これはご存知のお方もいらっしゃるかもしれませんね)
稗田阿礼とは、古事記の編纂に大きく関わったとされる超重要人物。

そのとき、一人の舎人がいた。姓は稗田、名は阿礼。年は28歳。聡明な人で、目に触れたものは即座に言葉にすることができ、耳に触れたものは心に留めて忘れることはない。すぐさま(天武)天皇は阿礼に「『帝皇日継』(ていおうのひつぎ。帝紀)と『先代旧辞』(せんだいのくじ。旧辞)を誦習せよ」と命じた。(by ウィキペディア)

この人が覚えた事柄を太安万侶が書き留めたものが古事記です。
なので、古事記の内容は全部(便宜上は)稗田阿礼が語ったものです。
つまり、稗田阿礼は自分で自分のご先祖様の由来を語って古事記に記載してもらったわけですね。
でもやっぱりいろいろ疑問は解消されません。

ウズメはどうして改名したのか(始めから猿女の君という名前で登場してはいけなかったのか)

古事記には起源説話として記載されているので当然その理由など載っていないです。

疑問ばかりでスミマセン。
とりあえず西郷信綱さんの説を載せておきます

・猿田毘古が天孫を先導した理由
猿田毘古がかく天孫降臨を先導するという話は、伊勢神宮の創立にからんで伊勢の土豪――下に見るようにそれは具体的には宇治土公である――が宮廷に服従し、忠誠を誓うに至ったいわれを記念するものに相違ない。
大嘗祭において、猿女が中臣・忌部らとともに大嘗宮に出入りする天子に「前行」するというのも、その祭式的沈殿であろう。
そしてこの伊勢の土豪の祖先を、宮廷側から神話化したのがすなわち猿田毘古に他ならぬ、という図柄になっていると目測される。
※補考※「伊勢神宮と地主神」
宇治土公(ツチギミ)の神は、大土御祖神社という名のもとに伊勢神宮の摂社として、今も五十鈴川の、神宮と同じ右岸のやや川下の林のなかにわびしく残っている。
伊勢の天照大御神といえど、何もないさら地にやってきたわけではなく、地方土豪のいつく神を吸収し、再組織し、それを乗っとるという形で鎮座するに至ったはずである。その地主神にあたるのが宇治土公のいつく神に他ならぬ。(※いつく・・・斎く、奉る)
そして「儀式帳」にはその神を石体なりと記しているが、石体の神と鏡である神の文化的落差に注目したい。
後者が前者に優位しているのは明白である。
いわゆる国つ神は、石や岩や水を以て象徴されるのが一般であった。
そこに鏡を神体とする神がやってきたのだから、それがいかに新しい威力をもつものであったか想像にかたくない。
(中略)
何れにせよ伊勢神宮の鎮座を、片道だけで考えてはならない。五十鈴の川上には土着の神がすでにいたわけで、神宮はそれを同化することによって聳えた、いわば今来の神であった。
その土着の呪力が猿女という形で宮廷に貢納された次第は、次に見るとおりである。

・名を負うということの意味
(前略)
前に触れた伊勢の土豪・宇治土公のことが、ここで想起されねばならない。
猿田毘古は宇治土公の遠祖であり、そしてウズメもやはりこの伊勢の土豪から服従のしるしとして宮廷に貢された巫女であったと私は考える。
大化の改新の詔に、郡の小領以上(つまりかつての土豪)の姉妹及び子女の形容端正なるを釆女に貢すべしとあるのはよく知られている。
猿女も広い意味での釆女制の特殊な形と見られなくもない。
だが猿女は美女ではない。
釆女が後宮の女官となったのにたいし、猿女は鬼道に仕えるシャーマンとして宮廷信仰のなかに組みこまれた。
それは、天照大神が伊勢に鎮座するに至ったことと表裏一体の関係にあった。
伊勢の土着の呪力を奪い、それを宮廷化することによって始めて天照大神は伊勢に鎮まることができたといえる。

・ウズメが猿女の君と名乗るにいたった事情
男神猿田毘古の名を負い女を猿女君と呼ぶに至ったというわけだが、額面どおり正直に受けとるわけに行かない。
これはあくまでも起源説話である。
そしてあらゆる起源説話の場合にそうであるように、両者の関係はむしろ逆であって、猿田毘古の名よりは猿女という称の方が先にあったと考えねばなるまい。
先にあったといっても、それが伊勢伝来のものであったはずはない。
猿女の「猿」は猿楽の「猿」、つまり「()る」であり、宮廷神事において職掌としてワザヲキ(俳優)を演ずるのにもとづく名だと思う。
猿女というこの宮廷の呼称が先にあり、猿田毘古の名はいわばその説話的こだまとして生じたのである。
猿女君の「君」が宇治土公の「公」と連続していることも、ほぼ疑えない。
そのへんの消息を古事記は、「是を以ちて猿女君等、其の猿田毘古の男神の名を負ひて、女を猿女君と呼ぶ事是れなり」と起源説話風に語ったまでである。
何れにせよ猿女と猿田毘古の背後に存する歴史的勢力は宇治土公であり、そして猿女と猿田毘古の話は、神宮鎮座にからんで、土着的呪力の分離がこの土豪に課せられた記憶に繋がるものに相違あるまい。


な、なるほど・・・と納得させられるのですが、しかしどうしても古事記の内容そのものからの乖離が大きいような気がしてしまって(古事記に書いていないことがたくさんあるので)、ちょっと私の中で消化しきれない感じです。
確かに凄く面白い説とは思うのですが・・・。

猿女の君に関してはあまり深入りせずこれで終わっておこうと思います。
・・・とはいえ結構な重量がありますね。(番外編なのに)
次に猿田毘古が溺れる話をさらっとやる予定です。
コノハナサクヤヒメはもう少しお待ちください・・・!

【追記】

9日の10時台と16時台に拍手を下さった方々ありがとうございます!!!!!
>残念系オタクを絶賛指示します。 byりんこ
千「応援ありがとう。これからもますます頑張るわね」
藤「・・・な、何を頑張るつもり?」
千「何を頑張ろうかしら。藤太は何を頑張ってほしい?」
藤「!おれの意見は採用してもらえるの!?」
千「もちろんよ。夫婦だもの。お互いの考え方を尊重するのは当たり前よ」
藤「さすが千種!じゃあおれに『愛してる』と言ってください」
千「愛してるわ藤太、このゴミ出してきて」
藤「!!!もちろん!いってきます!(ガチャ、バタン)」
千「・・・はぁ、どうして藤太ってこんなにちょろいのかしら。心配になるわ」

中学までの藤太はちょっとチャラ男っぽかったけど、千種と出会って以降は千種の教育によりチョロ男に進化したのだ!(藤太チョロ男説の提唱
りんこさま、今後ともよろしくお願いします!
拍手ありがとうございました!!!!!

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