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ありがとうございます!!

2月21日23時台に拍手を下さった方ありがとうございます!!
時間的に出雲談義についての記事への拍手ですよね?
ということは貴重な古代史ファンのお方でしょうか!?
ありがたやあああああああああ!!!
出雲やスサノヲや大国主命については個別で語りたいネタがたくさんあるのですが、中々自分の中でまとめられません・・・。
できればいつか語ってみたいと思います!
スサノヲは稚羽矢にも通ずるのでそのあたりも含めて語れたらいいなぁ・・・とか(夢)

拍手本当にありがとうございました!
お暇がございましたら是非お気軽にお越し下さい!
またのお越しを心よりお待ちしております!

万葉時代メモ

「ころも片敷く」

・旅などの最中に「ころも片敷く」という表現をする歌がある
・ころも・・・所謂「肌着」や「下着」の意。「上衣」は「きぬ」と発音した
・旅に出る場合、夫婦で「ころも」を交換してそれぞれ身に着けていた
・この時代、寝る時は「ころも」を敷いてその上に人が寝ていた
・男女で寝る場合は当然双方の「ころも」を敷いて寝た
・それゆえ、「ころも片敷く」とは、片方だけ(一人分)の「ころも」を敷く、という状態
・男の場合、妻(恋人)の「ころも」を敷いて寝ている
・つまり「ころも片敷く」とは、旅などで伴侶(恋人)と離れている悲嘆を表現する言葉
※当時はその人が長く使っているものや肌に直接触れているものなどには、使っている人の魂や思いが宿り、預けた相手を守ってくれるという信仰があった※


「霧」

・この時代、悲しい思いや、辛い気持ちは、募ると外に「霧」となって現れると信じられていた
・いとしい男を遠くの新羅の国に旅立たせようとしたある女の歌
―君が行く 海辺の宿に 霧立たば 我(あ)が立ち嘆く 息と知りませ
※訳※あなたのおいでになる旅の、その海辺の宿に、もし霧が立ったならば、それは家で待っている私の嘆く息だとお知りくださいませ
他多数の「霧」を嘆きの象徴として使用する類似表現あり


「心」

・この時代、人々は心を「緒(お)」(ひも)のようなものと考えていた
・根元があって、そこから数条の「緒」が伸びており、普段はぴんと張っている
・しかし、平常心を失くすとそれが揺れたり、絡まったり、萎れたりする
・この「緒」は肝の向かい側にあると考えられていた
・つまり、現代人の考えるは「心」は体全体を支配する抽象的なものだが、当時の人々にとっての「心」は臓器の一つに属するものという感覚だった
・「心も解けず」「心も萎(しの)に」などの表現あり


こんな辺りまで読んでます。
大体半分くらいまで来ました。
新書は読むのが楽で助かる!
あと、「愚者の賦」一冊を読んだお陰で、伊藤先生のテンポが少しずつつかめてきて進めやすくなってきたのもあるかもしれません。
この調子でどんどんいくぞ!

あ、因みに上に書いているメモは、創作で使えそうかなと思った部分だけ抜粋してます。
ホントはもっとたくさん面白いことが書いてあるんですよ!

出雲に行ってきました

今日(もう昨日ですが)出雲に行ってきました。
毎月恒例出雲の荒神谷遺跡博物館での古事記談義の講義ですよ!
今回でついに「大国主」の名前が出てきました!
古事記ではスサノヲの六世の孫ということになっています。
そして彼が初めて活躍するのが有名な「因幡の素菟」伝説ですね!ウサギ!ウサギ!今年の干支ですね!
大国主の兄たちがウサギを見つけたときに、理由も問わずに「おまえ、塩水で洗って風に吹かれてろよ」的なことを言ってウサギはさらにひどい状態になってしまい、後に通りかかった大国主に「おまえ、どうしてそんなことになっているんだ」「真水で洗って、蒲の穂を敷き詰めた上に寝転んで癒しなさい」と言われて見事完治した、という部分。
兄たちは理由も聞かずに、処置も適当だったのに対して、大国主(ここではオホナムヂという名前ですが)はまず理由を問いただしてから、正しい処置をした(=大国主が医療の神様という側面もあるのはここから)という見事な対照性が古事記の仕掛けですね!
また、山田永先生著『「作品」として読む古事記講義』では、兄たちはウサギにわざと間違った処置をした(=意地悪をした)わけではなく、正しい処置を知らなかった(=ちょっとした怪我なら塩水で洗えば消毒になる)だけだとの指摘もあって、なるほどね!と思ったこともありました。
今回の講義では、「知識がなかったのか、悪意的に行ったのかは両方の解釈がある」とのことだったので、さすが藤岡先生は見識が広い御方ですね!と感服いたしました。
大抵いつもこの部分は兄たちの意地悪でやったとだけ説明されるので。
いろんな解釈があって面白いですね!
この後感謝されたウサギに「君は今袋を背負っているけど(=兄たちの荷物もちだけど)、八上比売(やかみひめ)は君を選ぶよ!」と託宣を受けて見事兄たちを押しのけて美女ゲットのコースを進む大国主は皆様ご存知の通りです。
因みにここで袋を背負っていることや、大国が音読みだとダイコクになることから、七福神の大黒様と混同されているというのは結構有名な話。(神仏習合の時代で特にそのイメージが強くなっていったようです)
このお陰で大国主は食物・財福の神様という側面も増えます。(どんどん増える大国主のスキルw)
で。
この後逆上した兄たちに迫害されては華麗に復活を遂げる大国主様ですが、意外な話が一つ分かりました。
大国主の復活をカムムスヒノ神にお願いにいったのは母親の刺国若比売(さしくにわかひめ)ですが、なんと出雲国にはこの刺国若比売を主祭神として祭る神社は存在しないとのことでした!
キリスト教では聖母マリアの位置にある刺国若比売をどうして大国主のお膝元である出雲で祭らないのか。
大変興味深い話ですね!


かなり端折って書いてしまいましたが、今日の講義は大体こんな感じでした。
因みに帰りについでに本屋に寄って伊藤先生の本を物色してみようと思ったらなんと凄い本を見つけてしまいました!!!
えーーーーーーー!!!!!!!
な、な、な、なんとここで何度も書いている私の最愛の考古学者の森浩一先生が「萬葉集に歴史を読む (ちくま学芸文庫) 」なんてタイトルの本を新刊でお出しになっていらっしゃるではないですかああああああ!!!!!
ちょ!森先生が万葉集だって!何てタイムリー!待って!知らなかった!アマゾンちょっとちゃんと私に薦めといてよ!って思って確認したら割と何ページか後のほうにこっそり薦められてました。
いつの間に!(ニューリリース情報もチェックしてるのに!)
で、買 い ま し た 。






・・・・・orz(無言で手をつく)




だ、だって!(だってじゃない)
森先生だし!(森先生は超大御所&人気の先生なので例え一年後でも問題なく手に入ると思われます)
文庫だったから安くて手軽だったし!(同じような本を何冊未読で持っていることか)
あぁ・・・私、何してるんだろう・・・。
因みにこういう万葉集を文学としてではなく、それを使って歴史を読み解く的な本は結構出ていて私も一冊持ってますが、実はちょっと苦手でした。
万葉集はやはり文学として鑑賞するのが楽しくて、伊藤先生と出会ってからは特にその気持ちが強くなっていたのでさらに苦手意識が増大するという。
というのも、万葉集には色々な思いが込められていて、それを史実の確認のために使うというのは何となく抵抗を覚えてきていたのです。
しかし!
森先生ですから!
森先生は他の人とは違うんです!
考古学者なのに文献史学を始めその他の分野にも大変造詣が深い方なのです!
森先生なら間違いない!
というか、森先生のお書きになる内容なら、他の人が書くと無味乾燥な事実になってしまうことさえロマンが溢れていることはもはや確実なんです!
うわああああ!!楽しみすぎる!
ありがとうございます森先生!このタイミングで万葉集関連の本をお書きいただけるなるなんて運命としか思えませんでした!
やったああああああああ!!!!


あ、ちゃんと、図書館の本を優先して読みます。


ちょっと私信
さわ様
その解釈で間違い無いです!w
ウチは伊藤先生の解釈に則っ(たふりをし)て進んでいきます。よろしくお願いします。(何を)
ぴょんぴょん跳ねてる鈴さん超かわいい!!
そして見られてることに気付いて笑顔で阿高に手を振る鈴さん超萌える!!食べてしまいた(自重)
ご馳走様でした!

櫻さま
その説は大変申し訳ございませんでした!&こんな奴ですがこれからも何卒よろしくお願いします(土下座)
そそそ苑上皇女様かわいいいいいい!!!
こっそり待ち受けにしちゃいたいくらいかわいいいいい!!!(←一歩手前でなんとか堪えました)
これからも更新楽しみにしております!

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