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お返事です・その238&ありがとうございます!!!!

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突然ですが、日本刀に関する記事を読んでいて、気づいたことがあります。
日本刀は昔はもちろん武器として使われていましたが、今は美術品として取引されています。
これは、弥生時代に青銅器が巨大化して武器としてではなく象徴として(祭祀などで)使われるようになったことと似ているんじゃないだろうか!と思ったのです!
もともと武器だったものが、その用途で使われなくなったら諸外国では廃れていったのに比べて、日本では人の心を惹きつける美しい芸術品になって生き続けるという、日本独自の文化がまた現れているような気がするのです。
日本は今、弥生時代を繰り返している!・・・というのを友達に熱弁したら「おまえひとりで繰り返せ」と鋭すぎるツッコミを頂きました。(合掌)

それにしても、青銅器も鉄器も元々は必要として輸入された品物や技術だったのに、それが必要なくなっても形を変えてでも生き残らせるほどの熱意というのは凄いことだと思います。
輸入したきっかけは必要だったからかもしれませんが、それを取り入れて懸命に受け継いでいったことは、決して即物的な必要だけではなかったでしょう。
その品物や技術に対して尊敬と熱意をもって取り組んだ当時の人々の勤勉さと純粋さを思うと胸が詰まります。
今私たちが享受している技術のうちどれだけのものが、100年先、1000年先まで残っているのでしょうか。

禁断のRさま

ようこそおこしくださいました禁断のRさま!!
お待ちしておりました!!
今回のお名前は大変危険な香りのするお名前ですね!フォウ!(落ち着け)
あ、粗茶ですが・・・つ[麦茶]<日に当たると暑いですが、室内だと風が心地よく感じます。

>ニニギさまに惚れそうです。と言いつつもう惚れているRです。

あの記事の後にニニギ様に惚れて下さったのはRieさまだけかと思われます!
ニニギ様は関係各所から著しく不興を買ってしょんぼりしていたと思うので、Rieさまのお言葉にきっと泣いて喜んでくれたのではないでしょうか!?
ニ「おれの本当の良さを分かってくれるのはおまえだけだ」
よかったね!ニニギ様!

>海幸山幸の登場、待ってました!
>謎の存在ホスセリが気になってたまりません。


海幸山幸フォウ!そしてワタツミももう間もなくです!
ホスセリに関しては私もとても気になります。
ツクヨミほど注目されていませんが、出自の割に活躍がほとんどない人物というのは、何かしらの意志を感じずにはいられません。

>「ものの全体を表現せずに一部のみを描写する」
>いままで意識したことはなかったですが、これってすごく面白いですね。


私も本で指摘されるまで気づきませんでした。
他にも出雲国譲りの最後宴のシーンで「口が大きく、尾が翼のように立派なスズキ」という表現もあります。
「口が大きい=サイズ自体が大きい」「尾が翼のように立派=全体ももちろん立派」ということになるでしょうか。
これは今にも通じる技術ですよね!
こういうところを見るにつけ、人の感性は1300年経っても変わらないんだなぁと妙に感慨深く思います。

>兄弟のやりとりも、兼倉節がきいていてニヤリとしてしまいました。
>次回の更新も楽しみです!


ニヤリとしていただけましたか!ありがとうございます!
今回は本文に独特の言い回しが多かったので、現代風会話文を少し多めに書きました。
出来る限り現代語訳に頼らず、本文を読んでもらえるように今後もいろいろと試行錯誤していきたいと思います。

コメントありがとうございました!!
Rieさまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
拍手を下さった方々ありがとうございます!!
2連パチしてくださる方々はもしかして阿高の弱気発言(兼倉の心の声)を気遣ってくださっているんじゃないかということに今更気づきました!!
もしそうだったら本当にありがとうございます!ひょー!!!!
あれは単なる弱気発言なので、決して連パチを強制するものではございません!1パチでもぜひお気軽にどうぞ!
でもやっぱり連パチは凄く嬉しいです!ありがとうございます!
次は糸村和奏さまに頂いたバトンにお答えしたいと思います。
いろいろ語るのが好きな性分なので、バトンを頂くまでもなく好きなことばっかり書いているような気はしますが、いざまとめて質問に答えるというのはこののサイトでは今までにないことなので、気合を入れて回答させて頂こうと思います!
拍手ありがとうございました!!

日向神話~海幸彦と山幸彦の仲違い~

海幸彦と山幸彦のお話です!
それではさっそく本文です!

(かれ)()照命(でりのみこと)は、(うみ)さち毘古(びこ)として、(はた)広物(ひろもの)(はた)()(もの)を取り、火遠理(ほをり)命は、(やま)さち毘古(びこ)として、毛のあら物・毛の柔物(にこもの)を取りき。

まず始めに人物紹介です!
<海幸彦とは>
火照(ほでり)命のことです。
ニニギ様とコノハナノサクヤ姫の第一子です。
海で漁をして幸を得ていたので海幸彦と呼ばれています。
<山幸彦とは>
火遠里(ほをり)命のことです。
ニニギ様とコノハナノサクヤ姫の第三子で、火照(ほでり)命の二人目の弟です。
山で狩りをして幸を得ていたので山幸彦と呼ばれています。

因みに第二子の火須勢理(ほすせり)命は話には登場しません。
日本書紀には名前すらない謎の存在です。

そして続いて用語解説!
(はた)広物(ひろもの)(はた)()(もの)・・・ヒレの広い魚や狭い魚
※ヒレの大きさは魚そのものの大きさにも比例します。つまり大きい魚や小さい魚という意味です
・毛のあら物・毛の柔物(にこもの)・・・毛の荒い(固い)獣や毛の柔らかい獣
※これも同様に毛が荒い(固い)獣は大きな獣(猪や熊など)で、柔らかい獣は小さい獣(兎やキツネなど)を表していると思います。つまりさまざまな獣という意味です。

対句のような表現ですね。
更に古事記の特徴として、「ものの全体を表現せずに一部のみを描写する」という特徴があります。
以前、スサノヲがクシナダ姫のために立てた宮を「垣根の立派な宮殿」という表現をしていたのを覚えておられますか?
垣根が立派な宮とは、もちろん垣根だけが立派なんてことはありませんよね。
垣根が立派な宮、その本命の宮の方はどれほど立派なことか。
古事記はそれを聞く・読む側にどうすればより内容が伝わりやすいか、とても細かな配慮(仕掛け)を行っていますね!

さて、本文ですが、兄弟は普段は海と山に分かれてそれぞれ漁と狩りをしていたようです。
そんなある日、弟の山幸彦が思いつきました。
山「兄さん!兄さん!おれいいこと思いついた!」

(しか)くして、火遠理(ほをり)命、その()()(でり)命に()はく、

(おのおの)さちを(あい)()へて(もち)ゐむと(おも)ふ」

といひて、()(たび)()へども、(ホデリは)許さず。
(しか)れども、(つひ)にわずかに(あい)()ふることを得たり。

山「兄さん、おれたちたまには獲物を交換してみたらどうだろう」
海「いやだよ。なんでおれが山に行かなきゃいけないんだ」
山「いいじゃないか、ちょっとだけ」
海「やだったら、やだ」
山「お願いお願い」
海「いいかげんしつこいぞ、おまえ」
山「一回だけでいいからさ、ね、ね、ね?」
海「あーもう!一回だけだからな!」

基本的にきょうだいは下には弱いものだよね!(そうじゃないきょうだいもあるかもしれませんが)
最初は渋っていた海幸彦でしたが、結局弟のおねだり(?)に屈してしぶしぶ交換してくれました。
兄から釣り針を借りた山幸彦は意気揚々と海へ向かいます。
山「よし!これで大物を釣りまくるぞ!」

(しか)くして、火遠理命、海さちを(もち)(うを)()るに、(かつ)て一つの(うを)も得ず。
また、その()を海に(うしな)ひき。

山「あ~あ、全然釣れないじゃん。しかも兄さんの釣り針もなくしちゃうし、最悪だな」
最悪なのはおまえだよ、このおバカ!というのは私の個人的な感情ですが。
それにしても人から借りたものを無くすなんて・・・。
山幸彦はちょっとおっちょこちょいすぎますね。

ここに、その()()(でり)命、その()()ひて()ひしく、

「山さちも(おの)がさちさち、海さちも己がさちさち。今は(おのおの)さちを(かへ)さむとおもふ」

といひし時に、その(おと)火遠理(ほをり)命の(こた)へて()ひしく、

(なむち)()は、(うを)()りしに、一つの魚も得ずして、(つひ)に海に(うしな)ひき」

といひき。

海「やっぱりおのおのの幸はおのおのの領分で得るべきだ。そろそろ元に戻そう」
山「ホントにそうだね。まったく兄さんの釣り針では小魚一匹釣れない上に、釣り針もどこかにいっちゃったし散々だよ」
海「・・・え?今、何て言った?」
山「だから、一匹も釣れなかったうえに釣り針もなくしちゃったんだよ
海「・・・な」

山幸彦さん、借りたものにケチを付けたあげくに堂々と「無くした」という神経はいったいどうなんだ、というツッコミはいれてもいいのでしょうか。
こうしてみると、古事記に出てくる神様や皇の方々は、なぜかツッコミどころがある方々がほとんどですね。
完全無欠のカリスマ的人物はどこを探しても見当たらないような気がします。(全体的に失礼)
人々の尊敬を集めるというよりは、人々により身近で同情や共感を得るような描かれ方が多いのは、ちょっと大事なことなんじゃないかと思っています。
ギリシャ神話に出てくる神様もちょっと間抜けだったり、ひどいことをしたり、泣いたり笑ったりが多いですよね。
神話ってどうして存在するのか。
少なくとも古事記神話を見ていると、完全に政治的に人々に天皇を賛美させるために作られたとは言い切れないという気がします。
それ以前の、もっと素朴な感性によって、神も自然も人も凄く垣根の低い場所で、英雄を尊敬するよりも友に共感するような気持ちが土台になっているように感じられます。

・・・話がそれました。
戻します。
さて、大事な釣り針をしぶしぶ弟に貸したら無くされてしまった海幸彦は、いったいどうするのか。

(しか)れども、その()(あなが)ちに()(はた)りき。
(かれ)、その(おと)御佩(みは)かせる()(つか)(つるぎ)(やぶ)り、五百(いほ)()を作り、(つぐな)へども、(ホデリは)取らず。
また、一千()()を作り、償へども、受けずして、()ひしく、

「なほ、その(まさ)しき(もと)()()むと(おも)ふ」

といひき。

山「・・・あ、あれ?兄さん?」
海「・・・・・・・・・」
山「え、えぇ…と、ご、ごめんね?」
海「・・・・・い」
山「え?何て言ったの?」
海「絶対許さない!さっさとおれの釣り針を持ってこい!」
山「えー・・・海で無くしたのに探してくるなんて無理に決まってるよ。仕方ないな、・・・ほら、おれの剣を砕いて針をこんなにたくさん作ってあげたよ。これで許してくれる?」
海「そんなクズ針で許せるわけあるか!」
山「じゃあもっとたくさん作ってあげたよ、ほら」
海「何度言わせるんだ!おれは絶対あの針じゃなきゃいやだ!絶対絶対おれの針を見つけてこい!」
山「えー・・・」

山幸彦は自業自得ですね。
海幸彦も頑なになってます。
どっちもどっち・・・とはいえ、若干海幸彦に同情してしまう私です(苦笑)
やっぱり自分が大事にしていたものを無くされてしまったらショックですよね。
しかもこの時代は前にも書いた「感染呪術」という考え方が信じられていた時代です。
「使ったものにはその人の魂が宿る」という考え方です。
古事記だけではなく、万葉集にもたくさん出てきます。
そうすると、海幸彦は自分の釣り針に愛着以上のものをもっていたとしても不思議ではありません。
そう簡単には諦めきれないのでしょう。
新しい釣り針を五百も千も持ってこられても、代わりにはならないというわけです。

さあ、窮地に追い込まれた山幸彦です。
いったい彼はどうするのか。
次回に続きます。

拍手コメントへのお返事です・その237

今日は抜けるような青空の因幡です。
否応なく夏の訪れを感じます。
とはいえ風はまだ冷たいので、暑さはそれほどでもありません。
遺跡めぐりやピクニックなどには今がちょうどうってつけの時期ですね。

琴さま

ようこそお越しくださいました琴さま!!
お待ちしておりました!!
これをどうぞ・・・つ[麦茶]<日本海の白波を眺めていると、だんだんうさぎが跳ねているような気分になって、仕事中なのに心が古事記の世界へ羽ばたきます。(仕事しろ)

>こちらはお天気が悪くて、金星は見られませんでした・・・。
>金環日食はばっちりだったのに・・・!
>私は天文学にも詳しくはありませんが、こうした出来事に非常にロマンを感じるため、できる限り観測するようにしています。
>天文学好きの夫の影響もあるのですが。


私も天文好きです!
父も宇宙とか物理とかが大好きで、私が小学生のころ望遠鏡を買って月をのぞかせてくれました。
それまでテレビか写真でしか見たことのなかった月のクレーターがハッキリと見えて感動したことを今でも覚えています。
お蔭でいまだにNHKの宇宙特集の番組は欠かさず見ています。
去年のコズミックフロントは凄く面白かったですね!
DVDに焼いて何回も見ました!
でも少し前に番組で特集されていたアルマ天文台で事件が・・・凄くショックでした。
それにしても旦那様は天文学好きなお方なら話が合いそうです!
ますます楽しみです!(専門的な知識はほとんどないですが・・・^^;)

>「艶めかしさ」は必須ですよね!!心から賛同いたします!!
>私は官能とかエロスというものは、人生において非常に大切で欠かせない要素だと常日頃から思っております!!
>「エロスは肝心!!」と叫んで苦笑されることも度々です(叫ぶな)
>でも、当の本人は色気なしというなんともいえないオチがついています。


官能!エロス!何という艶めかしい言葉の羅列でしょうか!
それを書いていらっしゃるのがしかも人妻だと思うと胸が高鳴ります!(スミマセン!)
友達の人妻は恋のABCの意味が分からないとかいってました!許されざる天然妻!(それはそれで萌える)
Aはチューでね・・・とか人妻に説明しなければならなかった私のやるせなさは言葉では語りきれません。(何をしているんだ)
エロス好きという時点ですでに色気はばっちりだと思います!どうか自信を持ってください!

>末子相続は乙嫁語りにも出てきますね!
>だいぶ時代は下りますが、菟道稚郎子のあたりも末子相続だったのでしたっけ?
>ただ単にお父さんの応神天皇に可愛がられていただけだったかなあ・・・?
>ああだめだ!やっぱり記憶が曖昧です。


菟道稚郎子!懐かしい話題をありがとうございます!
磐姫の話のところで出てきましたね。(直接本文を語りはしませんでしたが)
応神天皇の寵愛を受けていたという記述はありますが、周りの臣下も違和感なくそれをうけいれていたようなので、やはりこの時代は末子相続の風習が残っていてもおかしくはないような気がします。
古事記中・下巻の天皇系譜がまだまだあいまいなので私もはっきりとは申せませんが、大王の位は生まれた順番以上に母方の血筋の高貴さが重要な意味を持つので、民間よりも随分早い段階でこの風習は廃れていたと思います。
この辺りも調べたら面白いかもしれませんね!

>最近、兼倉さまやRieさまにお会いできることに舞い上がっていてごめんなさい!!
>実は名古屋に行くこと自体が初なので、かなりわくわくドキドキなんです。
>熱田神宮には絶対参拝したいと思います!!


熱田神宮私も行きます!
ヤマトタケル伝承を巡らなければと今からいろいろ調べているところです!
東海地域は古事記的にも考古学的にも大変興味深い地域なので、そういう方面でも凄く楽しみです!
私も名古屋は初めてなのですが、弟が丁度愛知在住なので、何か困ったら頼ろうと思っています。(迷惑な姉で申し訳ない)
琴さまやRieさまにお会いしたらどんな話をしようか、私もわくわくドキドキです!

>トヨタマヒメとタマヨリヒメのペットがチンアナゴ・・・!!
>これはたまりませんね!!姫様方は抱き枕もお持ちなのでしょうか?
>こういうどうしようもない妄想が楽しくて大好きです!!


間違いなくお持ちだと思います!
むしろ姫様方が作成していらっしゃるかもしれません!!(話が大きくなってきた)
私は常日頃からどうしようもない人間なので、どうしようもないことばっかり喋ります!
どうぞよろしくお願いします!(お願いされたくない)

コメントありがとうございました!!
琴さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!

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