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お返事です・その58

萩野さま

お待ちしておりました萩野さま!!
[クッキー]ありがとうございます!
しかも手づくり!?凄い!!
それでは つ[紅茶]<これで一緒にアフタヌーンティーで薄紅と万葉集と野球について熱く語り合いませんか!?<上品なシチュエーションなのに話題チョイスが熱い

>シチュエーション的に雨は私も好きです。しかし現実には低気圧が来るので体調は悪くなります(笑)
実は私も雨の時はちょっと体調崩し気味です(笑)
昔はそうでもなかったんですが、最近は歳のせいか影響を受けやすくなってきたようです。遺憾です。
7年前くらいなら夜中2時くらいに降り出した雨に誘われて深夜徘徊したりしたこともあったんですが、今はもう無理ですね<何してんだ兼倉

>兼倉様の仰る閉塞感というのはわかる気がします。あと、視界が曇って、見えるはずの景色が見えなくなったり、雨の音でかき消されて外と聴覚的にも断絶される感じが好きです。
うわああ!そう!そうなんです!それです!
スミマセン私かなり言葉足らずで!
萩野さまはまるで国語の先生みたいに児童の足りない言葉を補って下さる!
私国語は昔から苦手で(読書は好きだけど読み解きが破滅的に出来ない)、そんな時よく先生に「兼倉さんはこういうことがいいたいのかな・・・?」みたいにして導いていただいていたことを思い出します。<未だに成長がない

>いつもいつもお優しい言葉で私の余計なひとりごとを拾っていただきありがとうございます!
まさにこちらの台詞・・・!
っていうか萩野さまのご説明に勝手に乗っかってスミマセン!
こちらこそどんなに心を尽くして御礼を申し上げようと全く足りないほど感謝させていただいております!ホントに!<また言葉が足りない気がする・・・(ジレンマ)

本当に本当にありがとうございます!
もうこのサイトは萩野さまなしでは語れないくらい力を頂いております!
毎回毎回萩野さまからのコメントが楽しみで楽しみで・・・(期待しててスミマセン・汗)
これから雨の多くなる季節できっと体調的にもお辛いことと拝察いたします。どうかお体をお厭いくださいませ。
萩野さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!<むしろてぐすね引いて待ち構えています(ェ)
ありがとうございました!

更新しました。

更新しました。
本日の更新は阿苑でシチュエーションは「雨」。
前にも短い文で書いたお題ですが、個人的に雨のシチュエーションが好きなのでまたやってしまったという(笑)
今後もまた機会があれば書きたいなぁと思っています。

つばらつばらに

この間の水曜日にまた万葉サークルに参加してきたのですが、その時からずっと耳に残っているフレーズがありまして。
それが題名にしている「つばらつばらに」です。
単独で「つばらに」とも使います。
初めて聞いた時、単純にとても耳触りのいい音だなぁと思いました。
意味は「しっかりと、じっくりと、つぶさに、折に触れて何度も、丁寧に、つらつらと」などです。
大伴旅人(家持の父)の歌で

浅茅原(あさつばら) つばらつばらに もの思へば 古(ふ)りにし里し 思ほゆるかも

というものがあります。
意味は、「浅茅原のつばらではないが、つばらつばらに(=つらつらと、折に触れて何度も)物思いに耽っていると、今は古びてしまった明日香の里で過ごした若き日のことが懐かしく思われるよ」となります。(兼倉の意訳ですので結構適当ですよ!)
あ、余談ですが関西(京都かな?)のお土産物に「つばらつばら」というどら焼き状のお菓子があって、サークルで頂きましたがとてもおいしかったです!
また、額田王の長歌で

味酒(うまさけ) 三輪の山 あをによし 奈良の山の 山の際(ま)に い隠(かく)るまで 道の隈(くま) い積(つも)るまでに つばらにも 見つつ行かむを しばしばも 見放( みさ)けむ山を 情(こころ)なく 雲の 隠さふべしや

ずっと慣れ親しんできた明日香やその近くの奈良、その景色をつばらに(=しっかりと、つぶさに)見ていたいのに、心無い雲が隠してしまってもいいのかしら?そんなはずないわ、みたいな意味です。(省略してますが、ちゃんと訳すと枕詞とか反語とか色々凝らしてあって、物凄く技巧的で素晴らしい歌です)

古代史や古代文学に触れていると、確かに現在に通じる精神を感じて萌え萌えすることが多いのですが、実は同じくらい今は無くなってしまった古代特有の言葉とか感性にもかなり萌え滾ったりするわけです。
できれば創作の方にもこういう古代独特のものを取り入れてみたいと思っているのですが、なかなかネタにまで昇華できなくて胸の裡でくすぶっている感じです。
こういうのがうまくいかせる人の文章とか絵とかに出会うと凄く感動します。
伊藤博先生曰く「連衆者的態度(=古典を隣人として見る)」という姿勢が私の理想ではあるのですが、なかなかうまくいきません。
この他にも以前書いた「ま幸(さき)く」もかなり心をつかまれる言葉です。
いつか活かせる日が来るのか・・・。

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