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お返事です・その260&ありがとうございます!!

雨の日が増えてきてやっと梅雨らしくなってきた因幡です。
ジメジメして嫌だなぁと思いつつ、でもこの時期に雨が降らないとどうも落ち着かない気持ちになります。
複雑です(笑)
とはいえ、九州の方ではそんなのんびりしたことは言っていられないくらい雨が降っているようで心配です。
日向神話に熱中しているせいで、普段以上に九州が気になる今日この頃です。

琴さま

ようこそお越しくださいました琴さま!!
お待ちしておりました!!フォウ!連パチありがとうございます!
[水出しの緑茶と愛]ありがとうございます!!(ゴクゴクゴク、ぷっはー!)
こちらはいつもどおり粗茶ですが・・・つ[麦茶]<この雨で少しは気温が下がって過ごしやすくなってほしいものです

>隼人と隼人舞のお話を非常に興味深く読ませていただきました。

お読みくださってありがとうございます!
あの後「隼人と馬」という興味深いテーマで語っておられる森浩一さんのコラムを見つけてしまいました!
隼人は本当にたくさんの人たちの興味を引き付けているんだと改めて思いました。
私がここで書いていることは、偉大な先人の上澄みを掬っているようなものですが、それで少しでも興味を持っていただけたら大成功です!

>ウガヤフキアヘズの誕生のお話がきましたね!
>それにしてもすごいお名前です。
>漢字表記を初めて見た時には「???」状態だったことを思い出しました。


確かに、今の私たちには分かりづらい名前ですよね。
多分「桃から生まれたから桃太郎にしよう」くらいのノリで付けられた名前なんだと思います。
それにこの時代は漢字自体が十分に定着していなくて、随分ユーモラスに富んだ使い方がされているのも、分かりづらい一因かもしれません。
今後も「ちょww待てやwwww」とかツッコミを入れつつ楽しく読んでいこうと思います。

>「父の轍は踏みませんでした」に笑ってしまいました。

山「・・・この話がおれの子守唄だったからね(遠い目)」
ニ「!?」


>「見てはいけない」といわれると余計見たくなってしまうという悲しい性・・・。

そうなんです、人間心理としてはよく分かりますよね(苦笑)
「見るなのタブー」は「鶴の恩返し」や「浦島太郎」や「イザナキの黄泉国訪問」なんかが日本では有名ですが、海外にも同じようなものがたくさんあります。
海外で有名なのはやはり「パンドラの箱」と「オルフェウスの冥府くだり」でしょうか。
特に後者は「イザナキの黄泉国訪問」と非常によく似た神話なので気になっています。

>母親が子どもを置いていってしまう・・・確かに何か深い意味がありそうです。
>父親のもとに絶対いなければならない事情があったのかもしれないですね。
>気になります・・・!!


つまならない読み解きをすれば「後継者を得るため」ということになるかもしれませんが、どうしてもそんな単純には終わらせたくないと思っています。
特にヤカミヒメの場合は木俣の神が大国主の後継者にはなっていないわけで、このあたりがかなり気になります。
何か面白そうなことが分かれば、ここでご報告させて頂きますね!

>おお!ついに神武天皇が!!
>楽しみにしております。


これで日向神話に区切りがついてしまうと思うと、やり遂げたというよりも寂しい気持ちの方が勝ってしまうような気がします。
語り終えた後もしつこく九州地域に注目しておこうと思います。

>それから、りんこさまからの伝言をどうもありがとうございました。
>私もツイッターぐらいしかやっていないため、りんこさまと直接お話することは難しいので、本当にありがたかったです!!
>同じ官能部部員として、楽しく活動していけたらいいなと思っております!!


私にできることでしたらいくらでもお手伝いいたしますので使ってやってくださいな!
りんこさまはとてもバイタリティーがあるお方のようです。
いろいろ刺激を受けています。
いろんな方々とこうして交流出来て、お互いに影響しあえるのは本当に楽しいですね。
今後ともぜひよろしくお願いします!

コメントありがとうございました!!
琴さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
拍手のみのお方もありがとうございます!!
2連パチ嬉しいです!!
日向神話がいよいよ次で終わります。
今日か明日には書きたいと思っています。
よろしければ最後までお付き合いください!
拍手ありがとうございました!!

お返事です・その259&ありがとうございます!!!!

今日は万葉集サークルの日でした。
サークルの人から「朱鳥の陵」という小説をお薦め頂いたので読んでみようと思います。
ざっとあらすじを検索したら、なんだかかなり血なまぐさそうな雰囲気でドキドキしています。

光道風さま

ようこそお越しくださいました光道風さま!!
おまちしておりました!!
粗茶ですが・・・つ[麦茶]<どうぞごゆっくり!

>こんばんは 相変らずの体調ですが、何とか生きてます(爆)。

これからは体調的にも厳しい季節になりますね。
どうかご自愛くださいませ。

>外出をあまりしてないので、また「勾玉」シリーズを読み直してました。阿高って、結婚しても「苑上」とは呼ばずにやはり「鈴」なんでしょうか?(笑)

そのテーマは実は薄紅ファンサイト内ではたびたび話題に挙がってます。
私としては、おそらく阿高は「鈴」呼びだろうと考えています。
ただ、「苑上」という名前は武蔵国では阿高しか知らない名前(阿高が覚えていればですが)のはずなので、創作のテーマとして「阿高の『苑上』呼び」というのはかなり妄想し甲斐があると思っています。
まだうまくいかせるほど練りきれていないのが正直なところですが(汗)、何かが降りてきたらぜひ取り組んでみたいです。

>あと、竹芝の「明玉」って、遠子の元で「白」に変じた玉とは別なんですよね。なんて事をふと思いました。

なんと!
私はてっきり遠子が持っていた顕玉だと思っていました。
実際のところどうなんでしょうか。
白鳥ファンサイトの方々の間では議論されているかもしれませんね。

>「一個人」別冊の「日本の神様入門」に「出雲風土記」の国引神話他のストーリーが事細かに書いてあったので、興味深く読みました。(これも、買って平積みしてたので、ようやく読みました。)

「出雲国風土記」も大好きです!
余裕があればここで少し詳しく書いてみたい気持ちもあります。
国引き神話は全国的にはどうか分かりませんが、地元ではかなり人気がある神話です。
随分前に島根で行われた国体のニックネームが「くにびき国体」だったり、八束水臣津野命が島に縄を掛けて引っ張っているモニュメントがあったり、この神様を祭っている長浜神社はスポーツのご利益があるので地元の中学生から結構有名なスポーツ選手までいろんな人の絵馬があったりします。
国引き神話は出雲国風土記の神話の中ではおそらく一番愛され親しまれている神話です!

>明治時代に描かれた「海彦」の絵を某所で(笑)見たんですが、それも「ワニ」に乗ってました。これ言いたかったんですが、自分とこで某所の感想をなかなかアップしないので、こちらで一足先に。

神話モチーフの絵画って結構たくさんあって楽しいですよね。
私も先日コメントで教えて頂いた山幸彦の絵を見ましたが、本当に神々しくて震えました。
それにしても、「和邇」を「ワニ(爬虫類)」とする説は私が思っていた以上に受け入れられている説だったんですね。
勉強不足でスミマセンでした<(_ _)>
これからも少しでも何か引っかかることがあったらぜひお気軽にお知らせくださいませ!

コメントありがとうございました!!
光道風さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
昨日から今日にかけて拍手を下さった方々ありがとうございます!!!!
いつもよりたくさん頂けました!単パチから4連パチまで!
2記事UPへの労いの拍手でしょうか?
嬉しいです!ありがとうございます!
日向神話は調べれば調べるほど後からいろいろなことが分かってきて、改めてとても大きなテーマなのだなと感じました。
これからも追加で分かったことをここで楽しく喋くろうと思いますので、お付き合い頂ける方はぜひよろしくお願いします!
拍手ありがとうございました!!

日向神話~ウガヤフキアヘズの誕生~

※隼人と隼人舞に関しては下の記事に書いておりますので、ご興味のある方はご参照ください!

さあ!豊玉姫出産話です!
兄を服従させたホヲリ(山幸彦)のもとに、妻の豊玉姫が綿津見の宮からやってきました。

ここに、海の神の(むすめ)豊玉(とよたま)毘売(びめ)命、自ら(ホヲリのもとへ)()ゐ出でて(まを)ししく、

(あれ)は、(すで)妊身(はら)みぬ。今、産む時に臨みて、これを(おも)ふに、天つ神の御子は、海原に生むべくあらず。(かれ)()ゐ出で到れり」

とまをしき。

豊「できちゃった(照れ)」
山「マジで!?やったぁ!」
豊「天つ神様の御子だから、やっぱり海で生むわけにはいきませんものね。だから陸にきちゃいました」

妻の訪れを喜ぶホヲリ(予想)。
父の轍は踏みませんでした。
さっそく子どもを生むための産屋を作ることにします。
しかし、ここで事件が。

(しか)くして、即ちその海辺の波限(なぎさ)にして、()()(もち)て(屋根を()く)葺草(かや)()て、産殿(うぶや)(つく)りき。
ここに、その産殿を未だ()()へぬに、()(はら)(には)かなるに()へず。
故、産殿に()()しき。

山「もう少しで産屋が完成しそうだね」
豊「うっ」
山「え?」
豊「産まれる」
山「ええええ!!!」

なんと産屋がまだ完成していないのに豊玉姫が産気づいてしまいました!
仕方ないので未完成の産屋に入ることに。
ここで、豊玉姫はホヲリにお願いをします。

(しか)くして、まさに産まむとする時に、その日子(ひこ)(=ホヲリ)に(まを)して()ひしく、

(およ)(あた)し国の人は、産む時に臨みて、本つ国の形を(もち)産生()むぞ。(かれ)(あれ)、今本の身を以て産まむと()(ねが)ふ、(あれ)を見ること(なか)

といひき。

豊「あなた、私のような国が違う者たちは、子を産む時に元の姿に戻ってしまいます。だから、私が産屋にこもっている間は決して中を覗かないでくださいね
キター!
もう分りますよね。
こんなこと言われたら、絶対覗きます。
フラグってやつですね。
見るなと言われたら見るんです。
言うなと言われたら言うんです。
食べるなと言われたら食べるんです。
日本神話だけではありません。
世界中の神話・物語でそれはもう決定付けられています。(一般に「見るなのタブー」と言われることがあります)
もうこれは避けられない運命なのです!

ここに、(ホヲリは)その(こと)(あや)しと思ひて、ひそかにそのまさに産まむとする(様子)を(うかが)へば、八尋(やひろ)わにと()りて、腹這(はらば)ひもごよひき。
即ち(ホヲリは)見驚き(かしこ)みて、逃げ退()きき。

腹這(はらば)ひもごよひき・・・腹這いで体をくねらせていた
山「(豊玉姫はあんなこと言ってたけど、やっぱり心配だよね。ちょっと覗いてみよう)(ゴソッ)ね、ねぇ、大丈夫かい?」
―とても大きいワニが腹ばって身をくねらせているのを発見―
山「(バサッダッ)おれは何も見ませんでした☆」

やっぱり見ちゃった!
どうせそうだと思ってたけど!
そして、「見るなのタブー」の決まりとして、もう一つ。
見たことは確実に相手にバレます。

(しか)くして、豊玉毘売命、その伺ひ見るを知りて、心(に)(はずか)しと思ひて、(すなは)ちその御子を生み置きて、(ホヲリに)(まを)さく、

(あれ)は、(つね)(うみ)(みち)を通りて(地上世界に)往来(かよ)はむと(おも)ひき。(しか)れども、()が形を伺ひ見つること、これ(いと)(はずか)し」

とまをして、即ち海坂(うなさか)を塞ぎて、(ヒメは自分の国へ)返り入りき。

山「や、やぁ豊玉姫!無事に生まれて何より・・・」
豊「見たわね」
山「え」
豊「見たわよね(怒)」

やっぱりバレたー!
豊「ひどい・・・これからも海の道を通ってこようと思ってたのに・・・」
山「ご、ごめ・・・」
豊「あなたにはもう二度と会いたくないわ!さよなら!(バッ)」
山「豊玉姫ー!」
子「おぎゃー」

大国主の元を去る八上姫もそうでしたが、ここでも夫の元を去る妻は子どもは置いていきます。
この時代(古事記が書かれた時代)は随分と男系制が浸透してきていましたが、子どもは母親の元で育てられるのが一般的でした。
それゆえ、普通の感覚なら母親は子どももいっしょに連れていってしまうはずなのです。
なぜ子どもを置いていくのか?
いろいろ検討の余地がありそうです。
とりあえず続きを見てみます。

ここを以て、その産める御子を(なづ)けて、(あま)津日(つひ)(たか)日子(ひこ)波限(なぎさ)(たけ)鵜葺草(うかや)葺不合(ふきあへずの)(みこと)()ふ。

生まれた子どもは、産屋の屋根の葺草がまだ葺き終わらないうちに生まれてしまったという意味の「ウガヤフキアヘズノ命」と名づけられた。
ウガヤフキアヘズ!
これで日向三代全員登場しましたね!
「ニニギ」「ホヲリ」「ウガヤフキアヘズ」の三代をあわせて日向三代と呼んでいます。
この後、海に帰った豊玉姫は、やはり夫への思いを断ち切ることができず、妹の玉依姫に歌を託します。
玉依姫は姉の思いを携えて、陸へやってきます。
ホヲリは玉依姫から受け取った歌に心を込めて返歌をしますが、二人が再び会うことはなく、ホヲリは580歳でこの世を去ります。
御陵は高千穂の山の西とのみ、古事記には記されています。
スゴイ年齢だ!とお思いかもしれませんが、実は上巻で唯一記されている天つ神の死の記述です。
ご存知の通り、天つ神は死にません。
しかし、コノハナノサクヤ姫とニニギの結婚のところで出てきたように、これ以降の代は寿命を持つことになります。
段々と人に近づいていくのです。

さて、本文は本当はここまでの予定だったのですが、折角なのであと1回だけごく短いものを書きます。
上巻最後の締めとなります。
中巻冒頭の英雄にして初代天皇とされる神武天皇の誕生です。

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