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お返事です・その259&ありがとうございます!!!!

今日は万葉集サークルの日でした。
サークルの人から「朱鳥の陵」という小説をお薦め頂いたので読んでみようと思います。
ざっとあらすじを検索したら、なんだかかなり血なまぐさそうな雰囲気でドキドキしています。

光道風さま

ようこそお越しくださいました光道風さま!!
おまちしておりました!!
粗茶ですが・・・つ[麦茶]<どうぞごゆっくり!

>こんばんは 相変らずの体調ですが、何とか生きてます(爆)。

これからは体調的にも厳しい季節になりますね。
どうかご自愛くださいませ。

>外出をあまりしてないので、また「勾玉」シリーズを読み直してました。阿高って、結婚しても「苑上」とは呼ばずにやはり「鈴」なんでしょうか?(笑)

そのテーマは実は薄紅ファンサイト内ではたびたび話題に挙がってます。
私としては、おそらく阿高は「鈴」呼びだろうと考えています。
ただ、「苑上」という名前は武蔵国では阿高しか知らない名前(阿高が覚えていればですが)のはずなので、創作のテーマとして「阿高の『苑上』呼び」というのはかなり妄想し甲斐があると思っています。
まだうまくいかせるほど練りきれていないのが正直なところですが(汗)、何かが降りてきたらぜひ取り組んでみたいです。

>あと、竹芝の「明玉」って、遠子の元で「白」に変じた玉とは別なんですよね。なんて事をふと思いました。

なんと!
私はてっきり遠子が持っていた顕玉だと思っていました。
実際のところどうなんでしょうか。
白鳥ファンサイトの方々の間では議論されているかもしれませんね。

>「一個人」別冊の「日本の神様入門」に「出雲風土記」の国引神話他のストーリーが事細かに書いてあったので、興味深く読みました。(これも、買って平積みしてたので、ようやく読みました。)

「出雲国風土記」も大好きです!
余裕があればここで少し詳しく書いてみたい気持ちもあります。
国引き神話は全国的にはどうか分かりませんが、地元ではかなり人気がある神話です。
随分前に島根で行われた国体のニックネームが「くにびき国体」だったり、八束水臣津野命が島に縄を掛けて引っ張っているモニュメントがあったり、この神様を祭っている長浜神社はスポーツのご利益があるので地元の中学生から結構有名なスポーツ選手までいろんな人の絵馬があったりします。
国引き神話は出雲国風土記の神話の中ではおそらく一番愛され親しまれている神話です!

>明治時代に描かれた「海彦」の絵を某所で(笑)見たんですが、それも「ワニ」に乗ってました。これ言いたかったんですが、自分とこで某所の感想をなかなかアップしないので、こちらで一足先に。

神話モチーフの絵画って結構たくさんあって楽しいですよね。
私も先日コメントで教えて頂いた山幸彦の絵を見ましたが、本当に神々しくて震えました。
それにしても、「和邇」を「ワニ(爬虫類)」とする説は私が思っていた以上に受け入れられている説だったんですね。
勉強不足でスミマセンでした<(_ _)>
これからも少しでも何か引っかかることがあったらぜひお気軽にお知らせくださいませ!

コメントありがとうございました!!
光道風さまのまたのお越しを心よりお待ちしております!!
昨日から今日にかけて拍手を下さった方々ありがとうございます!!!!
いつもよりたくさん頂けました!単パチから4連パチまで!
2記事UPへの労いの拍手でしょうか?
嬉しいです!ありがとうございます!
日向神話は調べれば調べるほど後からいろいろなことが分かってきて、改めてとても大きなテーマなのだなと感じました。
これからも追加で分かったことをここで楽しく喋くろうと思いますので、お付き合い頂ける方はぜひよろしくお願いします!
拍手ありがとうございました!!

日向神話~ウガヤフキアヘズの誕生~

※隼人と隼人舞に関しては下の記事に書いておりますので、ご興味のある方はご参照ください!

さあ!豊玉姫出産話です!
兄を服従させたホヲリ(山幸彦)のもとに、妻の豊玉姫が綿津見の宮からやってきました。

ここに、海の神の(むすめ)豊玉(とよたま)毘売(びめ)命、自ら(ホヲリのもとへ)()ゐ出でて(まを)ししく、

(あれ)は、(すで)妊身(はら)みぬ。今、産む時に臨みて、これを(おも)ふに、天つ神の御子は、海原に生むべくあらず。(かれ)()ゐ出で到れり」

とまをしき。

豊「できちゃった(照れ)」
山「マジで!?やったぁ!」
豊「天つ神様の御子だから、やっぱり海で生むわけにはいきませんものね。だから陸にきちゃいました」

妻の訪れを喜ぶホヲリ(予想)。
父の轍は踏みませんでした。
さっそく子どもを生むための産屋を作ることにします。
しかし、ここで事件が。

(しか)くして、即ちその海辺の波限(なぎさ)にして、()()(もち)て(屋根を()く)葺草(かや)()て、産殿(うぶや)(つく)りき。
ここに、その産殿を未だ()()へぬに、()(はら)(には)かなるに()へず。
故、産殿に()()しき。

山「もう少しで産屋が完成しそうだね」
豊「うっ」
山「え?」
豊「産まれる」
山「ええええ!!!」

なんと産屋がまだ完成していないのに豊玉姫が産気づいてしまいました!
仕方ないので未完成の産屋に入ることに。
ここで、豊玉姫はホヲリにお願いをします。

(しか)くして、まさに産まむとする時に、その日子(ひこ)(=ホヲリ)に(まを)して()ひしく、

(およ)(あた)し国の人は、産む時に臨みて、本つ国の形を(もち)産生()むぞ。(かれ)(あれ)、今本の身を以て産まむと()(ねが)ふ、(あれ)を見ること(なか)

といひき。

豊「あなた、私のような国が違う者たちは、子を産む時に元の姿に戻ってしまいます。だから、私が産屋にこもっている間は決して中を覗かないでくださいね
キター!
もう分りますよね。
こんなこと言われたら、絶対覗きます。
フラグってやつですね。
見るなと言われたら見るんです。
言うなと言われたら言うんです。
食べるなと言われたら食べるんです。
日本神話だけではありません。
世界中の神話・物語でそれはもう決定付けられています。(一般に「見るなのタブー」と言われることがあります)
もうこれは避けられない運命なのです!

ここに、(ホヲリは)その(こと)(あや)しと思ひて、ひそかにそのまさに産まむとする(様子)を(うかが)へば、八尋(やひろ)わにと()りて、腹這(はらば)ひもごよひき。
即ち(ホヲリは)見驚き(かしこ)みて、逃げ退()きき。

腹這(はらば)ひもごよひき・・・腹這いで体をくねらせていた
山「(豊玉姫はあんなこと言ってたけど、やっぱり心配だよね。ちょっと覗いてみよう)(ゴソッ)ね、ねぇ、大丈夫かい?」
―とても大きいワニが腹ばって身をくねらせているのを発見―
山「(バサッダッ)おれは何も見ませんでした☆」

やっぱり見ちゃった!
どうせそうだと思ってたけど!
そして、「見るなのタブー」の決まりとして、もう一つ。
見たことは確実に相手にバレます。

(しか)くして、豊玉毘売命、その伺ひ見るを知りて、心(に)(はずか)しと思ひて、(すなは)ちその御子を生み置きて、(ホヲリに)(まを)さく、

(あれ)は、(つね)(うみ)(みち)を通りて(地上世界に)往来(かよ)はむと(おも)ひき。(しか)れども、()が形を伺ひ見つること、これ(いと)(はずか)し」

とまをして、即ち海坂(うなさか)を塞ぎて、(ヒメは自分の国へ)返り入りき。

山「や、やぁ豊玉姫!無事に生まれて何より・・・」
豊「見たわね」
山「え」
豊「見たわよね(怒)」

やっぱりバレたー!
豊「ひどい・・・これからも海の道を通ってこようと思ってたのに・・・」
山「ご、ごめ・・・」
豊「あなたにはもう二度と会いたくないわ!さよなら!(バッ)」
山「豊玉姫ー!」
子「おぎゃー」

大国主の元を去る八上姫もそうでしたが、ここでも夫の元を去る妻は子どもは置いていきます。
この時代(古事記が書かれた時代)は随分と男系制が浸透してきていましたが、子どもは母親の元で育てられるのが一般的でした。
それゆえ、普通の感覚なら母親は子どももいっしょに連れていってしまうはずなのです。
なぜ子どもを置いていくのか?
いろいろ検討の余地がありそうです。
とりあえず続きを見てみます。

ここを以て、その産める御子を(なづ)けて、(あま)津日(つひ)(たか)日子(ひこ)波限(なぎさ)(たけ)鵜葺草(うかや)葺不合(ふきあへずの)(みこと)()ふ。

生まれた子どもは、産屋の屋根の葺草がまだ葺き終わらないうちに生まれてしまったという意味の「ウガヤフキアヘズノ命」と名づけられた。
ウガヤフキアヘズ!
これで日向三代全員登場しましたね!
「ニニギ」「ホヲリ」「ウガヤフキアヘズ」の三代をあわせて日向三代と呼んでいます。
この後、海に帰った豊玉姫は、やはり夫への思いを断ち切ることができず、妹の玉依姫に歌を託します。
玉依姫は姉の思いを携えて、陸へやってきます。
ホヲリは玉依姫から受け取った歌に心を込めて返歌をしますが、二人が再び会うことはなく、ホヲリは580歳でこの世を去ります。
御陵は高千穂の山の西とのみ、古事記には記されています。
スゴイ年齢だ!とお思いかもしれませんが、実は上巻で唯一記されている天つ神の死の記述です。
ご存知の通り、天つ神は死にません。
しかし、コノハナノサクヤ姫とニニギの結婚のところで出てきたように、これ以降の代は寿命を持つことになります。
段々と人に近づいていくのです。

さて、本文は本当はここまでの予定だったのですが、折角なのであと1回だけごく短いものを書きます。
上巻最後の締めとなります。
中巻冒頭の英雄にして初代天皇とされる神武天皇の誕生です。

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