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まだまだ読んでます

「愚者の賦」をもりもり読んでいます。
現在「Ⅰ随想」を読み終えて「Ⅱ書評」を読んでいます。
読み終えた「Ⅰ随想」はとても面白かった!
伊藤先生のまろやかで謙虚な人柄がにじみ出ていました!
一気に惚れた!
考古学の最愛は森浩一先生ですが、万葉学(を含む文献学)の最愛は間違いなく伊藤博(いとうはく)先生です!
これから伊藤先生の著作をもりもり収集&読破していきたいと思います。

伊藤先生はもう本当に万葉集を愛していらっしゃるんだなぁというのがヒシヒシ伝わってきます。
一つ一つの歌に対する愛情の注ぎ方が尋常じゃない。
秀歌選10冊あったらその中の1冊にも選ばれないような歌にすらも光を当てて、読者の中にその歌の息吹を吹き込んでくれるような解説と視点が随所に散りばめられています。
もともと家持の有名な絶唱三首も明治以前までは誰の目にも留められない(=誰にも価値を感じられない)歌だったわけなので、見方や解釈一つでまだまだ新しい見解が出てきてもおかしくないんでしょう。
それにしても本を読んでいるにつけ、伊藤先生は本当に一つも取りこぼさず、万葉歌全てを愛していらっしゃるんだなぁと思わせてくれます。
そして読んでる私もそれに影響されてどんどん万葉の世界に憧れていくという(単純)
歌自体も素敵ですが、それが詠まれた時代の背景や価値観の読み解きも最高に面白いです!
薄紅天女の時代の直前までの時代に詠まれた歌なので、きっと阿高や藤太や千種や鈴や広梨や茂里や他の皆も、同じ空気の中で生きていたんだろうなぁと思うとさらに楽しくなります。
万葉集楽しいな!

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