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行ってきます。

今日の夜行列車で出発します!
目的地はそう・・・東京です!

ああ、本当はここに九州(高千穂)と書く予定だったのに・・・だったのに・・・(この往生際の悪さ)
この悔しさは必ず晴らします。絶対です。

と、いうことで、本当にかなり急に決めましたが、明日明後日と東京の美術館および博物館めぐりをしようと思います。
行く予定の場所は以下の通り。

・東京国立博物館
噂の故宮展を見に行きます。
白菜には間に合わなかったけど…!

・国立歴史民俗博物館
現在催されている企画展「弥生ってなに?!」を見に行きます。
4年前には「縄文時代はいつから!?」という企画展も見に行きました。
思えば当時は新年明けた四日目、このためだけに上京したのでした。
そしてこの年の11月に当サイトは開設されました。懐かしい。

・東京国立近代美術館
ここから今回の旅行のメイン目的です。
突如として日本画の川端龍子(りゅうし・男性です)にハマったので、東京の美術館に収蔵されている龍子さんの絵を見たくなったのです。
ちなみに島根県の足立美術館に収蔵されているものはもう見に行きました。
どんな絵か知っていたのに、本物を前して全身硬直してしまいました。
本物はやっぱり違う。

・龍子記念館
あまり大きくはなさそうですが、川端龍子目的の旅行ですから、何があろうと外せません。
むしろここが一番のメイン。

・五島美術館
ここも龍子さん目的で行きます。
でも足立美術館のおかげで他の日本画にも芋づる式にハマり気味になってしまったので、その辺りも楽しみにしたいです。

・山種美術館
龍子さんの作品はそんなに多くなさそうですが、実は私が龍子さんにハマるきっかけになった作品「鳴門」があるらしいので、絶対には外せません。


こんな感じです。
正直国立歴史民俗博物館だけかなり離れていて、しかも私がギャラリートークも聞きたいと思っているため、時間をどうやってやりくりするかがとても難しい日程になってしまったのですが、とりあえず頑張ってきたいと思います。

・・・本当は関東にお住いの方にどなたかお会いできたらとちょっと思ったのですが、あまりにギリギリに決めたため誰であろうと今更お声をおかけすることも憚られ、今回は完全に一人旅とすることにしました。
りえさんとか、琴さんとか、他にも関東にお住いの未だ見ぬオギワラーのお方と少しでも交流を持ちたかった・・・。
今後は早くから計画的な行動を心がけようと思います。

そういえば、高島屋史料館にも龍子さんの作品があるらしいので、どこかで大阪にも行きたいと考えています。

閑話休題@薄紅天女について

古事記語り中ですが突如としてこんなこともあります。

閑話休題@薄紅天女について

最近薄紅天女について考えている時間が多いです。
あ、最近じゃなくていつものことでした。(知ってる)
最近考えていることは、薄紅天女最大のミステリー「阿高が苑上を武蔵に行こうと誘った時、どうして自信満々だったのか」ということです。
そんなの疑問に思ったこともないよ、という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方は読み飛ばしてしまってください。

「だめ。帝の娘でなかったならと思うけれど。でも、わたくしはそうなんだもの」
「知っている。でも、鈴がどう思っているか知りたい」

阿高は声を抑えていたが、ためらいのないものが感じられた。
阿高はとっくに知っているのだと、苑上は思った。


阿高は苑上の本音をどうやって知りえたのか?
何か決め手になるようなものが本文にあったのか?
そもそも、阿高は知っているとは言っていない。
苑上が主観的に阿高はすでに知っていると思っているだけ。
阿高がこのとき思っていたことは、本当は何だったのか?
それを苑上が知る日は来るのか?

と、いうようなことを暇があれば考え、無くても考えているわけです。
これは、かなり楽しいです。
みんなもやったほうがいいよ!と、全世界に向けて叫びたいくらい楽しいです。

以下は私のメモです。

・人ならざる力を持ってしまった阿高はそもそも自分が故郷にいたら迷惑になると思っていたから、怨霊退治をする決意をして陸奥から帰らずに都にやってきた。
・皇女を連れて帰るということは、どう考えても故郷に大変なことをもたらす危険性が高い。
・どうして阿高はためらわず(苑上曰く「大ごととは考えていない」)、苑上を連れ帰ろうとすることができたのか。
・大事な人たちの迷惑を超えて、何かを成し遂げたいと思う気持ちが生まれたということ?
・または、苑上に会いにいく前に、今上帝とすでに密約のようなものを交わしていたとか?(「風神秘抄」の草十郎みたいな脅しなのか?またはもっと平和的な何か?)

このサイトを始めた時、私の立場としては「阿高が知っていた(確信していた)のは、苑上が武蔵行きを断らないだろうということであり、苑上が阿高を好きだということではない」としていました。
そろそろこの部分にも一度メスを入れた方がいいかもしれないと思い始めています。

【国譲り神話】第三回:キジの鳴女(後)

始めにお返事いたします!

匿名希望のお方

お返事が遅れてしまって本当にスミマセン!
空色勾玉のちーさやはすべての始まりなので、私の中では結構特別なポジションです。
語りたいような、でもこのまま自分の中でふんわりとさせておきたいような、手を出すのがちょっと怖い二人かもしれません。
あたそのにお目覚めになられたとのこと、おお、それはあたその界にとって大変すばらしいことです。
ぜひずずいと、そのまま深みにハマっていただきたいです。
最近の私の作品をお読みくださった、ということは、おそらく私の語りをお読みくださったということですね。
本当にありがとうございます。
このサイトはもともとは2010年11月から一年間毎週日曜日に二次創作(小話程度のもの)を更新しておりました。
語りはその過程で私が疑問に思ったことや、もっと深めたいと思ったことについて日記の延長線上の呟きとして書いたことが、気づけばそれが結構な量となっておりましたので、とりあえずカテゴリーを独立させてみたのが始まりです。
なので、語りはその先それを元にして創作することをある程度念頭に置いて書いています。
妄想補完が多いのはその影響です。
草薙先生の作品もお好きですか!おお!やはりオギワラーとNGライフはかなり親和性が高いですね!
芹沢さんの赤面は草薙作品の至宝です。(言い切った)
今後もオタク生活まっしぐらに生きていく予定ですので、今後ともまったりお付き合いいただけましたら幸いです!
拍手のみのお方もありがとうございます!
3連パチとか10連パチとか19連パチとか・・・!(驚)本当に力を頂いております!
最近職場がものすごい忙しさで(人間ドックとか健康診断とかガン健診とか)帰宅しては息つく暇なく倒れ伏す日々ですが(もしくはテレビ番組の録画を流し見だけして終わる)、生きています!
鳴女ちゃんピンチのまま放置してごめんね!
お待ちくださった当サイトにとっては神のようなお方々もまことに申し訳ございませんでした!
やっと再開します!
あまりにも間が空きすぎたので、仕切り直しもかねて新しい記事で書きます!

即ち天若日子、天つ神の賜へる天のはじ弓・天のかく矢を持ちて、その雉を射殺しき。
爾くして、その矢、雉の胸より通りて、逆まに射上がりて、天の安の河の河原に坐す天照大御神・高木神の御所にいたりき。

高木神、その矢を取りて見れば、血、その矢の羽につけり。

高「アマテラスよ、この矢はまさか・・・」
天「高木神、これは間違いなくアメノワカヒコに与えた矢です」
高「血が付いているぞ。これはアメノワカヒコが征伐した国つ神の血か、それとも・・・」
天「・・・・・・」
高「確かめねばなるまい」


鳴女ちゃんが殺されてしまいました!!ああ!!
本当にドキドキの展開です。
アメノワカヒコの悪事はついにバレるのか?
ちなみに、高木神って誰だ?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
これは世界が初めて現れた時に生まれた三柱の神様のうちの一柱で、「高御産巣日神(たかみむすひのかみ)」という神様です。
この三柱の神様は特別な神様だと古事記には書かれているのですが、具体的に何が特別なのかはよく分かりません。
ただ、もう一柱「神産巣日神(かむむすひのかみ)」とセットでよく語られる神様です。
それぞれ天つ神にかかわる神話と国つ神にかかわる神話に登場することから、おそらく役割に分担がありそうだということは分かるのですが、どちらもスーパーサブ的な登場なので、その全容は謎です。

それでは続きです!

(高木神)「もし天若日子が、命を誤たず、悪しき神を射むとする矢の至らば、天若日子に当たらずあれ、もし邪しき心あらば、天若日子、この矢に禍れ」

天若日子が朝床に寝ねたる高胸坂に当たりて、死にき。

高木神が矢に呪いの言葉を与えて葦原中国に放ちかえしました。
そして矢は、その言葉の通り、邪しき心を持っていたアメノワカヒコの胸に突き刺さるのです。
なんだか映画の佳境のようなシーンですね。
ところで、アメノワカヒコの前のアメノホヒ(出雲大社宮司の祖神)は、本文では「天菩比」と書かれていますが、それに対してアメノワカヒコは本文で登場時から一貫して「天若日子」とのみ書かれていて「神」とか「命」という尊称を与えられていません。
このあたりが、後に裏切ることになるアメノワカヒコに対する古事記編纂者の立場を感じさせるような気もします。
もしくは古事記編纂当時の出雲の有力豪族(アメノホヒの子孫を名乗っている)への配慮ととるべきか。

キジの鳴女のお話は次の末文を持って、神話となります。

その雉、還らず。
故、今に、ことわざに「雉のひた使ひ(行くだけ行って帰ってこない)」といふもとは、これぞ。

神話と昔話の違いは、これでしたね!

昔話は、いつ、どこの誰のことか分からない。
神話は今に繋がっている。

だから、神話はいつも「今の~~は、これがもとになっている」という言葉が入るのです。


さて、次はキジの鳴女ちゃんから読み取れることをちょっとだけ補足として書いてみます。

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